オリーブの仕立て方

 この春購入したオリーブの苗。ヒョロヒョロと真上に向って伸びるばかりで枝振りが面白くないので、指を開いたような形に矯正してみました。植え付けてから何度か撮影しているので、矯正した枝振りの変化を時間を追って御覧に入れます。

定植したばかりの状態(2021年4月18日撮影)

 購入した苗を植木鉢に定植した状態です。枝振りも素直でなかなかよろしいと思っていました。置いた場所が、あまり陽当りが良くないところなので、この後、徒長気味に育ってしまいます。

麻紐で矯正(2021年6月13日)

 徒長してしまったようなので、一本の枝を主幹にして残りを拡げた形に矯正してみました。曲げた先をどうするか決めていなかったので、この日はここまでで作業は終了です。

矯正した枝の先端をカット(2021年6月20日)

 コンパクトに育てたかったので、拡げた枝を適当な場所で切り取りました。この時点では、主幹と決めた一本はまっすぐ育てる方針でした。

気が変って主幹も矯正(2021年8月8日撮影)

 主幹に残した枝が縦に伸びすぎるので、方針を変更してこの枝も横向きに矯正し、先端をカットしました。写真では判りにくいかもしれませんが、矯正してカットした枝の先端からはすでに新しい芽が展開し始めています。萌え出た若葉が美しく生き生きとしています。

オリーブの仕立て方は簡単です

  1. 鉢に麻紐を二重に巻き付ける
  2. 矯正したい枝に麻紐をかけてしならせ、1で巻きつけた麻紐に固定する
  3. 2でしならせた枝を適当な長さで伐る
  4. 1~3は一度に行う必要はない。気が向いたとき、気が変ったときに手を入れればOK
  5. 麻紐が朽ちるころには、しならせた枝に癖がついて樹形が固定される
オリーブの鉢を陽当りの良い場所に変更(2021年8月8日)

 この後、この鉢をもう少し陽当りの良い場所に移しました。花壇の前に置いて眺めてみると、こんな枝振りでうまく固定出来たら、小さなシンボルツリーとして玄関の花壇に植えてみたいような気もしてきました。が、オリーブは本来大きく育つ樹木です。下手に土に下ろすと、手に負えないくらい成長してしまうかもしれません。その判断は慎重にする必要があるでしょう。

 このオリーブは、盆栽のように鉢植えで小さく育ててみたいと思っています。

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