多肉植物の植替え

 冬の間、屋外に出したままになっていた多肉植物の植替えを行った。本来なら雨や霜のかからない場所に移しておくべきなのだが、面倒なのでそのままになっていたものだ。

用意したもの

 用意したものは写真のとおり。移し忘れたが、この他にピンセットがあると作業がしやすいだろう。多肉植物の挿し穂を土に差し込むときに、ピンセットがないと苦労することが多いからである。

冬を越した多肉植物の寄せ植え

 長い冬の間に枯れてしまった多肉植物もあるが、枯れた多肉植物の間で無事に生き延びたものがある。それらの、生き残った株を集めて寄せ植えにしてみた。

Sempervivum Pacific Grace

 これは「Sempervivum Pacific Grace」という名のタグが付属していたもの。ロゼッタ状の葉が美しく、強健で茎をのばしてテリトリーを増やしていこうとする。間延びして美しくないので、コンパクトに植え替えることにした。

冬を越した多肉植物の寄せ植え

 長く伸びた枝の先に、赤い色のコロンとした形状の葉が付いている多肉植物が生き残っている。

冬を越した多肉植物の寄せ植え

 これで植え付けは完了した。多肉植物の根は適当に整理しても大丈夫である。注意すべきは、通常の草花用の培養土ではなく多肉植物用の用土を使うこと。そして、植え付けて一週間ほどは水やりをせず、その後夏の間は週に一度ほど水をやるようにすること。

 ときおり、薄めの液肥をやればよく育つはずだ。

水仙の花が終った

 水仙の花が終った。写真の撮影日で確認すると3月12日には満開になっていたから、2週間と少しで花が終ったということである。短いと言えば短いが、一斉に花が咲いて一斉にしおれるのも季節の移り変りを感じることができて良いと思う。

咲き誇る水仙(2021年3月12日撮影)
花が終った水仙(2021年3月28日撮影)

 水仙の花が終ったあとは、花柄を摘む必要がある。花茎を残して花だけ折り取るのがよいという説もあるが、私はいつも鋏(はさみ)で花茎の付け根から切り取っている。数年にわたりその方法で行っているが、問題が起きたことはない。

花柄を摘んだ水仙(2021年3月28日撮影)

 花柄を摘んだ後の水仙は韮(にら)のようになってしまうが、葉はこのまま残しておかなければならない。そして、植物として必要なくなれば葉は自然に枯れるのである。葉が枯れた後は、水仙の球根が埋まっているのを忘れて掘り返してしまうことのないよう、気を付けることが必要だ。

 私は、間違って水仙の球根を傷つけてしまうことのないよう、一年草を植えることのない壁際に水仙を植えている。

原種系チューリップ、トルケスタニカが咲きました

 去年11月に球根を植えた原種系チューリップが花を付けた。

 蕾(つぼみ)を見付けた時点で投稿しようとしたのだが、日常に流されて後回しにしているうちに花に先を越されてしまった。せっかくだから保存してあった蕾の写真もお見せしておこう。

原種系チューリップ、トルケスタニカの蕾(2021年3月26日撮影)

 よく知られているチューリップとは異なり、この品種には複数の花が付く。蕾は真上を向かず、ややしだれている。蕾の付け根、咲くと花の中心になる部分はわずかに黄色く色づいている。花をみて判ったことだが、この部分つまり花の中心が黄色くなるのがこの花の特徴のようだ。

開花した原種系チューリップ、トルケスタニカ(2021年3月28日撮影)

 今咲いているこの原種系チューリップは、どれも同じ品種らしく、株ごとに3輪の花を付けている。雨がやんでから時間が経っていないせいか、チューリップという言葉からイメージするのとは異なり、花茎はやわらかにしなって花は横を向いている。

開花した原種系チューリップ、トルケスタニカ(2021年3月27日撮影)

 花の姿はチューリップという言葉から期待するのとはかなり異なり、花は小さく花にら(イフェイオン)を一回り大きくした程度。一株から小さな花が複数咲く。クリーム色の花の中央が黄色くなっているのが視線を引いて可愛らしい。

開花した原種系チューリップ、トルケスタニカ(2021年3月28日撮影)
開花した原種系チューリップ、トルケスタニカ(2021年3月28日撮影)

 球根についていた品種表と照らし合わせると、これはトルケスタニカという品種らしい。3球あったはずだから、もう一つはこれから咲くのだろうか。

 原種系チューリップ、トルケスタニカはその名の示す通り中央アジアに位置するトルケスタンが原産地で、標高1800〜2500m程度の草原に好んで自生するそうである。原産地で、この可憐な花が高原に咲き乱れるさまを想像すると、愉しくなる。そして、そんな光景を目にしてみたいと思う。

花にら(イフェイオン)が満開に

 花にら(イフェイオン)が満開になった。

花にら(イフェイオン)(2021年度3月25日撮影)

 花にらの間にうねうねとのたくっているのは、クレマチスの枝である。冬の間は土と同化して気にならなかったのだが、花にらの葉が繁茂した状態で写真を撮ると結構気になるものだ。肉眼で見ている限り全く気にならないのだが、カメラというのは人間の脳が気にしない(不要なものとして見ないようにしている)ものまで、しっかりと写してしまうのである。

花にら(イフェイオン)(2021年度3月25日撮影)
花にら(イフェイオン)(2021年度3月25日撮影)

 この花にらは植えてから数年経つのだが 、全く何もしなくても毎年かならず正確に花を付ける。この花は大変すばらしい生命力を持っているようだ。

 一年草は華やかで庭の主役になるけれども、花期は短くても毎年繰り返し咲いてくれる宿根草や球根植物などの多年草は、庭に迎えてみるとどなたでも豊かな気分になれるだろう。

綺麗な写真が撮れました(クリスマスローズ)

クリスマスローズ(2021年3月14日撮影)

 少し前に取った写真だが、クリスマスローズの花が綺麗に撮れたので紹介したい。

 私が使用しているカメラはRicoh CX4。古い機種だが、まだ現役である。特別な技法は使用せず、マクロモードでオートフォーカスで被写体に寄って映しているだけだ。というより、マニュアル的な機能が付いていたとしても、私は使用したことがないのである。

クリスマスローズ(2021年3月14日撮影)

 クリスマスローズは下を向いて咲くので、この花を正面から取ろうとすると、どうしても下から見上げたアングルになる。そのため、晴天に撮影すると陽の光に透けた花が撮影できることが多い。そして、それが不思議と素敵なのである。

 陽の光に透けた新葉もなかなか美しいとお思いにならないだろうか。

クリスマスローズ(2021年3月14日撮影)

 Ricoh CX4はディスプレイが動かないため、画面を覗きながら撮影できない被写体の場合、どのように映っているかは撮影してみないとわからない。何度か試行錯誤して、そのうちうまく撮れたものをこうしてお見せしているのである。

 このカメラは完全に問題なく稼働しているのだが、ただ電池だけが駄目になってきた。

 新しいカメラが欲しいのだが、こう不景気じゃあなあ。

クリスマスローズに新芽が

 クリスマスローズの新芽が伸び始めた。去年まできちんと見ていなかったからだろうか。こんなにたくさんの新芽が出てくるのを初めて目にしたような気がする。

クリスマスローズ(2021年3月22日撮影)
クリスマスローズの新芽(2021年3月22日撮影)

 こちらは黒花のクリスマスローズ。たくさんの新芽が伸びている。

クリスマスローズの新芽(2021年3月22日撮影)

 これは、赤系の花を付けるクリスマスローズ。いくつかあるクリスマスローズの中で、この株が最もよく育っている。それだけに、新芽の量も大量である。

鉢植えのクリスマスローズの新芽(2021年3月22日撮影)

 こちらは、去年植替えたクリスマスローズだが、新しい環境になじんだようだ。数は少ないが、新芽の展開が始まっている。

【関連記事】

チューリップの蕾があがってきた

 昨日の強い雨があがって庭に出たら、チューリップの蕾(つぼみ)があがってきたのに気付いた。この間見た時は気付かなかったから、この数日で急速に伸びたのだろう。

チューリップのある寄植え(2021年3月22日撮影)

 アネモネもさらに一輪花が開きはじめた。パンジー、ビオラはアネモネの葉に埋まって既に脇役になっている。秋の終りに、パンジー、ビオラの脇役に植えたアリッサムは完全に見えなくなってしまった。他の草花のかげで小さな花を咲かせていたはずなのだが、このままにしておくと陽が当らずに枯れてしまうかもしれないから、アリッサムだけ他の場所に移植した方が良いかもしれない。

 パンジー、ビオラは暖かくなると急激に成長するので、きっとアネモネを押しのけて姿を見せてくれることだろう。

あがってきたチューリップの蕾

 以前、チューリップを植えた遠い記憶をもとに、咲いたのは5月だと思い込んでいた。だからまだまだ蕾は出てこないと思っていた。疑問に思って調べてみると、チューリップの花期は3月下旬から5月初め。チューリップにも早咲きの品種や遅く咲く品種などがあるようだ。購入した球根は、園芸店でカートにバラで積まれていた安価な球根であるから、早生種なのか晩生種なのかは判らないのである。

 だから、今の季節にチューリップの蕾がつくのに、不思議はないのであった。

寄植え(2021年3月22日撮影)

 同時に作ったもう一つの球根入りの寄植えも順調に育っている。こちらのアネモネも間もなく開花しそうである。チューリップも元気に育っている。

 当時に二つの寄植えを作ったのだが、全体のバランスから言うとこちらの方が上手くできたようだ。結論を出すには季節が進むのを待つしかないが、丸い鉢の方はアネモネをたくさん植えすぎてしまったかもしれない。

【関連記事】

今日のアネモネはカップ咲き

 昨日お見せしたアネモネの花は開ききった状態であったけれども、今日のアネモネは美しいカップ咲きの状態になっていた。

カップ咲きのアネモネ(2021年3月20日撮影)

 思えば今日は曇り空。昨日は晴れていた。そして、アネモネは昼に開き夜に閉じる性格を持っている。ということは、曇り空の日には、このようなカップ咲きの状態を見せてくれるのではないか。

カップ咲きのアネモネ(2021年3月20日)

 背景に写り込んでいるのは、水仙と原種系チューリップである(まだ葉だけの状態です)。右端に、沈丁花の花も少しだけ写り込んでいる。コンクリートブロックに誘引したつる薔薇も写っている。

 ここは玄関前の花壇。敷地の北側にあるが、前面道路が広いため季節によっては早朝の光が当たっている。

 アネモネは花壇の前に置いた鉢植えで育っている。

【関連記事】

アネモネが開花した

 アネモネが開花した。

 明日は春分の日。春たけなわである。

 毎日、朝に晩に蕾(つぼみ)のアネモネを見てなかなか咲かないと思っていたのだが、今日たまたま家にいて、昼に開き夜に閉じたアネモネの花を見て思ったことがある。

今年最初のアネモネの花(2021年3月19日撮影)
今年最初のアネモネの花(2021年3月19日撮影)

 本当は既に開花していたのに、咲いていることを私が知らなかっただけなのではないか。昼間家にいないので、咲いている姿を目にすることがなかっただけなのではないか、ということである。

 遠い昔にアネモネを植えたことがあったはずだが、咲いた花が夜に閉じることは記憶になかった。そして、アネモネの花は、夜の間、蕾に戻ったかのように綺麗に花を閉じることができるのであった。(夜のアネモネの写真はありません。)

風にそよぐアネモネ(2021年3月19日撮影)

 アネモネの名はギリシア語の風(anemos)が語源になっている。長く伸びた花茎の先に咲いたアネモネの花は、わずかな風にもゆらゆらと揺れて風の花と呼ぶに相応しい風情を持っている。英語ではwindflowerとも呼ぶらしい。勿論anemoneとも呼ぶようなのであるが。

 イエスの説教にある「野の花(古い翻訳では野の百合となっている)」の一つがアネモネであるという説がある。私は新約聖書の地を訪れたことはないが、アネモネの原種は彼の地に自生しているということなのだろう。

 だから、アネモネの花を見る時、私は少しだけ厳粛な気持になるのである。 

 なにゆゑ衣(ころも)のことを思ひ煩(わづら)ふや。野の百合は如何にして育つかを思へ、勞せず、紡がざるなり。されど我なんぢらに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服裝(よそほひ)この花の一つにも及(し)かざりき。

文語訳聖書(マタイ6:28,29)
アネモネのある寄せ植え(2021年3月19日撮影)

 今年はパンジーの寄せ植えにチューリップとアネモネの球根をしのばせてみた。結果は写真のとおりである。ほんの少しの出費と、ちょっとした工夫でこんな素敵な寄せ植えになった。(ボサボサなだけじゃないか、とは言わないでください。)

 冬の間はパンジーの寄せ植えとして、春はパンジーのある球根植物の寄せ植えとして、それぞれ違った表情を見せてくれる。

 そして、これから、チューリップの花が咲くはずである。三つ植えたチューリップの最後の一つが芽を出していないが、そのうち出てくることだろう。いや、アネモネやパンジーをかき分けて探せば、既に地上に顔を出しているのかも知れない。

 愉しみはまだまだこれからだ。

【関連記事】

オステオスペルマム

 この冬に植えたオステオスペルマムが大量の花を付けている。蕾がたくさん付いた開花苗を買ったので、私が咲かせたわけではないのだが、壮観である。

オステオスペルマム(2021年3月12日撮影)
オステオスペルマム(2021年3月12日撮影)

 一昨年もこの花はたくさん購入したのだが、鉢植えの水遣りが間に合わず庭に下ろしたら、いつの間にかすべて消滅してしまった。

 やはり、きちんと面倒を見ないと駄目ですな。今年は、あまり陽当りは良くないが、水遣りの便利が良い場所に置いて、そこで育ててみることにしよう。

【関連記事】