挿木の仕方

 最初の挿木がうまくいかなかったので公開を停止していたのですが、その後の再挑戦でサフィニア(ペチュニア)の発根しているのが確認できたので、再公開します。私が今年実践した結果から判ったことは、挿木はこの方法ではなく挿木用の用土と育苗ポットを組合せたオーソドックスな方法をおすすめします。

 以下、最初の公開のままです。

 カリブラコア(ミリオンベル)、ロベリア(アズーロコンパクト)、ペチュニア(サフィニア)の挿木を行いましたので、その作業について紹介します。

 用意したもの

  • 食品トレー(専用のものならなお良い)・・・・・・2個
  • タグ・・・・・・4個
  • 土ポット(ジフィーセブン42mm)・・・・・・1箱
  • 乳酸菌飲料の空き容器・・・・・・3個
用意したもの

 無駄な出費を避けるため、トレーはスーパーで食品を買うと付いてくる食品トレーを、水揚げには飲み終えた乳酸菌飲料の空き容器を使用しました。ジフィーセブンの代りに、種蒔き用のポット等と種蒔き用の土を用意しても良いでしょう。

ミリオンベルの親株(2021年5月4日撮影)

 ミリオンベルの挿し穂を採るための親株は、昨年植えて冬を越した丈夫な株を使いました。この株は摘芯の必要がないくらい綺麗な草姿になっているので、切るのがためらわれましたが、ここから挿し穂を採りました。この株は梅雨頃に切り戻すまでこのまま咲かせる予定です。

ミリオンベルの挿し穂(2021年5月4日撮影)

 ミリオンベルの挿し穂をつくります。

 最初に、今年新しく伸びた元気の良い枝を採り、土に挿す部分の葉を取ります。次に、挿し穂の先端を斜めにカットし、枝先の花や花芽も切り取っておきます。

サフィニアの挿し穂(2021年5月4日撮影)

 サフィニアも同様に挿し穂を作っておきます。サフィニアは「ももいろハート」と「江戸しぼり」の二種類の挿し穂を作りました。

 アズーロコンパクトも同様に挿し穂の準備を行います。

挿し穂に水揚げさせる

 水揚げしているところ。容器が足りなかったので、土入れを利用しました。このまま1時間程度水を吸わせておきます。

吸水前のジフィーセブン
吸水前のジフィーセブン(側面)

 挿し穂の水揚げをしている間に、ジフィーセブンにも吸水させておきます。ジフィーセブンはサカタのタネから出ている種蒔き、挿木用の培養土で水に浸すと膨らんで使用できるようになる商品です。私は、ホームセンターに種蒔き用の用土と容器を購入しに行ったのですが、こちらの方が場所を取らないのでジフィーセブンに変更しました。

吸水して膨らんだジフィーセブン

 トレーにジフィーセブンを並べて、水を加えて吸水させます。何度か水を足して吸水しない状態になったら使用可能です。ジフィーセブンは吸水すると、もとの三倍程度の大きさに膨らみます。また、周りが紙のようなもので覆われているので、場所の移動も可能です。

 挿木をする場合は、割り箸などでポットの中央に穴をあけてから挿し穂を差し込み、土を寄せるようにします。

挿木が完了したところ(2021年5月4日撮影)

 以上で挿木の作業は完了です。この後、水を切らさないように注意しながら活着するのを待ちます。2~3週間ほどで定着できるようになるでしょう。

 全て活着することはないでしょうが、作業したポットの半分程度の苗が作れれば、挿木は成功です。