木槿(むくげ)の花がようやく満開を迎えた。今年は冬のうちに深く剪定したため、開花が遅れていたのである。8月も中旬くらいから咲きはじめていたが、今日は満開と言ってよいだろう。
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木槿は、「育てている」と自慢気にいうのが憚(はばか)られるほど、手のかからない品種である。夏の間は、時々肥料さえやっておけば、他はほったらかしでかまわない。たまに邪魔な枝を切るくらいのことだ。
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木槿は、ハイビスカスの仲間であるだけに、花はハイビスカスによく似ている。花色もピンク、白、紫などいろいろある。白地に中心が赤くなる品種は日の丸と呼ばれ、人気がある。我家でも、鉢植えで育てているうちは、「日の丸」も育てていたが、庭に下す時にピンクを選んだのである。他の品種はいつの間にか枯れてしまった。鉢で育てる技術が足りなかったのだろう。
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今年は開花が遅かったので、花を楽しめる期間も短いことだろう。それまでの間は、居間から、グリーンカーテン越しに見える木槿の花を、せいぜい眺めることにしよう。