夏近し

 今年は立夏が5月5日。まさに、夏は目の前に迫っている。

 今年は、ウッドデッキの塗替え、自宅の外壁塗装と多忙が続いていたため、庭や鉢植えの手入がなおざりになっている。今は、雑草取りがやっと一段落したところだ。暖かくなってきたので、雑草もどんどん大きくなる。

 これから、夏に向けて、花壇の植物の入替えを進めていかなければならないのだが、その第一弾として、白妙菊をマリーゴールドに植替えたので、紹介しておこう。

植え替え前(2020年4月26日撮影)

 白妙菊は他の植物を引き立てるための観葉植物だが、季節が進んだせいで、大きく育ってしまっている。他の植物とのバランスを考え、夏の植物に植替えることにした。

植替え後(2020年4月26日撮影)

 準備したのはマリーゴールドの花苗。買物ついでに道の駅で仕入れて来たものである。写真では判りにくいが三色の花が咲いている。マリーゴールドは、強健で旺盛に花を咲かせるので、誰にでもおすすめできる品種である。

植替え後(2020年4月26日撮影)

 些細な作業だが、夏に向けた花草の入替えの第一弾だ。

 パンジー、ビオラは今を盛りと咲き誇っているのだが、草姿も乱れがちになっているので、すでに植替え時期に入っている。

 今年は、何を植えようか。

 考えるのも、また、楽しみである。

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木槿(むくげ)の剪定

 今日は木槿(むくげ)の剪定を行った。この伸び放題の木槿をコンパクトに整える。

木槿(剪定前)

 昨年、思い切って小さく刈り込んだ木槿が夏を越したらここまで大きくなった。このままにしておくと、来年さらに大きくなってしまうので、適当な大きさに選定する必要がある。

 木槿の剪定は簡単である。どこで切っても、旺盛に育ってたくさん花を咲かせてくれるから、何も頭を使う必要はない。枝も比較的細くて柔らかいものが多いので、あまり力が必要になることもない。

木槿(剪定後)

 剪定後の状態である。人の背丈程度の高さである。もっと刈り込んでも良いのだが、今年はこの程度にとどめておくことにした。

同時に手入をしたピエール・ド・ロンサール

 ついでに、つる薔薇(ピエール・ド・ロンサール)を仕立て直しておいた。木槿の枝が邪魔になって、手を出すことができなかった部分である。来年も木槿の枝に隠れてしまうだろうが、木槿の枝が育つ前に花を咲かせてくれると思ってこの位置に結んでみた。

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つる薔薇の仕立て直し(その3)

 今日は、つる薔薇の仕立て直しを行いました。

つる薔薇(作業前)

 この、好き勝手に伸び放題の薔薇を整理します。薔薇の種類はラブリー・メイアン。何も手を掛けなくても咲く強健な薔薇(修景薔薇)として手に入れたもの。

 本当に何もしなくても良く咲く品種である。

 しかし、強健なのは良いが、枝が伸びすぎて困ることが多くなった。御覧の通りに狭い庭なので、庭に出るたびに細い薔薇の枝が服に絡まったり、素肌の腕が引っ掻かれたりするからである。特に家内には不評で、私が薔薇を購入しようとするたびに否定するのはそのために違いないと思っている。

つる薔薇(作業後)

 通路が通りにくくならないように、この薔薇の成長期にはこまめに枝を管理しないといけないのだが、なかなか手が回らないようになると家内の小言を聞かなければならなくなる。

 ラブリー・メイアンはつる薔薇として育てる品種ではないが、オベリスクを設置して枝を誘引できるようにした。最近は、それをつる薔薇として仕立てるようにしている。

つる薔薇(作業後)

 不要な枝を切って、オベリスクに適当に誘引し終わった状況。今日は、こんな作業でも軽く汗ばむほどの陽気になった。不要な枝とは、細い枝、古い枝、二股、三股になっている部分があればその中の比較的細く短い枝のことである。

 枝と枝との間は、できれば30cmほど間隔を開けた方が良いとは思うが、なかなかそんな教科書通りにできることは少ない。枝が曲がらなかったり、長さが足りなかったり、力を入れ過ぎて枝を折ってしまったりすることがあるからだ。

つる薔薇(作業後)

 今日の薔薇(ラブリー・メイアン)は枝が柔らかく、これまで作業を行ったつる薔薇の中では最も扱いやすい品種であった。

 薔薇に凝った時期があって、随分たくさんの品種を購入したのだが、今はこの三種類だけが残っている。不思議なことに、どれもつる薔薇として育てているものだ。地植えにして枝を伸ばす育て方をしていることが、良い結果をもたらしているのかも知れない。

 我家の薔薇だが、花の美しさでは、まずピエール・ド・ロンサールが第一、グラハム・トーマスが第二。このラブリー・メイアンはその次であろう。強健さは第一なのだが。

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つる薔薇の仕立て直し(その2)

 先日に引き続き、つる薔薇の仕立て直しを行った。今回仕立て直しを行ったのはフェンスに絡ませている、ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard)である。

ピエール・ド・ロンサールの仕立て直し(2019年10月22日撮影)

 迂闊なことに、仕立て直し前の写真の撮影を失念してしまった。昨日まで老朽化したウッド・デッキの解体で疲れ果てていたし、朝から雨が降っていたので、今日は作業するつもりはなかったのだが、夕方になって雨が上がっているのに気付いて、急遽仕立て直しを行ったせいだろう。

 ピエール・ド・ロンサールは一季咲きだが最高に美しい花を咲かせる薔薇だ。今年は、新しい枝が十分に伸びたから、木質化した古い枝を取り除いて新しい枝に更新することができた。

ピエール・ド・ロンサールの仕立て直し(2019年10月22日撮影)

 昨年までは、主幹は一本だけだったのだが、今年は三本になった。(写真に写っていないが、上の写真の右側にも枝が一本あります。)もう一本の枝は、木槿(むくげ)の枝に囲まれているので、木槿の剪定と同時に枝の位置を調整しようと思っている。

ピエール・ド・ロンサールの仕立て直し(2019年10月22日撮影)

 こうしてみると、このフェンスもそろそろ交換しないと壊れてしまいそうですな。いろいろ駄目になって、対応が大変だ。新しいものを作るのは楽しいのだが、廃棄するのはなかなか気が進まないので、つい後回しになってしまうのである。

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つる薔薇の仕立て直し

 台風一過。まだ風の強い中で、つる薔薇(グラハム・トーマス)の仕立て直しを行った。

 園芸本やインターネットで調べると、つる薔薇の仕立て直し(剪定と誘引)は12月から1月の間に行うのが正しいとされている。薔薇が休眠状態になっている間に行うのは、道理にかなっているのだが、私はいつも寒くなる前に行うことにしている。

 その理由は二つある。

 ・厳寒期に行うと風邪をひいてしまうこと
 ・厳寒期に行うと、枝が硬くなっていて誘引する時に枝を折りやすくなること
  の二つだ。

 「風邪をひいてしまう」というのは冗談ではなくて、真冬に戸外で長時間作業をすると本当に体調を崩してしまうのである。今は枯れてしまった薔薇の鉢替えなども教科書通りに真冬に行っていたのだが、寒いところで長時間作業をするので、必ず体調を崩してしまっていたものである。別に、この時期にやっても、枯れてしまったりすることはないので、気にしないで快適な気候を選んで作業をすることにしている。

つる薔薇(仕立て直し前)(2019年10月13日撮影)

 上の写真は、仕立て直しする前の状態。去年、古い枝を切って新しい枝に更新したから、このままでも良いくらいだが、せっかく新しいシュートが伸びてきているので、更新することにした。つる薔薇の仕立て直しは、具体的には次のような作業を行う。

古い枝の切り取り

 古い誘因をすべてほどき、つる薔薇を自由な状態にする。ここから、不要な枝を切り取り、フェンスに誘引しなおすのだ。

 枝が茶色になり木質化した古い枝を切り取る。枝が太くなっていることが多いので、園芸用の鋸(のこぎり)を用意しておくと良いだろう。園芸用の鋸とは、生木を切るために特殊な加工をされたもので、通常の鋸とは違うものだ。ガーデニングを趣味にするなら、一本持っておくと良いだろう。

 細い枝を切り取る。残った花や葉も全て切り取り、枝だけにする。

フェンスへの誘引

 残った枝を、折らないらないように注意しながらフェンスに誘引する。太い枝から出ている枝は、鉛筆より細いものは全て切り取り、太い枝があれば、ニ、三芽を残して切り取る。

 なるべく等間隔に、そして枝が水平に近くなるようにフェンスに麻紐で結びつける。薔薇は生き物なので、枝は思った通りには曲がらない。無理に理想とおりに曲げようとすると、根元から折れてしまって、夏期を通して養生してきた枝が廃棄物になってしまう。
 曲げるのも適当な加減が必要である。

つる薔薇(仕立て直し後)(2019年10月13日撮影)

 写真をよく見ると、葉が残っていましたね。出来たら、葉も全て取ってしまって、休眠状態にさせた方が良いのですが、この季節だと、まだ芽が出て葉が茂ってくることがあるので、葉は残してしまっても大丈夫です。冬になれば、自然に落葉します。

 薔薇の場合は、一から十まで教科書通りにやろうとすると、本当に大変です。薔薇も、生きようとする力を持っていますから、その力を信じてやることも必要です。

 「無理せず、楽して楽しむガーデニング」が私のやりかたなのです。それでも、何とかなります。

 薔薇の育て方も書いた方がいいですかね?

雨後の花

 雨が上がったので、花の写真を撮ってみた。今日は気が乗らないので園芸作業は行わず、花の写真を撮影するだけにした。

雨後の木槿(むくげ)(2019年9月16日撮影)

 木槿の花は、ほとんど何もしなくても良く咲き、伸びすぎた枝を切る程度の手間しかかからない。そのせいか、毎年あまり鑑賞しないうちに長いはずの花期が終ってしまう。

 今年は、そんなこともなく何度もこのハイビスカスのような花を見て夏を実感することができた。

雨後のマリーゴールド (2019年9月16日撮影

 マリーゴールドは夏の盛りの間、花が休んでいたが、涼しくなってくるのに合わせるように再び花を付け始めた。まだ数えるほどしか咲いていないが、そのうち初夏のころのようにたくさんの花を付けてくれることだろう。

雨後の撫子(なでしこ)( 2019年9月16日撮影

 過去に撫子(なでしこ)を植えた記憶はない。しかし、これほど長期間たくさんの花を付けるのなら、来年から夏の花壇の定番にしたいと思っている。

 可憐である。

 背景に写り込んでいるのは、カルシウム補給のために置いた螺貝(つぶがい)だ。どかすのも面倒なので、そのまま撮影した。

雨後の寄せ植え(というかほぼベゴニア)(2019年9月16日撮影)

 寄せ植えなのだが、「ベゴニアのプランター」になってしまっている。金魚草やらベゴニアやら、いまや駆逐されてしまいそうなペチュニアやらは在って無きが如し、である。寄せ植えの場合、複数の品種のバランスをとることが難しくて、手をこまねいているうちにこのようなことになってしまうことが多い。

 要は、のさばりすぎた株を切って、物理的に他の株が伸びる余地を作ってやればよいのだが、手間を惜しんだ結果、バランスの悪い寄せ植えになってしまった。

 真夏の暑さの中、頭を悩ませて伸びすぎた枝を切っていく作業は、なかなか大変なのである。

むくげの花咲く

 木槿(むくげ)の花がようやく満開を迎えた。今年は冬のうちに深く剪定したため、開花が遅れていたのである。8月も中旬くらいから咲きはじめていたが、今日は満開と言ってよいだろう。

木槿(2019年8月25日撮影)

 木槿は、「育てている」と自慢気にいうのが憚(はばか)られるほど、手のかからない品種である。夏の間は、時々肥料さえやっておけば、他はほったらかしでかまわない。たまに邪魔な枝を切るくらいのことだ。

木槿の花(2019年8月25日撮影)
木槿の花(2019年8月25日撮影

 木槿は、ハイビスカスの仲間であるだけに、花はハイビスカスによく似ている。花色もピンク、白、紫などいろいろある。白地に中心が赤くなる品種は日の丸と呼ばれ、人気がある。我家でも、鉢植えで育てているうちは、「日の丸」も育てていたが、庭に下す時にピンクを選んだのである。他の品種はいつの間にか枯れてしまった。鉢で育てる技術が足りなかったのだろう。

木槿の花(2019年8月25日撮影

 今年は開花が遅かったので、花を楽しめる期間も短いことだろう。それまでの間は、居間から、グリーンカーテン越しに見える木槿の花を、せいぜい眺めることにしよう。

ベゴニア・センパフローレンスの育て方公開

 ベゴニア・センパフローレンスの育て方を公開しました。下書きのまま筆が進まずしばらく放置していたのですが、ようやく公開に漕ぎ着けることができました。ベゴニアは、昔育てたことがあったはずですが、花の形が好きになれず、ながらく育てることのなかった品種です。

 今回、寄せ植えに加えたのは、寄せ植えセットにベゴニアが含まれていたからに他なりません。このようなことがなければ、私の庭にベゴニアの花が咲くことはなかったはずです。

 引続き、様々な園芸品種の育て方を記載していきますので、よろしくお願いいたします。