水仙の育て方

学名:Narcissus
英名:Daffodil
科名:ヒガンバナ科
属名: スイセン属

 我家の水仙は、ほとんど手をかけていないのに毎年律儀に花を付けてくれます。植え付けたのがいつのことだったのか、忘れてしまいました。何年も前のことであることは確かです。

水仙(2019年3月21日撮影)

 早春に特徴的な花を付ける水仙ですが、球根植物であるため、花が終り葉が枯れた後は地上には何もなくなってしまいます。その間、間違って他の植物を植えようとして掘り返してしまうことのないよう、我家では、塀ギリギリのところに植えています。札を建てたり、石で囲ったりして、球根が残っていることを忘れないようにすることが必要です。

置き場所、環境

 陽当りの良い場所を好みます。また水はけのよい状態を好みますので、水はけが悪い土壌の場合は、植付け前に堆肥、腐葉土、パーライト、バーミキュライトなどを混ぜ込んでおきます。(念のためですが、土壌改良は前述の四種全てを混ぜ込む必要はありません。堆肥だけ、または腐葉土だけでも十分な効果があります。特に水はけが悪い場合は、さらにパーライトまたはバーミキュライトを混ぜ込めば十分です。)

植え付け

 庭植えの場合は、水はけのよい土壌に植え付けます。鉢植えの場合は、市販の培養土で植え付ければよいでしょう。

 球根は鉢植えの場合は球根の頭が出るくらいの浅植えにします。庭植えの場合は、球根二個分くらいの深さに植え付けます。一度植えれば、三年間はそのままで問題ありません。

2019年3月22日茨城県古河公方公園にて
水仙(2019年3月24日撮影)

水やり

 庭植えの場合は特に必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すくらい、たっぷりと水やりします。

肥料

 肥料はあまり必要ありませんが、施す場合は燐酸分の多い肥料を与えるようにします。

水仙(2019年3月24日撮影)
2019年4月13日埼玉県権現堂桜堤にて

花柄摘み

 花がしおれたら、花径の付け根から切り取ります。葉は、翌年のための養分を蓄えさせるために、そのまま残しておきます。

病害虫

 あまり心配ありませんが、ウイルスによるモザイク病にかかった場合は他の株に感染する前に抜き取って処分します。