挿木のその後

 5月16日に挿木を行ってから、ちょうど二週間が経過した。最初の挿木はうまくいかなかったのだが、今回はうまく根付いているようだ。

二週間後の挿木(2021年5月30日撮影)

 駄目でもともと、と思って最初の挿木と同じ方法で行った挿木が、今回、元気に生き残っている部分がある。最初の挿木の時は水やりに注意して、トレイに水が溜まらないように管理していたのだが、今回は意図的に水をためるようにした。発根するまでは、過湿で根が枯れることはないと思ったからである。そして、思いのほか水の減るのが早いことに気付いたこともある。

二週間後の挿木(2021年5月30日撮影)

 こちらのトレイはあまり元気がない。過去の経験からも、ペチュニアは挿木が容易で、カリブラコアは比較的難しいと記憶していたのだが、今回の結果もほぼその通りの結果となりそうである。ロベリアは、見た目に変化がないのでうまくいったのか、そうでないのか判断ができない。そのためもう少しこの状態で管理を続けて様子をみることにした。

二週間後の挿木(2021年5月30日撮影)

 この後、サフィニアを二株定植した際に確認したところ、根鉢をくずすのが怖くて写真は撮れなかったのだが、どちらも発根していることが確認できた。たまたま崩れてしまった根鉢の間から根が見えたからだ。 後は、元気に育ってくれることを願うばかりである。

 後から感じたことだが、ポットのまま定植できる育苗ポットがあるので、次に挿木をする時はそちらを使おうと思っている。根鉢をくずしてしまう恐れがなくなるので、そちらの方が良いと思ったのである。何事も試行錯誤ですな。

サフィニア「江戸しぼり」の挿木二週間後の状態(2021年5月30日撮影)

 最初は失敗したジフィーセブンへの挿木だが、今回はこのようにしっかりと定着した。

サフィニア「江戸しぼり」の発根が確認できた(2021年5月30日撮影)

 ジフィーポットの裏側から撮影してみると、発根していることがはっきりと確認できる。

 後は、カリブラコア(ミリオンベル)とロベリア(アズーロコンパクト)の挿木がうまくいけば、久し振りの挿木の成果は上々と言えるのだが、どうだろうか。

春の寄せ植えの解体

 秋に作った春の寄せ植えを解体した。チューリップとアネモネは地上が枯れてしまったし、ビオラは切り詰めていないせいもあって、徒長して見苦しい状態になっている。

解体前の寄せ植え(2021年5月30日撮影)
解体途中の寄せ植え(2021年5月30日撮影)

 ビオラを取り除くと、その他の植物の地上部は何も残っていなかった。

 アネモネの茎が枯れ残っているので、球根のありかが判りやすい。この部分を注意深く掘り返すと球根を見付けることができる。

寄せ植えから回収したアネモネの球根(2021年5月30日撮影)

 アネモネの球根は購入した時よりも立派になったようだが、購入した時とは形が異なっている。植え付けたときは下に球根の尖った方が来るようにしたのだが、掘り上げた球根は、上がとがっているのだ。販売されているアネモネの球根はカラカラに乾いていたので、乾燥が進めば購入した時と同じ形状に代るのかも知れない。植え付けたときよりも立派に見えるのも、乾燥させていないからだろうか。

 アネモネは今回初めて植えてみたのだが、非常に気に入った。花付きが良く、ガーデニングが進歩したような気がして、来年も是非にも鉢植えに加えてみたい品種である。

寄せ植えから回収したチューリップの球根(2021年5月30日撮影)

 チューリップの球根は購入した時と同じくらいの大きさのものが四つほど、分球してそれより小さくなったものをたくさん掘り出すことができた。小さい球根は、多分開花しないだろうが、肥培していけば再来年に開花するかもしれない。

 チューリップの球根も、秋が来たら昨年同様に植えてみることにしたい。

庭の来訪者

液肥の蓋に登る天道虫(てんとうむし)

 今年も、いろいろな生き物が庭を訪れる。蝶や蜂などの動きの速い生き物は撮影することができないのだけれども、蛙などのおっとりした生き物は写真をのことことができる。蛙という生き物は、じっと動かずにいることが多く、近寄ってみようとすると顔を背(そむ)けて嫌がったりするところがユーモラスである。

庭の来訪者(2021年5月20日撮影)
庭の来訪者(2021年5月20日撮影)

 この蛙は、冬の間に土を掘り返すと出てくる種類だ。長く耕していなかった硬い土の中に、しっかりと隠れて寒さを避けていた種類である。

庭の来訪者(2021年5月9日撮影)

 鉢植えに液肥をやっている間に天道虫(てんとうむし)が邪魔しに現れた。さして高さもない液肥の蓋によじ登って、もっと高いところを探していたが、やがて羽を広げて飛び立っていった。天道虫は油虫を食べてくれるので益虫とされている。

 初夏の忙しい時に作業を邪魔されるのは困るのだが、こちらも天道虫の邪魔をしないようにしていると時がゆっくり進むような気がして、少しだけゆったりとした気分になれるのであった。

ロベリア「アズーロコンパクト」

 鉢植えのアズーロコンパクトが良い感じに枝を伸ばして花一杯になった。挿木の挿し穂を採る以外、植え付けてから鋏(はさみ)を入れていないのに、株は枝がしなやかに枝垂れて草姿が整っている。

ロベリア「アズーロコンパクト」(2021年5月23日撮影)
ロベリア「アズーロコンパクト」(2021年5月23日撮影)

 ロベリアの花は小さいのだけれども、一つ一つをよく見ると蘭のようである。花の色合いとしては、私はもう少し紫が濃い方が好きだったのだが、こうして手元に置いてみるとこのスカイブルーも良い色だと感じるようになった。

 アズーロコンパクトは夏越ししやすいということだが、秋まで途切れずに咲き続けてくれるだろうか。

原種系チューリップの球根

 チューリップの葉が枯れて、球根を掘り上げても良い状態となった。普通のチューリップは寄せ植えの深いところに植えたので今は掘り返すことが難しいので、原種系チューリップの球根だけ掘り返して回収することにした。

枯れた原種系チューリップ(2021年5月23日撮影)

 上の写真の、茶色い枯草のようになっているのが原種系チューリップの葉が枯れたものである。一緒に植わっているビオラを傷つけないように注意しながら、根元から少し離れたところにスコップを入れて軽く掘り上げると、球根が姿を現した。

原種系チューリップ(2021年5月23日撮影)
原種系チューリップの球根(2021年5月23日撮影)

 球根が分球して増えていることが判る。原種系チューリップは植えたままでも良いとされているが、この寄せ植えは近いうちに全面的に作り変えて夏の植物に変更する予定なので、今のうちに掘り返しておくことにしたのである。

原種系チューリップの球根(2021年5月23日撮影)

 渋皮を外して球根を分けたところ。このチューリップは、植わっていたところから判断するとライラックワンダーのはずだ。この後、タグの裏側に「ライラックワンダー」と書き加えておくことにしよう。ライラックワンダーは、とても綺麗な花を咲かせる品種である。

 保管方法は、「ネットなどにいれて風通しのよい雨の当らない日陰で乾燥させる」のが良いとされているが、あいにくネットが手元になく、風通しの良い雨がかからない日陰などという場所は我が家には存在しないので、品種名を書いたタグと一緒に容器に入れて部屋で保管することにした。夏の間は冷房の効いた部屋が最も乾燥して、雨も当たらず日も射さないた場所だからである。

 植えたままでも良い品種だから、秋になったら庭に地植えにでもしようかと考えている。

ハオルチア・オブツーサの花芽

 ハオルチア・オブツーサから蕾(つぼみ)が上がってきたらしい。花芽と言った方が良いだろうか。ハオルチアの花は見たことがないので自信はないのだが、花芽だとだと考えて間違いないだろう。

 このハオルチア・オブツーサは実は二代目である。最初に手に入れた個体は植替えに失敗してばらばらにしてしまったので、新しく手に入れた個体は植え替えるのが怖くて購入した鉢のままで育てている。

ハオルチア・オブツーサ(2021年5月22日撮影)

 これは、もともとあまり陽当りの良くない場所で育つ植物で、光を取り入れるために窓が開いているということだ。そのため、他の多肉植物のように陽当りの良い場所に置くと、窓が曇ってしまう。より具体的に言うと、窓の部分が緑に近い色になって、この品種特有の美しさが損なわれてしまうのである。

ハオルチア・オブツーサの花芽(2021年5月22日撮影)

 だから、我が家では一日のうち一時間程度しか直射日光の当らない玄関前の木製の物入の上に置いている。勿論、雨も当たらない場所である。

 冬の間、一緒に窓辺に置いていた他の多肉植物も同じ場所に置いているのだが、陽当りの好きな品種は、そのうち陽当りの良い場所に移した方が良いだろう。

ハオルチア・オブツーサの花芽(2021年5月22日撮影)

 ぷくっとした草姿に、透明な窓が開いて本当に不思議な植物である。玄関を出入りするたびに眺めていたので、花芽が上がってきたのに気付くことができたのだろう。

枝豆の芽が出た

 家庭菜園へトマトや胡瓜(きゅうり)の苗を植付けるのと同時に、枝豆の種(豆ですな)を蒔いたのが5月1日だったから、約2週間で芽を出したことになる。

枝豆が芽を出した(2021年5月16日撮影)
枝豆が芽を出した(2021年5月16日撮影)
枝豆が芽を出した(2021年5月16日撮影)

 一箇所当り4粒ずつ蒔いたのだが、まだ二株ずつしか発芽していない。3~4株ずつ発芽しても良いのだが、発芽が遅れているだけのことだろうか。このままだと、間引く必要もないくらいである。

 平日は様子をみることができないので、次に見た時には随分成長していることだろう。

ラブリー・メイアン開花

 庭のラブリー・メイアンが開花した。これは京成バラ園で修景薔薇として売られていたもので、手入れしなくても良く咲くという説明だった。

ラブリー・メイアン(2021年5月16日撮影)

 確かに強健で、手入れをさぼっていた時期も良く咲いていたと記憶している。狭い庭に植えたので、盛夏に枝が四方に伸びすぎて通路をふさいでしまい、女房の顰蹙(ひんしゅく)を買うこと度々であった。

ラブリー・メイアン(2021年5月16日撮影)
ラブリー・メイアン(2021年5月16日撮影)

 この薔薇は、開ききった花の形はあまり美しくない。遠くから、景色として楽しむのが良いと思う。

ラブリー・メイアン(2021年5月16日撮影)

 とはいえ、開きかけの花はやはり美しい。欠点は、先ほども書いた通り成長が旺盛すぎるということくらいだろうか。

ラブリー・メイアン(2021年5月16日撮影)

夏のガーデニングのお供

 夏の強い陽射しを防ぎ、にわか雨にも狼狽(うろた)えずに作業を続けられる夏のガーデニングのお供が笠である。私の使っている笠は国内旅行で、どこか観光地で購入したものだ。園藝作業に使おうと思って購入した記憶があるのだが、いつ、どこで買ったのかは忘れてしまった。

 購入して数年間は意識の外にあったらしく、使うこともない笠は埃(ほこり)をかぶって部屋にかけたままになっていた。しかし、思い出して使い始めたら滅法使い勝手が良い。今月に入ってから庭に出る時は、忘れず着用するようにしている。

 写真を撮り忘れたが、この笠の裏には頭に固定するための五徳に似た台座がついた本格的なものだ。観光地で売られていたものだけれど、数年にわたって使い続けても壊れる気配もないので、きちんとしたものだと思っている。

 笠を縛る紐の固定方法は、時代劇を見て勉強した通りにしたら作業のために頭を動かしてもずれることがなく、なかなか快適である。