今年も咲いた原種系チューリップ

 「植えっぱなしで来年も咲く」と書いて売られていた原種系チューリップの球根。一昨年の秋に植えて、昨年の初夏に掘り上げた球根。それを昨年秋に植え付けておいたものが、今年もまた開花した。

原種系チューリップ「ライラックワンダー」(2022年4月16日撮影)
原種系チューリップ「ライラックワンダー」(2022年4月16日撮影)

 この花色と花の形が大変美しい。原種系チューリップばかり5種類が入った球根を購入したのだが、これが最も美しいと思う。この花の球根を見付けたら、購入して数を増やしたいところだ。初夏になって、葉が枯れたら掘り上げて、今度は花壇などの掘り上げる必要のないところに植え付けたら面白いかもしれない。

 候補としては、水仙の前。水仙と咲く時期、成長する時期がずれているので、順番に見頃を迎えてよろしいのではないかと思う。

原種系チューリップ「バタリーニブライトジェム」(2022年4月17日撮影)

 バタリーニブライトジェムも素朴な美しさがあって、可憐である。これは花壇に植えたもの。花が終ったら花柄を摘んで、このまま夏を越させてみようと思っている。うまくすれば、また来年もこの黄色い花にお目に掛かれるはずだ。

 上の写真の左端に見えている蕾が原種系チューリップ「リトルビューティー」の蕾だ。この花は平日の間に開花して散ってしまったため、写真が残っていない。先程咲き終えた花柄を切り取ったばかりである。週末園藝家の私には致し方ないところだろう。

 購入した球根には他にも2種類あったはずだが、咲いた姿は確認できなかった。球根を掘り上げる前に消滅してしまったのだろうか。残念だが、それが生き物を育てるということなのである。

 チューリップは花が大きくて美しいのだけれど、花期が短いことが欠点だ。

 と思いながら、秋になったらまた私はチューリップの球根を購入すると思う。

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春爛漫

 花が満開になる季節がやってきた。春爛漫(はるらんまん)とは、まさにこのような状態を言うのだろう。冬の間主役を張っていたビオラやパンジーはいつの間にか脇役となり、代りに旺盛に成長したアネモネやチューリップの存在感が全体を支配するようになった。この勢力図は、季節の進行に伴ってさらに移り変わっていくのであるが、今しかないこの姿を楽しむのが植物を育てている醍醐味と言えるだろう。

花が咲き競う寄せ植え(2022年4月10日撮影)

 比較的最近寄せ植えに入れたヒューケラは、まだあまり成長しておらず、全体を引き締める働きは十分にできていない。

アネモネの花(2022年4月9日撮影)
アネモネの花(2022年4月9日撮影)

 アネモネは、球根を植えれば、ほとんど手間いらずで花が咲く。咲き終った花柄を摘んでいれば次々と蕾(つぼみ)が上がってきて、美しい花を長期間楽しむことができる。是非、寄せ植えや花壇に加えたい品種である。

チューリップの花(2022年4月9日撮影)

 チューリップも咲いた。昼近くなってから撮影したので、花が開ききってしまっている。暗くなると花が閉じるので、早朝に撮影すればチューリップらしい写真が撮影できるはずだが、朝寝坊の私はいつもその機会を逃してしまう。今年のチューリップはすべて去年咲かせた球根を再利用したものだが、結構な確率で花を咲かせてくれた。チューリップの球根は、再利用しても花が咲かないと思い込んでいたのだが、間違っていたらしい。

ビオラとアリッサム、ヒューケラの寄せ植え(2022年4月10日撮影)

 こちらも絶好調だ。ヒューケラがもう少し存在感を示してくれると、良いと思うのだが。隅で小さくなっていて、いつまでも脇役のままだ。季節が進む中で、ヒューケラがもう少し大きくなってくれると良いのだが。

咲き競うコンテナの花々(2022年4月9日撮影)

 この状態も、にぎやかでよいと思う。コンテナに植えている植物は、先にお見せしたものと同様である。

チューリップの花(2022年4月9日撮影)
チューリップの蕾(つぼみ)(2022年4月9日撮影)
チューリップの蕾(つぼみ)(2022年4月10日撮影)

 こちらは、原種系チューリップの蕾。よく見かけるチューリップに較べると小さく、野性味豊かな花が咲くのだが、「植えっぱなしでも毎年咲く」とと書かれていたので、次に植える時は花壇に植えてみようか、と思っている。

春爛漫(2022年4月10日撮影)

 9日のチューリップの蕾は、翌日には花開いた。これも、開ききっていてチューリップらしくない咲き方だ。が、これはこれで良いと思う。

金魚草の花(2022年4月10日撮影)

 長く休んでいた金魚草もようやく開花を始めた。近いうちに、満開の金魚草の姿をお見せできることだろう。金魚草も育てるのが簡単で、良く咲く品種である。季節にもよるが、園芸店で取り扱われている可能性が高いので、比較的容易に入手できる。これもおすすめだ。

アネモネの花(2022年4月9日撮影)
アネモネの花(2022年4月9日撮影)

 アネモネの素朴な花の姿は私を魅了する。素直に美しいと思う。そしてアネモネを見る時、私はいつも聖書の言葉を思い浮かべてしまう。

 野の百合は如何(いかに)して育つかを思へ、勞せず、紡がざるなり。されど我汝らに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服装(よそほひ)この花の一つにも及(し)かざりき(マタイ6:28-29)

 アネモネの原産地はヨーロッパ南部から地中海沿岸という。聖書の地に自生して咲く花だ。以前も書いたと思うが、聖書に名高きこの聖句の「百合」はアネモネのことだという説がある。イエスが指した野に咲き乱れる花々の中にアネモネも咲いていたはずなのだから。

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アネモネのある風景

 庭のアネモネの開花が本格的になってきた。降り始めた小雨の中、笠をかぶって雑草取りをし、一息ついてからアネモネを植えた庭を撮影した。アネモネはコンテナの寄せ植えに加えて別の場所で去年初めて咲かせたのだが、花の姿が気に入ったので庭にも球根を植えてみたのである。

庭に植えたアネモネ(2022年4月3日撮影)
庭に植えたアネモネ(2022年4月3日撮影)
庭に植えたアネモネ(2022年4月3日撮影)
庭に植えたアネモネ(2022年4月3日撮影)

 アネモネの花は可憐である。

 まだ、薄紫と赤の花しか咲いていないが、色とりどりの花が咲く球根を植えたので色とりどりの花が咲くことだろう。

 まだ少し寂しいような気もするので、来年は原種系チューリップでも混植してみようか。

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チューリップの蕾があがってきた

 去年作った寄せ植えに忍ばせたチューリップの球根がどんどん成長し、蕾(つぼみ)を付けた。このチューリップは一昨年植えて昨年の春先に掘り上げて保管しておき、秋にもう一度植え付けた球根から成長したものである。

2年目のチューリップ(2022年3月27日撮影)
2年目のチューリップ(2022年3月27日撮影)

 チューリップの球根は再利用しても花が咲かないと思っていたため、これまでは毎回廃棄していたのだが、試してみたら2年目でも花が付きそうである。が、植えた球根の全て花が咲くというわけではなく、蕾が上がってきているのは、半分くらいだ。今後は、よく太っている球根だけを再利用するようにしよう。

アネモネ開花

 庭のアネモネ。今年最初の二輪が開花した。アネモネの球根は他にも植えてあるのだが、最も陽当りの良いこの場所が最初に花開いた。

アネモネ開花(2022年3月21日撮影)

 アネモネの奥にイフェイオン(花にら)が咲いているのがお分かりになるだろうか。今日は春分の日。明日からは夜よりも昼の方が長くなる。これからどんどん暖かくなって、いろいろな花が咲く季節になる。

アネモネの花(2022年3月21日撮影)

 アネモネは長く花茎を伸ばして、その先に大きな花が付く。咲いたのは赤一色だが、他にも様々な花色がある。ここも、これから色とりどりの花が咲くはずである。背景に写り込んでいるのは秋明菊の葉だ。

 アネモネには八重咲の品種もあるのだが、私は一重咲きの球根ばかり植えている。私は一重咲きのアネモネの花が好きなのだ。

アネモネの蕾(2022年3月21日撮影)
アネモネの蕾(2022年3月21日撮影)

 蕾もたくさん付いている。近いうちに、大量の花が咲いた姿をお見せできることだろう。

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花にら(イフェイオン)開花

 花にら(イフェイオン)が一輪咲いた。花にらは球根植物で、一度植えれば何もしなくても毎年可憐な花を楽しむことができる。

今年最初のイフェイオン一輪(2022年3月20日撮影)

 花にらはその名のとおり韮(にら)に似た葉を付ける。葉を傷つけたときの匂いも韮に似ている。が、毒があるので食べることはできない。

次々と咲きそうなイフェイオン(2022年3月20日撮影)

 写真をお見せしたのは、最初に咲いた一輪。大量の蕾が付いているので、すぐに満開になることだろう。春たけなわと言えるのも間もなくのことである。

水仙が満開になった

 水仙の蕾(つぼみ)が付いたことに気付いて一週間たったら、もう満開になっていた。早春に咲くはずの水仙も、我が家では本格的な春の訪れと同時に開花する。そういう品種を植えたのだろう。

満開の水仙(2022年3月20日撮影)

 水仙は本当に手間いらずだ。一度球根を植えれば、ほとんど何もしなくても毎年定期的に咲いてくれる。花後に花柄さえ摘んでおけば、他にすることは何もないと言っても過言ではない。日本の環境に適合している植物は、勝手に育ってくれる。本当に手間いらずである。

水仙(2022年3月20日撮影)

 水仙の花期は短いけれども、一斉に咲いて一斉に散るのも潔いと思う。株が増えてきたから、球根を一度掘り上げて間隔をあけて植えなおすと良いのだが、さて、どこに植えたらよいのだろうか。狭い我が家には、空いている土地がないのである。

水仙(2022年3月20日撮影)

 この日は、昨日までの雨が上がって気持よい快晴となった。気温もほどほどに上がり、屋外にいても寒さを感じない。明るい陽射しを浴びて、水仙も元気そうだ。

開花1週間前の水仙(2022年3月13日撮影)

 こちらは、開花1週間前の写真。蕾が出ていることは気付いていたが、その時は1週間後に満開になるとは思っていなかった。

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アネモネの蕾があがってきた

 我が家は北側に道路があるので、庭は南側にある。そのため、平日は庭を目にすることがほぼないのだが、家内に言われてアネモネの蕾(つぼみ)が上がってきていることに気付いた。いや、蕾が上がっているなどという状態ではなく、今にも花開きそうである。

アネモネ(2022年3月20日撮影)

 ここに植えたアネモネは、昨年購入した球根から育ったもの。様々な色の花を咲かす一重咲きの球根を植えたはずである。

咲きかけたアネモネ(2022年3月20日撮影)

 北側の玄関前の寄せ植えにもアネモネの球根を仕込んだのだが、そちらの蕾が上がってくるまでにはまだ間がありそうだが、陽当りの良い庭の方がやはり成長が早いようだ。

蕾の開きかけたアネモネ(2022年3月20日撮影)

 花の色によって、育つ速さが異なるのだろう。同じ赤い色をした花が二箇所同時に咲きそうになっている。緑の庭に赤い色が点在するのを目にするだけで、心が浮き立つようだ。間もなく4月になり、春も本番を迎えようとしている。これから、球根植物が次々に開花することだろう。

 のんびり花を見ている時間がとれないことが多いのだが、時には手を休めて花を眺めることも人生には必要である。

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クリスマス・ローズの花

 今日は外にいても寒さを感じない。陽当りにいればぽかぽかと暖かく感じるくらいの陽気である。いよいよ春本番がやってきたと言ってよいだろう。園芸店の品ぞろいも変って、売り場を覗くと気分が浮き立ってくるようだ。

開花したクリスマス・ローズ(2022年3月13日撮影)
クリスマス・ローズの花(2022年3月13日撮影)

 玄関脇の花壇に植えたクリスマス・ローズも見頃を迎えた。クリスマス・ローズの良いところは、この状態がしばらく続くということなのだ。花のように見える部分は実は萼なので、しおれてしまうことがないからである。

クリスマス・ローズの花(2022年3月13日撮影)

 クリスマス・ローズは下を向いて咲くので、背の高い鉢に植えるか、高い場所に置くのが良い。花の咲いている期間だけでも、台に乗せるなどして花を鑑賞しやすくすることができれば、この花の魅力をより一層楽しむことができるだろう。

クリスマス・ローズの花(2022年3月13日撮影)
クリスマス・ローズの花(2022年3月13日撮影)
開花したクリスマス・ローズ(2022年3月13日撮影)

 地植えのクリスマス・ローズも開花が始まった。多分これが最初に入手したクリスマス・ローズ。ブロッチの入った一重咲きの桃色の花が愛らしい。

クリスマス・ローズの花(2022年3月13日撮影)

 この花はたまたま横を向いて咲いた。真上を向かなくても良いのだ。横を向いて咲いてくれれば、窓辺から花を見ることができるのだから。

クリスマス・ローズ開花

 八重咲のクリスマス・ローズが開花した。先週、蕾(つぼみ)がほころんだのに気付いたばかりであったが、急速に開花が進んで、幾輪か美しい花が開いた。まだ蕾がたくさん残っているから満開とは言えないだろうが、なかなか良い景色である。

開花したクリスマス・ローズ(2022年3月7日撮影)

 家内のカメラを借りて、オート設定で撮影しているのでコントラストが強く出過ぎてしまっているようだ。早急にカメラを調達しなければなるまい。古いリコーのカメラを10年間愛用しているうちに、コンパクト・デジタル・カメラの市場は急速にしぼんでしまったらしく、5年前の製品が平気で最新機種として高値で売られていたりするので、欲しいものが見当らないのが難点なのであるが。

開花したクリスマス・ローズ(2022年3月7日撮影)

 花弁が透けて半透明に見える。毎年思うのだが、クリスマス・ローズは本当に綺麗である。我が家のクリスマス・ローズの中では、この株が最も早く咲き、そして最も美しい。

開花したクリスマス・ローズ(2022年3月7日撮影)

 クリスマス・ローズは花の色や形に非常に様々な種類があり、自分の美感にあったものを手に入れるには、高価な開花苗を入手するのが最も手っ取り早い方法だ。一度根付いてしまえば、その後の育成は極めて容易なのだが、花の美しさに惹かれてあまり元気のない苗を購入して、うまく育たずに枯れてしまったりすることもあり、苗選びはそれなりに難しいものなのである。

 その点、この株は売れ残りの処分品だったはずなのだが、この上なく美しい花を咲かせる。何株かある我が家のクリスマス・ローズの中で、私の一番のお気に入りである。