学名:Anemone hupehensis var. japonica
別名:貴船菊、秋牡丹
科名:キンポウゲ科
属名:イチリンソウ属
秋明菊はその名と異なり、キク科ではなくキンポウゲ科の植物です。我が家では、秋明菊は全く手間のかからない植物です。
私が植えた秋明菊は、花壇の片隅に植えたのに、いつの間にか花壇を抜け出してレンガ敷きのスペースで花を咲かせるようになりました。土のないところでどうやって育っているのか不思議ですが、ウッドデッキ下あたりから伸びて、2003年に植えたものが今も秋になると律儀に花を咲かせるのです。
この記事を書くために古い写真を探したのですが、その撮影時期を見ると、この花を植えてから16年近くの時が過ぎ去ったということが判り、私はその事実に驚きました。そんな長い時が経ったとは思っていなかったからです。そして、そんなに長い間、この花がこの庭で生き続けてきたということにも。
地下茎を伸ばす品種のようなので同一の個体である可能性もありますが、種になって世代交代しながら花を咲かせ続けている可能性も否定できません。
ともかく、何もしなくてもこれだけの期間、秋になると毎年花を咲かせ続けているのですから、手間のかからない育てるのが楽な丈夫な植物であることだけは間違いありません。
置き場、環境
日本の環境にあった植物なのでしょう。前述したとおり、環境を選ばずに咲くようです。半日陰を好むとされていますが、確かに自然に咲いている場所は陽当りのあまり良くない場所になっています。
鉢植えの場合は、盛夏の間は半日陰の比較的涼しい場所に置くようにすると良いでしょう。
植え付け、植替え
庭植えの場合は腐葉土を混ぜ込んでから植え、すぐにたっぷりと水やりします。植え付けたらしばらく何もしなくても良いでしょう。
鉢植えの場合は、根の成長が早いので大きめの鉢に植えるか、薔薇のように毎年春に古い土を捨てて新しい用土で植替えるようにします。
水やり
庭植えの場合は、ほとんどの場合水やりは不要です。ひどく土壌が乾いた場合には、水やりした方がよいかもしれません。
秋明菊は土壌の乾燥を嫌いますので、鉢植えの場合は土の表面が乾き切る前に鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりするようにします。
肥料
盛夏の間は施肥を控えます。庭植えの場合は、三月に緩効性肥料を株から少し離れた場所に施します。鉢植えの場合は、3~5月、10~11月の間、緩効性肥料を施します。施肥の間隔は肥料の説明書に従いましょう。
花柄摘み、冬の作業
花が終ったら、咲いていた茎ごと切り取ります。冬になると地上部が枯れるので、刈れば部分を切り取っておくと良いようです。が、何もしなくても問題ありません(花数が減るのかも知れませんが)。
増やし方
株分けで増やすことができます。鉢植えの場合は、すぐに根詰まりしてしまうので、株分けして増やします。株を増やしたくない場合は、古い土を捨てて新しい用土で植替えます。
病害虫
特に心配ありません。ときどきアブラムシがつくことがありますので、病気にも害虫にも効く薬剤を一つ用意しておくと、いざという時に便利です。
【関連記事】