我家の生物

 庭で植物を育てていると、いろいろな生物がやってくる。今日は、ゴーヤに紛れようとして紛れることができずにいた蟷螂(かまきり)に出会った。

ゴーヤに紛れようとする蟷螂(かまきり)(2019年8月4日撮影)

 遠目で見ると、ゴーヤに何か出来物でもできているように見えたのだが、近くに寄ってみると、同じ色の蟷螂がゴーヤに身を隠しているところであった。滑稽(ユーモラス)である。

ゴーヤに紛れようとする蟷螂(かまきり)その2(2019年8月4日撮影)

 少し角度を変えてみると、ここに蟷螂が隠れていることは一目瞭然。鳥などに食べられてしまうことがなければよいのだが。

バルーンフラワー(桔梗)のこと

 英語で桔梗(ききょう)のことをバルーンフラワーという。バルーンは風船という意味だが、それは桔梗の花の咲きはじめの状態を見て命名したものだろう。

開きかけの桔梗(2019年7月28日撮影)

 英語にこだわるわけではないが、辞書によると英語では別に、「Japanese bellflower」ともいうらしい。この場合、ベルは日本の鈴と違って口が開いたものが一般的だから、こちらは開いた花を見て付けた名なのだろう。

開いた桔梗(2017年5月19日撮影)

 5月に植えて、ひとしきり咲いた後は鳴かず飛ばずだった桔梗の花も、ようやく二度目の開花を始めた。桔梗は秋の花と思っていたのだが、最近の桔梗は初夏から秋まで絶え間なく咲くらしい。

 我家の桔梗は、秋まで咲き続けてくれるだろうか。

切り戻し後のペチュニア

 寄せ植えのペチュニアが満開を迎えた。前回切り戻したのが6月30日だったので、切り戻してから二十日間程度が経過したことになる。この間、天候が不順で日照時間が記録的に少なく、ペチュニアにとっては良好な環境とは言えない状況であったはずだ。

ペチュニアの寄せ植え(2019年7月21日撮影)
寄せ植え(2019年7月21日撮影)

 それでも、ペチュニアは枝を伸ばしてたくさんの花を咲かせてくれた。これは、カインズホームのペチュニア「あふれ咲きペチュニア」である。

 後方の寄せ植えのペチュニアはあまり元気がない。マリーゴールドも一輪だけ花を付けている。この場所は北向きで陽当りはあまり良くないはずだが、マーガレット、撫子(なでしこ)、ロベリアは対照的に元気である。日照が戻れば、このペチュニアにも元気が戻ってくれるはずだ。

 暑さは苦手だが、本格的な夏が待ち遠しい気分である。

ペチュニアの切り戻し(再)

 今日は一日雨だったが、昼頃から一時的に雨が上がったので、花の手入を行うことができた。ペチュニアは花柄摘みをするつもりだったのだが、よく見ると大量に花柄があって種子ができ始めているらしく、花柄の先端がぷっくりと膨れている。

 これはちまちまと花柄を切り取るよりは、思い切って切り戻しをした方が良いと考え、方針を変更して今年何度目の切り戻しを行った。記憶が曖昧だが、切り戻しは多分三度目だと思う。

切り戻し前のペチュニア(2019年6月30日撮影)

 切り戻しの方法は簡単だ。プランターから溢れている部分は完全に切除する。株の上部も、バランスを考えて株の上部も思い切って刈り取ってしまう。

切り戻し後のペチュニア(2019年6月30日撮影)
切り戻し後のペチュニア(2019年6月30日撮影)

 後の写真のペチュニアは少し深く切りすぎたような気がするが、きちんと再生してくれるだろうか。ちょっと不安である。

 切り戻し後は寂しくなってしまったが、20日も経てばたくさんの花を元気に咲かせてくれるはずである。

ペチュニアの切り戻し

 ペチュニアの切り戻しを行った。

切り戻し前のペチュニア(2019年5月26日撮影)

 切り戻す前の写真を撮影し忘れたので、上の写真は五日前のもの。

 切り戻したのは、放射状に模様の入ったペチュニア二株。見た目は美しいのだが、大量に花がついて花柄摘みが間に合わず、あちこちで種子が成長していた。
 花柄摘みをするつもりでこのプランターの前に腰掛けたのだが、株が大きくなり過ぎていることに気付いたため、急遽、切り戻しを行ったのである。

切り戻し後のペチュニア(2019年5月31日撮影)

 株の大きさは、切り戻し前の半分程度になった。花はなくなり、ほぼ丸坊主の状態である。寂しい気もするが、まだ夏も始まったばかり、ここまで成長が早いと切り戻しの頻度も多くしなければなるまい。

ペチュニア挿木苗 (2019年5月31日撮影)

 切り取った枝を使って、挿木苗を二つだけ作っておいた。先日定植した挿木苗がうまく成長しなかった場合のための予備である。すべてうまく育った場合は、定植する場所に困るわけだが、まだ、植える場所は残っている(はずだ)。

がうまく成長しなかった場合のための予備である。すべてうまく育った場合は、定植する場所に困るわけだが、まだ、植える場所は残っている(はずだ)。

 肥料はやったばかりなので今日は施肥しない。肥料のやりすぎも良くないのだ。

 

挿木苗の定植

 今年は、カリブラコアとペチュニアを挿木で増やしてみた。

 最初にカリブラコアを6株、後にペチュニアを4株挿木にした。結果は、カリブラコア3株とペチュニア3株が苗として成長した。

 本日この6株を定植したのでお知らせしておこう。

ミリオンベル挿木(2019年4月15日撮影)
ミリオンベル挿木(2019年4月15日撮影)
ミリオンベル挿木苗(2019年5月26日撮影)
ペチュニア挿木苗(2019年5月26日撮影)(1株定植済み)

 6株植えたうちの3株はナメクジの被害にあって枯れてしまったが、3株が根付いた。ペチュニアは4株のうち3株が使えそうな状況となった。上の写真は右上の空白部分は既にハンギング・バスケットに定植済みである。(写真撮影を思いつく前に定植してしまった。)

 もう少しポットで育てるべきか迷ったのだが、思い切って定植することにした。

挿木苗定植後 (2019年5月26日撮影)
ミリオンベル挿木苗の定植(2019年5月26日撮影)

 定植後の状況。毎年、この場所でペチュニアかカリブラコアを育てているのだが、今年もたくさんの花を咲かせてくれるはずだ。

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ナメクジの食害(終り)

 ナメクジの食害を受けたペチュニアは、無事に新芽を伸ばして再び花を付けた。無残に食い荒らされた姿を見た時は、別の苗を買ってきて植え替えようかとも思ったのだが、一縷の望みにかけてみた結果、ペチュニアの復活劇を見ることができたのである。

 毎週末にしか園芸作業ができないので、もう一週間だけ様子を観ようと思ったのが、良い結果をもたらしたのであった。

 悲惨な被害を受けたときから、復活を遂げた今日までの姿を公開しておくこととしよう。

ナメクジの食害を受けたペチュニア(2019年5月1日撮影)

 ナメクジを退治するためには、珈琲殻を撒いたのでは効果がなく、駆除剤を撒く必要があった。

食害を受けたペチュニアに出てきた新芽(2019年5月6日撮影)

 無残な姿をさらしていたペチュニアからいくつも新芽が出ていた。このまま枯れてしまうのではないかと思っていたのだが、小さな苗にも思いのほか根性があることを発見。このまま成長を待つことに決定。

食害を受けたペチュニアの新芽が伸びてきた様子(2019年5月11日撮影)

 食害を受けたペチュニアは、被害を受けてから十日で一応安心できる状態まで回復した。復活を確信した瞬間である。新芽が美しい。

復活を遂げたペチュニア(2019年5月18日撮影)
復活を遂げたペチュニア(2019年5月19日撮影)

 丸坊主に近い状態から、二十日とかからずに復活した。あとは、寄せ植えの中の勢力争いの中で、どのような位置を占めることができるか、ということである。スタートで出遅れたことは大きな影響があるとは思うが、今後の成長に期待したい。

 どういうわけか、今年はナメクジの被害が目立つ。それほど雨が多いわけでもなく、特に理由も思いつかないのだが、これ以上被害が広がらないことを祈るばかりだ。

 実は挿木で増やそうとしたカリブラコアが、この週末に甚大な悲劇を受けた。独特の粘液が残っていたので、ナメクジにやられたものだということは容易にわかる。

 寝付かずに枯れた場合は、株全体がしおれてしまうので失敗したことがわかる。被害を受けた苗は、挿木にしてからこれまで、しおれてしまうことがなかったので根付いているはずだから、このまま枯れてしまうのではなく、新芽が出てくる可能性がある。

 これも、ナメクジ退治の薬剤を撒いて、一週間様子を観てみることにした。

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ピエール・ド・ロンサール開花

 一季咲きの薔薇、ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard)が開花した。この薔薇は、淡いピンクから白のグラデーションがこの上なく美しい。

ピエール・ド・ロンサール(2019年5月12日撮影)

 年に一度しか咲かないのだが、これだけ美しい花を咲かせる薔薇は珍しい。性質は強健で、育てやすい方だと思う。ただ、つる薔薇だから大きく育つので、扱いが難しい部分がある。つる薔薇の仕立て方がわからないと、手に余すこともあるだろう。

ピエール・ド・ロンサール(2019年5月12日撮影)

 誘引に失敗して枝を折ってしまうことがあっても、株全体が枯れてしまうことはない。そして、誘引がうまくいったときの満足感は格別である。薔薇の本を読んだり、インターネットで調べたりしたら、果敢に挑戦すれば良いのである。

ピエール・ド・ロンサール(2019年5月12日撮影)

 ただし、薔薇に手を出すと「楽して楽しむガーデニング」というわけにはいかなくなる。剪定、施肥、害虫駆除、病気、つる薔薇の場合は冬に仕立て直し。鉢植えの場合は真冬に鉢替え。

 薔薇を育てる前のガーデニングと、薔薇を育て始めた後とでは、負担が段違いである。薔薇には本当にたくさんの害虫が付き、いろいろな病気にかかります。

ピエール・ド・ロンサール(2019年5月12日撮影)

 薔薇は花の女王。女王は手がかかるのである。

 しかし、ガーデニングをはじめて花を育てる楽しさに目覚めてしまうと、薔薇を育てたいという誘惑に抗するのは容易ではない。そこで、たくさん薔薇を育てて、たくさん薔薇を枯らした経験から忠告しておこう。

 薔薇を育てるなら、本数は控えめに。できるだけ強健なバラを選ぶこと。しかし、楽しんで育てるためには、花の美しさは重要である。気に入った花を咲かせる品種を選ぶこと。鉢植えは管理が難しいからできれば地植えにした方が良いだろう。

 あとは、無理せず地道に薔薇と付き合っていくことである。きっと、薔薇はあなたに応えてくれるだろう。

ナメクジの食害(その3)

 ナメクジの食害についてはこれまで二回にわたりこのブログで公開してきた。

 最もひどい被害を受けたペチュニアをよく観察してみると、新芽がいくつもできている。これ以上ナメクジの食害を受けることがなければ、まだ成長する可能性があるということだ。

食害を受ける前のペチュニア(2019年4月15日撮影)

 私はこの色のペチュニアが好きなので、これを親株にして挿木で増やそうと思っていたのだが、ナメクジのおかげで、ほぼ一月が無駄になった。毎年、ピンクのペチュニアをたくさん育ててきたのだが、今年は、他の色のペチュニアを増やすことになりそうである。

ナメクジの食害を受けたペチュニア(2019年5月1日撮影)

 無残に食害を受けたピンクのペチュニア。ナメクジは除去したものの、このまま枯れてしまうかもしれないと感じていた。処分して別のペチュニアを買って入れ替えようかとも考えたのだが、考えた結果、一週間だけ待って育つ様子がなければ処分することに決めたのである。

食害を受けたペチュニアに出てきた新芽(2019年5月6日撮影)
食害を受けたペチュニアに出てきた新芽(2019年5月6日撮影)
食害を受けたペチュニアに出てきた新芽(2019年5月6日撮影)

 先日確認したら、ひどい食害を受けたペチュニアから新芽が出ていた。それも、一つや二つではない。株全体から新しく小さな芽が出始めていたのである。

 株を入れ替えることはやめて、この新芽が伸びていく様子を観ていくことにした。もう一度枝を伸ばして、綺麗な花を咲かせてくれる予感がしている。
 このペチュニアの開花が少し遅れることになると思うが、それも良しとしよう。

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ペチュニアの摘芯

 今年最初のペチュニアの摘芯(ピンチ)を行った。摘芯とは、長く伸びた枝を適当な場所で切り取っていく作業である。私は、植木鉢の縁の位置を目安に、ジョキジョキ切ってしまうことにしている。

ペチュニア(摘芯前)

 摘芯の目的は、脇芽を増やし株の形を整え花数を増やすことである。
 ペチュニアの場合、この摘芯の作業は必須と言ってよいだろう。ペチュニアに限らず、植物には一般的に頂芽優勢という性質があって、枝の先端にある芽が優先して伸びるようになっている。そのため、手を加えないままにしておくと脇芽が育たず、ヒョロヒョロとした草姿になってしまう。
 頂芽優勢を抑えるために枝の先端を切り取ることにより、脇芽の成長を促してこんもりとした草姿を作り、花数を増やすのである。

ペチュニア(摘芯後・2019年5月6日撮影)ペチュニアの葉が青く瑞々しく美しい

 摘芯は、一度で終わりでなく、株の姿が乱れてきたらその都度、幾度か行う必要がある。

 うっかりして摘芯しないままにしておくと、枝がヒョロヒョロと伸びて株元に葉がなくなり、そのヒョロヒョロした枝の先端に花がついているような、残念な状態となってしまう。そうなってから摘芯しても脇芽が出なくなってしまうので、定期的に摘芯をおこなうことが肝要なのである。

 皆さんも毎週一度で良いのでペチュニアをよく観察して、伸びすぎた枝に気付いたら、摘芯するようにするとよい。が、無理する必要はない。せっかく植えたペチュニアだから、気が向いたときに鑑賞するだろう。鑑賞のついでにペチュニアを観察して、株の姿が乱れていたら摘芯することを習慣にすればよいのである。