寒気到来

 昨日から気温が上がらず、更に強い風が吹いて屋外にいることがためらわれるくらいの寒さである。昨日は家内と買い物に行ったため苗を探すことができず、今日はあまりの寒さに園芸店に物色に行くことを諦めてしまった。ハンギングバスケットがまだ二つ余っているので、11月のうちに何か植えたいと思っていたのだが、体がまだ寒さに慣れていないせいか、寒さがこたえるのだ。

 仕方なく、今日はビオラの花柄摘みと伸びてきた九条葱の収穫だけ行って、あとは暖かい部屋でのんびりすることにした。たまには何もしない日も必要である。

寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 というわけで、今日の寄せ植えをお見せしたい。上の写真二つは10月末につくった寄せ植え。ストックは久し振りに植えてみたが、以前の記憶よりは長くよく咲いているようだ。まだ蕾(つぼみ)が残っている。ストックは咲き終えたら、切り戻せばまた咲くはずである。薄いピンクが美しい。

 パンジー、ビオラ、金魚草、紅葉葉(もみじば)ゼラニウム、グレコマ、初雪葛(はつゆきかずら)。どれも元気に育っている。やはり、この時期の方が園藝は楽して楽しめる。これまで園藝シーズンは春に始まり秋に終わると思っていたが、秋に始めるガーデニングの方が容易に花が楽しめ、害虫の被害も少なく、植えた草花が無駄に大きくならず、水遣りの手間も少なくすむのでおすすめである。奥のコンテナの左端には、アネモネの葉が見えている。春に咲くアネモネの花が楽しみである。

寄せ植え(2021年11月28日撮影)
寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 上のプラスチック鉢の寄せ植えは金魚草の開花が終り、次の花を待っている状態。葉色もよく、新芽もたくさん出ているようだからまた黄色い花を見せてくれるだろう。こちらでも、三つ葉に似たアネモネの特徴的な葉を見ることができる。今年もアネモネの可憐な花をたくさん見ることができるだろう。

寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 先週作った寄せ植えは勿論元気一杯だ。肥料をやるのは少し早かったかもしれないが、他のコンテナに施肥したついでに、つい肥料を入れてしまった。それでも、寒いから無駄に成長することはないと思う。ヒューケラの葉の深い色が綺麗である。

ビオラ(2021年11月28日撮影)
ビオラのある寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 たまさか撮った写真が綺麗に写った。先週作った寄せ植えの一部を近接撮影したものである。使っているカメラはRicoh CX4。

 園藝の写真を撮影するために愛用しているものだ。この週末園藝家の休日に載せている写真も、ほとんどがこのカメラで撮影したものである。かなり手荒く扱ったが、今のところ使うことができている。ここで紹介しようと思って調べてみたら、もう10年も前に購入したものだった。最近、動きがおかしくなってきたので買い替えたいのだが、気に入ったモデルが見付けられず、使い続けているものである。

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植物の生育に必要なもの

 植物を育てるのに必要なもの。土、水、肥料、日光、空気。

 これらの一つでも欠けると植物は生きていくことができないが、これらのうち、我々趣味の園藝家が工夫できるのは肥料の配分と水やりの注意くらいのものである。

 肥料は必須のものが窒素(N)、燐酸(P)、カリ(K)でその効用は覚えておいた方が良い。窒素は葉肥(はごえ)とも言い、植物の体(根や茎や葉)を作るのにつかわれる。燐酸は花肥(はなごえ)や実肥(みごえ)とも言い、花や実を付けるのに使われる。私のような趣味の園藝家には重要視される成分である。カリはカリウムのことで、根肥(ねごえ)とも言い、根を育てるのに使われ、植物を丈夫にする働きがある。これら三大栄養素についで必要とされるのがカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S・いおう)である。火山の多い日本では硫黄が不足することは少ないので市販の肥料に配合されているのを見たことはないが、カルシウムやマグネシウムが配合されている肥料は時々みかけることがある。私の経験上カルシウムやマグネシウムの施肥にあまり気を配る必要はないようだ。

 植物の生育に最も重要なのは日光、陽当りである。これがどんな肥料よりも重要であることは疑う余地がない。しかしながら自分の努力で日照を増やすことはできない。自分の土地を陽当りの良い場所へもっていくことはできないからである。可能なのは、比較的陽当りの良い場所を探して植物を植えることだけだ。だからこれは知識として知っておけばよいことである。

 そして、これら必須の条件の他に、植物を活性化させると言われるものがある。多分に効いた気がする程度のものなのだが、まじない代りに使用している方も多いのではないだろうか。かつての私もその一人だったのである。

 その代表的なものが木酢液だ。

 木酢液は500倍程度に希釈して植物に散布すると虫除けや植物を活性化させる効果があり、1000倍に希釈して水遣りの代りに使用すると根張りがよくなるとされている。木酢液は10日ほどで分解されるため、二週間おきに散布すると良い。

 植物を植える前なら土壌の消毒に使用することもできる。20~30倍の高濃度希釈液は灌水することで土壌を消毒する作用もあるのだ。この場合も木酢液は10日ほどで分解されるので、散布後二週間ほどで植物を植えることが可能である。最近は面倒になって使用していないが、私も以前は愛用していたものだ。

 私はやったことがないのだが、蜂や猫の忌避剤として使用している方もおられるようだ。

 工業製品として昔から有名なのが、フローラのHB-101である。

 HB-101は、杉、檜、松、オオバコより抽出した天然植物活力液で、安全・無害で減農薬栽培や有機栽培にピッタリとされている。1000倍から3000倍に薄めて、一週間から十日に一度、葉にかけたり根元に灌水したりすることで、植物の生育を促進する。やや高価だが、古くから途切れずに販売されていることから考えると、効果を実感している方も多いのだろう。コストがかかるので最近は使用していないが、これも以前は愛用していたものだ。

 植物の活性剤とは異なるが、無農薬栽培に活用できるのがニームオイルである。

 ニームオイルは昆虫の脱皮を阻害するため、虫除けの効果がある。インドでは古くから虫下しとして使用されてきたようで、人体への悪影響はないと考えて良いだろう。薔薇の栽培におすすめの資材であるが、文字通り油であるためそのまま水で薄めることができない。希釈して葉に散布するためには、乳化剤と展着剤が必要で手間がかかるのが玉に瑕である。私は、土中に潜んでいる害虫にも効果があると思っているので、水で薄めて土に撒いている。実際に効果があるかは断言できないが、効いていると思っている。

 薔薇の栽培に活用してきたのがバイオゴールドである。

 これも植物の生育を旺盛にするとされ、葉面散布や土壌への灌水で使用する。以前は薔薇の栽培に愛用していたが、高価なのでいつの間にか使わなくなってしまった。効果は実感できたので、金額が気にならないのならおすすめできる商品である。

 ここで挙げたもので必ず必要なものは日照と肥料と水くらいのものである。それ以外は気休め程度に考えて利用してみてもらいたい。やるべきことが増えると苦痛になる場合もあるので、無理のない範囲で使用してみればよいのではないだろうか。

つる薔薇の剪定と誘引

 休日を利用してつる薔薇の仕立て直しを行った。

 つる薔薇の枝が夏の間に伸び、途中で幾度か伸びすぎた枝を切り落としていたにもかかわらず、またトレリスを越えるまで育ってしまった。

作業前のつる薔薇(2021年11月23日撮影)

 有望に見える新しいベーサルシュートが出ているのだが、古い枝が邪魔して新しいシュートを思うところに誘引することができない。思い切って、古い枝を新しい枝に更新する作業を行うことにした。

太い枝はガーデニング用のこぎりを使う

 古くなった枝を取り除き、新しい枝を残す。太く育った枝は鋏(はさみ)では伐れないので、園藝用の鋸(のこぎり)を活用する。園芸用の鋸は生木を伐れるように特殊な刃がついているので、園芸店で専用のものを用意するとよいだろう。

 作業のコツは、いきなり根元から伐るのではなく、先端から少しずつ伐って短くなったところで、はじめて株本に鋸(のこ)を入れるようにすることである。そうしないと、棘(とげ)の付いた大きな枝に悩まされることになるので、気を付けねばならない。

古い枝の剪定完了(2021年11月23日撮影)

 古い枝を取り除き、古い誘因をほどいたところ。かなりすっきりしたことが判るだろう。こうしておくと、来年、株本から新しい枝が出やすくなる。ただここまで本格的な作業を毎年やるのは大変なので、通常は混みあった枝を整理する程度でも問題ない。

失敗!

 ここで私は一つ大きな失敗をしてしまった。株元から出ていたベーサルシュートを折ってしまったのである。ひとつ前の写真で真上に伸びている枝(誘引してまっすぐに伸ばしたのである)を左の方向に誘引しようとして少し力をかけたらポキリと取れてしまったのだ。これまでも、有望な枝を折ってしまったことは幾度もあるので、加減しながら力をかけたつもりだったのだが、曲げる方向が悪かったのだろう。全ては後の祭り。取れた枝は捨て去るしかない。

誘引完了(2021年11月23日撮影)

 気を取り直して誘引作業を行い、作業は完了した。新しい枝が左側に偏ってしまったのだが、これは、無理に曲げてこれ以上枝を失うリスクを避けた結果である。

まだつぼみを残している(2021年11月23日撮影)

 本当はこの機に葉を全て落としてしまうのが良いのだが、まだ蕾(つぼみ)が残っていたので、残しておくことにした。最後の薔薇を見たいからである。蕾が膨らむのが早いか、本格的な冬の到来が早いか。それによって咲かずに蕾のままになってしまうこともある。果たして、残りの薔薇は花開くことができるだろうか。

もう一つ寄せ植えを作りました

 素焼き(テラコッタ)の植木鉢が余っていたので、もう一つ寄せ植えを作ってみた。今回、初めて使ってみたのがヒューケラ。ヒューケラには非常に様々な葉色の品種があって、以前、店頭で見付けたときは美しさに目を奪われたものである。それはドルチェという商品名で、葉色に合わせて甘い食べ物の名が付いていた。少し高価に感じたので、値下げになるのを待っているうちに、その苗は売り切れてしまい、ずっと心残りに思っていたのである。

 寄せ植えに入れるために、数週間かけて園芸店やホームセンターを三軒ほど廻って、手に入れてきたのがグレープソーダという商品名の苗。常緑の多年草だから季節によって葉色が変るのだろうが、今は深い赤をしている。多年草の葉物は長く使えるから、次に好みの商品に出会ったら、多少高価でもためらわずに購入するつもりである。

用意したもの

  • 培養土
  • 鉢底の炭
  • テラコッタの鉢
  • ビオラ苗           ・・・・・・2株
  • アリッサム苗         ・・・・・・1株
  • ヒューケラ(グレープソーダ)苗・・・・・・1株
  • 手袋
  • 土入れ
  • 割箸

 実際に植え付ける前に、テラコッタに仮置きして植えたときの雰囲気を確かめる。3種4株しかないが、配置を考えるのも楽しいものである。頭の中では2株のビオラを並べて植えるつもりだったのだが、シミュレーションした結果、写真のように変更した。ビオラの間から白いアリッサムの花が見える方が、自然な感じで良いと感じたからである。

 鉢底に網を敷いて、その上に鉢底の炭を入れる。鉢が小さいので、鉢底の炭は少なめにした。

 途中まで土を入れて先程決めたとおりに苗を入れる。元のポットの大きさが異なるので、植えたときに土の上端がそろうように調節する。ヒューケラが一番高価な苗なのに、ポットは一番小さかったので、下の土をやや多めにした。

 ウォータースペースをしっかりとれるような高さまで土を入れていく。適当な深さまで土が入ったら、割箸などを使って土を締めていく。この時注意することは、苗の根鉢を気付付けないようにすることと、あまり熱心に締め固めないことである。

 土を突きすぎると土の団粒構造を破壊することになってしまうので、軽い力で一つの場所を5回程度つけば十分である。水をやって土が沈むようなら、その部分に後から土を足せばよい。

 最後に、決めたところに置いて十分に水をやれば作業は完了である。ヒューケラを加えたことで、自然な良い感じになった。

アネモネ発芽

 昨日、外出前にふと見たら、寄せ植えのアネモネの芽が出ていた。時間がなかったので、慌てて写真を撮った。

アネモネの球根を植えた寄せ植え(2021年11月13日撮影)
アネモネの芽(2021年11月13日撮影)

 丸いプラスチックの鉢の寄せ植えのアネモネの芽が出ている。特徴的な葉の形が、芽を見ても確認できる。間違いなく、アネモネである。植えてから、三週間程度。夏の寄せ植えはうまく育たなかったのだが、この寄せ植えは順調に成長している当面の主役であるビオラや金魚草などの花も元気に花を付けている。

寄せ植えに入れたチューリップの球根(2021年11月13日撮影)

 植付け前に作った計画図にない場所に、チューリップの球根を植えていたようだ。一度に四つも寄せ植えを作ったので、最後の方はいい加減になっていたのかも知れない。他人事のようだが、余ったものを適当に植えたのだろう。

 チューリップはもっと深く植えたはずなのだが、球根が露出してしまっている。この球根は、この後、同じ場所にもう少し深く植えなおしておいた。すでに根が出ていたので、正しい処置だったのかどうかは判らない。本来なら、こんなことにならないようにきちんと植付けなければならないのである。

植えっぱなしで芽を出したアネモネとガーデン・シクラメン(2021年11月13日撮影)

 こちらは去年から植えたままのアネモネ。球根はすべて回収したつもりだったのだが、一部残ってしまっていたようだ。ガーデン・シクラメンも植えたままにしておいたもの。これも、過酷な夏を越えて葉を展開させ始めている。

こちらのアネモネも発芽した(2021年11月13日撮影)

 こちらのアネモネも芽を出した。タグを刺したのは、ここに集中的にアネモネの球根を植えたからである。

 今年もアネモネの花が風に揺れるのを見ることができることだろう。

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今年最後の秋明菊

 いつも放任のままにする秋明菊だが、今年は庭の整理のついでに花柄と枯れた葉を取り除いた。そして最後に咲く一輪の花に気付いた。今年最後の秋明菊である。

整理した庭に咲く最後の秋明菊(2021年11月7日撮影)
今年最後の秋明菊(2021年11月7日撮影)

 私が植えた秋明菊は花がいびつであるが、緑と黄と桃色のコントラストが美しい。この素朴な感じの花も来年の秋まで見納めである。

 秋深き花も名残になりにけり  藝齋

庭の整理(夏の植物の剪定)

 夏の間、ラブリー・メイアン(薔薇)、秋明菊、木槿(むくげ)、クリスマス・ローズが通路に侵食して通りにくくなっていた庭の整理を行った。一時は庭の中央のラブリー・メイアンの花壇をつぶして舗装してしまうことまで考えたのだが、薔薇(ばら)と木槿を思い切って切り詰めることで状況が改善するようなら、花壇をつぶす必要はないからである。

整理する前の庭(2021年11月7日撮影)
伸びた木槿 (2021年11月7日撮影)
剪定後の木槿(2021年11月7日撮影)

 木槿は幹から枝が横に伸びて通路に出てくるので、幹を全て伐って株立ちにした。これで来年の夏の樹形がどうなるか、楽しみである。木槿は萌芽力が強いので、これで枯れてしまうことはない。

 実は、以前、この木槿を一本立ちに仕立てていた時に、台風で株が傾いてしまったことがあった。仕方ないので、株本で切り落としたのだが、時期になると次々に幹が出てきて自然に株立ちになったこともあったくらいなのである。

剪定前のラブリー・メイアン(2021年11月7日撮影)

 ラブリー・メイアンもオベリスクに絡めた幹から横に枝が出る。暑くなると生育が旺盛になって、気がつくと通路が通れなくなるのである。

剪定後のラブリー・メイアン(2021年11月7日撮影)

 そこで、ラブリー・メイアンもつる薔薇としてではなく、通常の薔薇の仕立て方に変更した。オベリスクは不要なのだが、置く場所がないので当面そのままにする。

綺麗になった庭(2021年11月7日撮影)

 ついでに花が終った秋明菊の花柄と枯れた葉を整理して本日の作業は終了である。まだ日中の温度は20℃くらいまで上昇するので、昼間の作業では汗が出る。それでも庭に置いた椅子に腰かけて少し静かにしていれば汗はすぐに引く。いまが園藝作業をするには最適の時期である。

 来週は、手付かずの薔薇ピエール・ド・ロンサールとクレマチスの手入をすることにしたい。

庭改造計画その3

 少し頭を冷やして考えてみた。

 花壇をつぶして舗装するのはいつでもできる。その前に、植えた植物を矯正してみてもよいのではないか。そう考え始めたのである。それで改善できれば、無駄な労力を使わずにすむ。

通れなくなった庭の通路

 上の写真は庭に出る時に使う通路で、左右に植えた植物のせいで通りにくい状態になってしまっている。

 左の花壇に植えた薔薇(ばら)と秋明菊、右の花壇に植えた木槿(むくげ)とクリスマス・ローズが通路を侵食して家主の邪魔をするのである。

 そこで考えた。まず、撤去も考えたラブリー・メイアンだが、つる薔薇のように仕立てているのを小さく切り詰めて本来の樹形に戻す。シュラブ・ローズだったはずだ。次に、木槿も今のうちに小さく切り詰める。秋明菊は来春生えてきたら、通路に近い部分は容赦なく切り詰める。しかし、クリスマス・ローズは勿体ないので様子見にしよう。

 とりあえず小手先の対策だが、それで改善できなければ、来年の今頃庭を改造することになるだろう。

寄せ植えが元気です

 先週作った寄せ植え。当然のことながら、どれも大変元気である。

 植え付けてから最初の週末に少しだけ手入れをした。と言っても、パンジー、ビオラの花柄を摘んだだけのことである。ストックは一週間たっても見た目に変化なし。萎れた花もない。金魚草も同様である。

寄せ植え(2021年10月31日撮影)
寄せ植え(2021年10月31日撮影)

 この時期の寄せ植えは、植えてしまえば手間がかからない。水遣りも週末にすれば大抵大丈夫だし、花柄摘みも週末に気を付けるようにすればそれ以上の作業は必要ない。害虫被害もほとんどないし、肥料も緩効性肥料を月に一度やれば十分だ。

 必要なのは、美しい花を目にして満足することだけなのである。

寄せ植え(2021年10月31日撮影)
寄せ植え(2021年10月31日撮影)

 花を楽しむには春夏が適期だとお思いの方が多いことだろう。私もそう思っていた。しかし、実際に花を植えてみると、この時期の園藝の方が、春夏の園芸の十倍楽で十倍楽しい。花を育ててみたい方は、是非この時期に始めることをおすすめする。

寄せ植えの金魚草(2021年10月31日撮影)

 金魚草は非常に手間のかからない植物で、花が一通り咲き終えたら、切り戻せばまた芽を伸ばして花を付ける。本来、春夏の花だが、この時期に植えるとどうなるかはこれからの楽しみである。

紅葉葉(もみじば)ゼラニウム(2021年10月31日撮影)

 美しい葉を付ける紅葉葉ゼラニウム。漢字で書くと妙な字面になるが、葉は非常に美しい。これも来年の春までどのような表情を見せるか、ある意味実験だ。

可憐なビオラの花(2021年10月31日撮影)

 そして、来春まで必ず咲き続けるビオラも当然寄せ植えに入れてある。あまり陽当りの良くない場所でも、ビオラだけは毎年良く咲いてくれるのである。

 雨あがり花うるはしき菫かな  藝

庭改造計画その2

 本日は文化の日で仕事はお休み。休みのつれづれに手持ちのタイルを数えてみたら、先日考えた庭改造計画に十分なほどの手持ちがあることが判った。最初に庭の舗装をしたときに、全面舗装するに十分な量のタイルを購入していたようだ。舗装に変更しようと考えている部分の大きさは、タイル4枚×4枚。約1.2m四方の大きさである。

手持ち材料

  • 303角タイル 15枚
  • 撤去移設分    2枚
 

 資金に余裕があれば全面煉瓦(れんが)舗装に変更したいところだが、現在の経済状況がそれを許さない。材料はそろっているので、あとは体力と気力さえあればいつでも庭の改造が可能なのである。タイルの下に入れる砕石と砂は準備しなければならないが。

 まずは、薔薇の撤去から始めることにしよう。今日のところは、計画を一歩進めただけで良しとする。作業はもう少し涼しくなってからのことだ。