宿根草の桔梗(ききょう)が、いつの間にか育ち始めていた。冬の間は、枯れてしまったように見えるのだが、根だけが生きていて暖かくなると地上に芽を出し、育つのである。
告白するが、下の写真の相棒を雑草と一緒にむしってしまった。根こそぎにしようとして、球根に気付き、手を止めたのだが、後の祭りである。跡には無残に地上部がなくなった球根だけが残った。球根は太っているようなので、まだ復活するかもしれない。そう思って、球根に静かに土をかけておいた。たまたまタグの付いていなかった桔梗があったことを、ぼんやりと思い出した。いや、確かにそんなことがあった。
タグのなかった桔梗の後ろには、新たに手書きのタグを差し込んでおいたことは言うまでもない。
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