春の芽吹き

 冬の間、休眠していたクレマチスが春の新芽をたくさん伸ばしている。冬の初めに地面から1メートルほどのところでバッサリ切っても、夏の終りには手を伸ばしても届かないほどの高さにまで、トレリスにからみながら伸びていくだろう。そして、紫の大輪の花を次々と咲かせることだろう。

クレマチス(2021年3月14日撮影)

 クレマチスは多年草なので、一度植えればあまり手をかけなくても毎年咲いてくれる。うまくからませる場所が確保できれば、庭に迎えたい植物である。

 フェンスに誘引したつる薔薇も、眠りから覚めて新芽を伸ばしている。これは、最高に美しい薄いピンクのグラデーションを持った花を付けるピエール・ド・ロンサールである。地植えにした薔薇も、多少手間はかかるが毎年繰り返し咲くのでおすすめだ。

黒系のクリスマスローズ開花

 黒花のクリスマスローズが開花した。他のクリスマスローズが開花しても、しばらくの間はこの株だけが蕾のままであったのだが、今日見たら花が開いていた。すぐ南側に塀があって、陽当りの悪い場所に植えたので、開花が遅れるのかも知れない。

 我が家のクリスマスローズはこれですべてが開花した。

クリスマスローズ開花(2021年3月14日撮影)

 春になって新しい葉が出てきたから、枯れた葉だけを選んで株本から切り取る作業をした。クリスマスローズも新緑が美しい。

 後ろに花にら(イフェイオン)の葉が見える。クリスマスローズが繁ると花にらが陰に隠れてしまうので庭に植え替えたのだが、そのとき取り切れなかった球根が今もこの場所で育っているのだろう。小さく青い可憐な花を今年も咲かせてくれるはずだ。

クリスマスローズ開花(2021年3月14日撮影)
クリスマスローズ開花(2021年3月14日撮影)

 黒い花なので派手さはないが、黒いクリスマスローズには独特の美しさがある。紫の混じったような独特の深みのある色だ。

 私は開きかけの蕾の、コロンとしたたたずまいが特に好きだ。

花にら(イフェイオン)開花

 今日、遅い朝食をとってから庭に出ると、花にら(イフェイオン)が一輪咲いていた。蕾が出ているのも確認しないうちに、である。韮(にら)のような葉が繁っているのを見て、花はまだ先だなと思っていたのが、つい先週のことだったはずだ。

花にら開花(2021年3月14日撮影)

 忙しさに庭を顧みる余裕のない数日のうちに、急激に花芽を伸ばし、そして花を付けたのだ。春の草花は、忙しい私の目を盗むようにして、めざましいまでに成長を遂げるのである。

 先日の水仙と言い、アネモネと言い、成長が驚くほど速い。春たけなわという言葉が実感される今日この頃である。

花にら開花(2021年3月14日撮影)

 我が家の花にらは、小さく青い可憐な花をたくさんつける。球根植物なので何もしなくても、毎年繰り返し咲く。今年のように、不景気で花を買う気になれないような年でも必ず咲くので、庭が寂しくならずにすむ。

 重要なのは、その球根を植えるに相応しい場所を見つけることだ。私は、一度この花にらを玄関の花壇に植えてから、その前面に葉の繁るクリスマスローズを植えたため、せっかくの花にらが見えなくなり、球根を庭に移植した経緯がある。

 花にらはまだ咲きはじめたばかりだ。

 蕾もたくさん上がってきているから、これからしばらくは花にらの咲くのを目にすることができるだろう。

水仙が咲きました

 水仙が咲きました。つぼみが綻(ほころ)び始めたのに気付いてから、ほんの数日後の出来事です。

花開いた水仙(2021年3月12日撮影)

 以前も書きましたが、水仙は英語で「narcissus」といい、これはギリシア神話のナルキッソス(ナルシス)の名に由来します。ナルキッソスとエコー(木霊)の悲しい神話は簡単に調べられますのでここに書き写すことはしませんが、美しく残酷で悲しい物語です。

花開いた水仙(2021年3月12日撮影)

 神罰により水面(みなも)に写る自らに恋に落ち、そこから離れられなくなって命を落としたナルキッソス。

花開いた水仙(2021年3月12日撮影)

 ナルキッソスが亡くなったあと、そこにひっそりと咲いていたのが、水仙(narcissus)だったのです。

蕾の綻びかけた水仙(2021年3月8日撮影)

 写真を調べてみると、蕾が綻びかけた水仙の写真を撮って、まだしばらく咲かないなと思ったのが四日前のことでした。

 春になると植物は急速に動き始めるようです。

アネモネが咲きそうです

 球根を入れた寄植えのアネモネが咲きそうになってきた。なかなか蕾(つぼみ)がでないと思っていたが、忙しさに様子をみることを忘れている間に蕾が上がってきていたのである。

アネモネのある寄植え(2021年3月12日撮影)
アネモネの蕾(2021年3月12日撮影)
アネモネの蕾(2021年3月12日撮影)

 数日のうちには、つぼみが開きそうだ。我が家でアネモネを咲かせるのは、久し振りになる。風に揺れるアネモネを見られるのはすぐだ。

クリスマスローズ復活!

 しおれてしまったクリスマスローズが復活した。昨日、帰宅時にしおれているのに気付いて、夜のうちに水をやっておいたクリスマスローズ。今朝、家を出る前に確認したら、復活していた。

 今後は水を切らさないように注意しなければならない。

復活したクリスマスローズ(2021年3月11日撮影)

 写真は、家を出る直前に撮ったものだ。

 それにしても、このクリスマスローズ。花が上を向いて咲いているのが不思議である。一度水を切らしたからだろうか。クリスマスローズの品種改良は、上を向いて咲くのを目指していると聞いたことがあるが、これは?

チューリップの芽がでた

 寄せ植えを作る時に、地中に隠したチューリップの球根が芽を出した。これまでは、チューリップが小指の先くらいの大きさのうちに気づいたのだが、暖かくなって成長が格段に速くなったせいか、今回はいつの間にかこんなに大きくなっていた。

チューリップの芽が出た(2021年3月8日撮影)
チューリップの芽が出た(2021年3月8日撮影)
チューリップの芽が出た(2021年3月8日撮影)

 これは原種系ではなく、一般的なチューリップ。だから、見慣れたチューリップの花が咲くことだろう。

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クリスマスローズが!

 今日、会社から帰るとクリスマスローズがクタッとなっていた。水切れしてしまっていたようだ。完全にへたばった状態。しまった。そう思ったが、後の祭り。ともかくすぐに水をやっておいた。

 今回は緊急事態だったし、夜だったので写真は残っていない。水持ちが良くなるように、少し大きな鉢に植替えても良いかもしれない。が、弱らせてしまったばかりだから、しばらくは様子をみなければなるまい。

しおれてしまったクリスマスローズ

 しおれてしまったクリスマスローズはこれです。次にこのブログに載せる時までに、元気な姿に戻ってくれるだろうか。

沈丁花

 沈丁花(じんちょうげ)の花が咲いた。まだ、一分咲と言ったところだが、沈丁花特有の香りをすでに放ちはじめている。

咲きはじめた沈丁花(2021年3月8日撮影)
咲きはじめた沈丁花(2021年3月8日撮影)

 沈丁花は、花は地味だが、その香りは本当に素晴らしい。

 沈丁花は梔子(くちなし)、金木犀(きんもくせい)とともに三大香木の一つとされている。沈丁花の英名はdaphne。ギリシア神話の妖精がその名の由来となっている。

咲きはじめた沈丁花(2021年3月8日撮影)

 この沈丁花は大きくなり過ぎたので花後に剪定することにしようと思っているのだが、沈丁花は強く剪定すると株が弱ってしまうことがあるので注意が必要だ。

 以前、株本の枝をいい加減に剪定したため樹形がおかしなことになっているので、込み合った部分の枝を切ることを基本にしながら、伸びすぎた枝を剪定しようと思っている。

 うまく樹形を整えることができるだろうか。

庭に植えたクリスマスローズも開花しました

 庭に植えたクリスマスローズも開花しました。春本番です。これは、私が一番最初に手に入れたクリスマスローズで、純白の花を咲かすクリスマスローズと一緒に植えたものです。何故そんなことをしたのか記憶にないのですが、純白のクリスマスローズは無理に鉢上げしたために、しばらくして枯れてしまいました。いや、枯らしてしまったと言った方が正しいでしょう。可哀相なことをしたものです。

クリスマスローズ(2021年3月8日撮影)

 緑の美しい新しい葉がたくさん出ています。

クリスマスローズ(2021年3月8日撮影)

 ブロッチのある薄いピンク色の花たくさん咲かせる、大変丈夫な株に育ちました。

クリスマスローズ(2021年3月8日撮影)
クリスマスローズ(2021年3月8日撮影)

 これで、我が家のクリスマスローズで開花を待っているのは、あと一株だけになりました。

 クリスマスローズは一度植えるとほとんど手間なく毎年咲いてくれる、大変貴重な植物です。

 皆様にもおすすめします。大株に育ちますので、十分なスペースを取って植えつけると良いでしょう。

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