百合(ゆり)の育て方

 学名:Lilium
 英名:Lily
 科名:ユリ科
 属名:ユリ属

 百合(ゆり)は育てるのが簡単で、一度庭に植えるとほとんど手をかけなくても、毎年開花を楽しめます。香りも良く、花も豪華です。我が家では庭に植えた鉄砲百合(テッポウユリ)が十年以上にわたり規則正しく咲き続けました。今の百合はカサブランカで、今年二度目の開花をしました。

カサブランカ(オリエンタル・ハイブリッド)

置き場所、環境

 テッポウユリ、スカシユリ、ヒメユリは陽当りのよい場所を好みます。オリエンタル・ハイブリッド、オトメユリ(ヒメサユリ)、ヤマユリ、ササユリは明るい日陰を好みます。

植え付け、植え替え

 地植えの場合は、堆肥や元肥を投入して耕しておき、球根の三つ分程度の深さに植え付けます。地植えにした場合は植え替える必要はありません。鉢植えの場合は、深めの鉢に球根三つ分程度の深さに植え付けます。球根が鉢の高さの中央になるような鉢を選びます。鉢植えの場合は、葉が自然に枯れた後に毎年植え替えます。

カサブランカ(オリエンタル・ハイブリッド)

水やり

 庭植えの場合は特に必要ありません。鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。

肥料

 植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。芽が出たときと、花が終った後に少量の化成肥料を株元に施します。

品種不明の百合

花柄摘み

 花が終ったら、花柄は必ず摘み取り、葉は残すようにします。花柄を残すと結実してしまい、養分が種に取られて球根が十分に太らなくなってしまいます。また、花が終った後の地上部は自然に枯れるまでそのままにして、光合成により球根を太らせるようにします。見苦しいからといって、地上部を刈り取ってはいけません。

病害虫

 油虫がついたら、殺虫剤を散布して防除します。油虫を媒介として広がる病気が多いので、油虫を増やさないようにします。