美しい瞬間

 花を育てていると、時々、花の姿に素直に美しいな、と思う時がある。そんな瞬間を切り取った写真を選んで載せてみたい。

薔薇の名前は忘れてしまった

 薔薇の名前も忘れてしまったのだが、おそらくはヘリテージ(手前)とパット・オースチン(奥)だと思う。大変美しい薔薇なのだが、これから薔薇をやろうという方には、より新しく作出された品種をおすすめしたい。理由は、新しい品種の方がより育てやすい薔薇が多いはずだからだ。

 これらの薔薇も、薔薇を撮ったカメラも今は手元にない。いろいろな薔薇を育てて美しい花を愛でたいという気持ちはあるのだが、多数の薔薇の手入れは本当に大変なのだ。私のようなずぼらな人間には、強健で育てやすい薔薇二株か三株を育てるのが関の山というものなのだろう。

つる薔薇(グラハム・トーマス)

 個々の花も美しいけれど、連らなって咲くつる薔薇も美しい。

ピエール・ド・ロンサール
ピエール・ド・ロンサール
グラハム・トーマス

 やはり薔薇の写真が多い。薔薇は美しい。

 過去に書いた薔薇のリストを見ると、2003年から2005年にかけて少なくとも9株の薔薇を入手したはずだ。現在も庭で咲いているのは、ピエール・ド・ロンサール、グラハム・トーマス、ラブリー・メイアンの三種のみである。どれも強健で育てやすいおすすめの品種だ。そしてどれもつる薔薇として育てている。

マーガレット、撫子(なでしこ)、ビオラ

 寄せ植えの一部分を切り取った写真。寄せ植えのコンテナ全体がバランスよく咲いているわけではないのだが、ときどきこのような光景に出会うことがある。どの花も美しさの盛りを迎えているようで、見ていると楽しくなる。

秋明菊

 私は秋明菊のこの素朴な美しさが好きだ。この花は、植えたはずの場所ではなく、いつの間にか庭の隅、ウッドデッキの裏に根付いて、毎年秋に規則正しく可憐な花を見せてくれる。

クリスマスローズ

 八重咲のクリスマスローズの美しさは、薔薇に引けを取らない。特に咲いたばかりの新鮮な花弁は匂い立つような美しさをまとっている。陽光に透ける花弁など、何に喩えればよいのだろうか。

雨後のクリスマスローズ

 クリスマスローズは最近廉価に入手できるようになったし、一度根付けば放っておいても毎年花を咲かせ、株が強く大きく育っていく。一度手に入れると数年(場合によっては十年以上)付き合うことになるから、どんな花が好みなのかよく吟味してから購入すべきである。

いかがだったでしょうか。

初夏の貴婦人ピエール・ド・ロンサール開花

 つる薔薇、ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard)が開花した。

ピエール・ド・ロンサール(2020年5月12日撮影)
ピエール・ド・ロンサール(2020年5月10日撮影)

 整った花の形。濃いピンクから淡いピンクへと変化するグラデーション。ピエール・ド・ロンサールはこの上なく美しい。この花の唯一の欠点は、年に一度しか咲かないことである。

 しかし、この花はそんな欠点を補って余りあるほどの存在感のある花を咲かせる。

ピエール・ド・ロンサール(2020年5月10日撮影)

 その上、強健で育てやすい。年に一度しか咲かないから、花柄摘みも年に一度しか必要ない。開花期以外は存在を忘れてしまっても大丈夫なほどだ。

ピエール・ド・ロンサール(2020年5月10日撮影)

 この花に限らず、薔薇は蕾の開きかけた瞬間が最も美しいと思う。

グラハム・トーマス開花

 グラハム・トーマス(Graham Thomas)が開花した。

グラハム・トーマス(2020年5月10日撮影)

 同じタイトルの記事を去年は5月4日に上げているから、今年は去年よりやや遅れての開花となる。グラハム・トーマスは英国デービッド・オースチン作出の薔薇だ。彼の薔薇は特にイングリッシュ・ローズと呼ばれている。

グラハム・トーマス(2020年5月9日撮影)

 グラハム・トーマスは、そんなイングリッシュ・ローズの中でも、特に育てやすい強健な品種である。

グラハム・トーマス(2020年5月9日撮影)
グラハム・トーマス(2020年5月9日撮影)

 グラハム・トーマスの濃厚な黄色が大変美しい。私は、薔薇の蕾が開きかけた瞬間が最も美しいと感じる。イングリッシュ・ローズには完璧という言葉が相応しいのではないかと思う。

グラハム・トーマス(2020年5月10日撮影)

 まだ咲きはじめたばかりだから、これからしばらくの間は、グラハム・トーマスの花を楽しめるだろう。

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撫子(なでしこ)が咲きました

 去年植えた撫子(なでしこ)が咲いた。旺盛に育った金魚草の陰に隠れてしまっていたのだが、ここにきて急に茎を伸ばして花を付けた。植物にも競争があって、大きく育った金魚草に負けぬよう、茎を大きく伸ばして花を咲かせたのである。

茎を伸ばして金魚草の上に咲いた撫子(2020年5月5日撮影)

 金魚草が大きく育ったせいで、寄せ植えが「金魚草のコンテナ」のようになっていたが、これで寄せ植えらしくなってきた。マーガレット、ビオラ、撫子、金魚草が、初夏の陽射しの中で押し合うようにして咲くさまは、眺めていると時の過ぎるのを忘れるほどだ。

撫子(2020年5月5日撮影)

 それでも、金魚草の占める割合が多いために、寄せ植えとしてはまだまだバランスを欠いた状態だ。

 金魚草の開花も一段落しつつあるので、花柄摘みと同時に切り戻しを進めれば、寄せ植えのバランスを取り戻すことができるかもしれない。

寄せ植えと撫子(2020年5月5日撮影)

 撫子の花は大変可憐である。どんどん蕾(つぼみ)が上がってきているから、しばらくの間は花を見せてくれるだろう。

撫子(2020年5月5日撮影)

 やなり、気候が撫子を成長させたのだろう。薄い桃色の花を付けるもう一株の撫子も金魚草の海から顔を出した。こちらも文字どおり蕾が上がってきている。これから、いくつも花を付けることだろう。

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ボンザマーガレット復活

 旺盛に育っていたボンザマーガレットが急に萎れて、株元から枯れあがってきた。虫害を受けたのではないかと思い、土中の害虫を駆除できる薬剤を土に混ぜ込んでみたのが、この3月1日のことである。

 その後の株の状態はと言えば、悪化は食い止められたけれど、目覚ましく回復することもなかった。

 しかし。

ボンザマーガレット(2020年5月1日撮影)
ボンザマーガレット(2020年5月1日撮影)
ボンザマーガレット(2020年4月26日撮影)
ボンザマーガレット(2020年5月1日撮影)

 御覧のとおり、ボンザマーガレットは復活した。花色も黄色からピンクへと美しく変化している。もともと花色が変るのに惹かれて購入したものなのである。

 しかし、コンテナに植えたものがここまで大きく成長するとは驚きだ。サントリーのWebページを見ると、こんもりと傘のように巨大に育っているから、これで正しい草姿なのだろう。

 我が家の場合は、花が一段落したら、剪定して少し小さくした方が良いかもしれない。

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咲き進むクレマチス

 先日の記事を書いてから、クレマチスが見事に咲き進んだ。

クレマチス(2020年5月3日撮影)
クレマチス(2020年5月3日撮影)

 前回の写真と較べてみると、花びらがどれもピンと伸びている。一昨日写真に撮ったときは、まだ花が開ききった状態ではなかったようだ。花の色も、濃い紫から藤色に変化してきた。

 冬の間に剪定をしたからか、株全体に均等に花が咲いている。やはり、手入れも必要なのだ。

 綺麗である。

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今年もクレマチスが咲きました

 今年もクレマチスが咲きました。品種は「ザ・プレジデント」。偉そうな名前です。

 昨年、記憶に残っている英語の説明書のとおりに、花が終ってから地上1メートルの高さで剪定したら、今年は地面に近い部分からも新しい枝が出て、旺盛に育ちました。このクレマチスとも長い付き合いです。古い写真で確認できるのですが、2004年にはこの場所で花を咲かせていました。かれこれ15~6年の付き合いです。

クレマチス(2020年5月1日撮影)

 その長い期間のうちには、庭いじりが嫌になった時期もあって、碌(ろく)に面倒を視なくても、我が家のザ・プレジデントは毎年、律儀に花を咲かせ続けてくれたものです。

クレマチス(2020年5月1日撮影)

 ザ・プレジデントは新旧両枝咲き。花後は、2~3節切り戻しが必要です。忘れずに剪定しなければなりません。

クレマチス(2020年5月1日撮影)

 まだ咲きはじめたばかりです。間もなく薔薇も咲きはじめます。これからが花の季節です。

 

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夏に向けて

 夏に向けて、コンテナの入替えを行った。これまで咲いていたパンジーを抜いて、代りに買ってきあ苗を植付けたのである。これから、秋になるまでの間、長い付き合いになるはずだ。

 植付けた花を紹介しよう。

ミリオンベル・イエロー(カリブラコア)(2020年4月30日撮影)
ミリオンベル・オレンジ(カリブラコア)(2020年4月30日撮影)
マリーゴールド(2020年4月30日撮影)
スーパーベル・ダブルピンクリップル(カリブラコア)(2020年4月30日撮影)
アズーロコンパクト・ブルーウィズアイ(ロベリア)(2020年4月30日撮影)

 毎年、ペチュニアばかり植えてきたので、今年はそれ以外の植物を植えてみた。さすがに、初めて植える植物はないが、マンネリを打破したつもりである。そして、あまり花柄を摘まなくても良い植物を選んだ。ペチュニアは大好きなのだが、綺麗に咲かすためには、定期的な花柄摘みが不可欠なのである。楽して楽しむガーデニングを実現したいのだから。

 植替え時期が来たので、パンジーとビオラは植替えなければならないのだが、まだ、ビオラが良く咲いていて、植替える勇気がわいてこない。

玄関花壇は花か咲き誇っている(2020年4月30日撮影)

 こんな調子なのだから。

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桔梗が成長しはじめた

 宿根草の桔梗(ききょう)が、いつの間にか育ち始めていた。冬の間は、枯れてしまったように見えるのだが、根だけが生きていて暖かくなると地上に芽を出し、育つのである。

地上部が復活した桔梗(2020年4月26日撮影)
地上部が復活した桔梗(2020年4月26日撮影)

 告白するが、下の写真の相棒を雑草と一緒にむしってしまった。根こそぎにしようとして、球根に気付き、手を止めたのだが、後の祭りである。跡には無残に地上部がなくなった球根だけが残った。球根は太っているようなので、まだ復活するかもしれない。そう思って、球根に静かに土をかけておいた。たまたまタグの付いていなかった桔梗があったことを、ぼんやりと思い出した。いや、確かにそんなことがあった。

 タグのなかった桔梗の後ろには、新たに手書きのタグを差し込んでおいたことは言うまでもない。

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