桔梗(ききょう)のつぼみが膨らんできました

 最近、雨が多くせっかくの週末も庭に出られないことが多かったのですが、今日、久し振りで庭に出たら、桔梗のつぼみが文字通り膨らんできたのに気付いた。

桔梗の蕾がふくらんできた(2020年6月2日撮影)

 桔梗は秋に咲くものだと思っていたから、随分早いと思ったのだが、実は6月から咲くものらしい。つまり、冬を越して復活した桔梗は、きちんと季節にあわせてつぼみを膨らませたのである。

桔梗の蕾(2020年6月2日撮影)

 この様子だと、あと一週間程度で咲いても良さそうだ。冬を越した桔梗ははじめての経験なので、良く分らないのだが。

 英名のballoon flowerは、蕾の様子から名付けられたもののようだ。たしかに風船のようである。いや、もう少し育つと、もっと風船らしくなるのである。

 桔梗の端正な紫の花を目にするのも、そう遠くない未来である。楽しみにしていることにしよう。

美しい瞬間

 花を育てていると、時々、花の姿に素直に美しいな、と思う時がある。そんな瞬間を切り取った写真を選んで載せてみたい。

薔薇の名前は忘れてしまった

 薔薇の名前も忘れてしまったのだが、おそらくはヘリテージ(手前)とパット・オースチン(奥)だと思う。大変美しい薔薇なのだが、これから薔薇をやろうという方には、より新しく作出された品種をおすすめしたい。理由は、新しい品種の方がより育てやすい薔薇が多いはずだからだ。

 これらの薔薇も、薔薇を撮ったカメラも今は手元にない。いろいろな薔薇を育てて美しい花を愛でたいという気持ちはあるのだが、多数の薔薇の手入れは本当に大変なのだ。私のようなずぼらな人間には、強健で育てやすい薔薇二株か三株を育てるのが関の山というものなのだろう。

つる薔薇(グラハム・トーマス)

 個々の花も美しいけれど、連らなって咲くつる薔薇も美しい。

ピエール・ド・ロンサール
ピエール・ド・ロンサール
グラハム・トーマス

 やはり薔薇の写真が多い。薔薇は美しい。

 過去に書いた薔薇のリストを見ると、2003年から2005年にかけて少なくとも9株の薔薇を入手したはずだ。現在も庭で咲いているのは、ピエール・ド・ロンサール、グラハム・トーマス、ラブリー・メイアンの三種のみである。どれも強健で育てやすいおすすめの品種だ。そしてどれもつる薔薇として育てている。

マーガレット、撫子(なでしこ)、ビオラ

 寄せ植えの一部分を切り取った写真。寄せ植えのコンテナ全体がバランスよく咲いているわけではないのだが、ときどきこのような光景に出会うことがある。どの花も美しさの盛りを迎えているようで、見ていると楽しくなる。

秋明菊

 私は秋明菊のこの素朴な美しさが好きだ。この花は、植えたはずの場所ではなく、いつの間にか庭の隅、ウッドデッキの裏に根付いて、毎年秋に規則正しく可憐な花を見せてくれる。

クリスマスローズ

 八重咲のクリスマスローズの美しさは、薔薇に引けを取らない。特に咲いたばかりの新鮮な花弁は匂い立つような美しさをまとっている。陽光に透ける花弁など、何に喩えればよいのだろうか。

雨後のクリスマスローズ

 クリスマスローズは最近廉価に入手できるようになったし、一度根付けば放っておいても毎年花を咲かせ、株が強く大きく育っていく。一度手に入れると数年(場合によっては十年以上)付き合うことになるから、どんな花が好みなのかよく吟味してから購入すべきである。

いかがだったでしょうか。

撫子(なでしこ)が咲きました

 去年植えた撫子(なでしこ)が咲いた。旺盛に育った金魚草の陰に隠れてしまっていたのだが、ここにきて急に茎を伸ばして花を付けた。植物にも競争があって、大きく育った金魚草に負けぬよう、茎を大きく伸ばして花を咲かせたのである。

茎を伸ばして金魚草の上に咲いた撫子(2020年5月5日撮影)

 金魚草が大きく育ったせいで、寄せ植えが「金魚草のコンテナ」のようになっていたが、これで寄せ植えらしくなってきた。マーガレット、ビオラ、撫子、金魚草が、初夏の陽射しの中で押し合うようにして咲くさまは、眺めていると時の過ぎるのを忘れるほどだ。

撫子(2020年5月5日撮影)

 それでも、金魚草の占める割合が多いために、寄せ植えとしてはまだまだバランスを欠いた状態だ。

 金魚草の開花も一段落しつつあるので、花柄摘みと同時に切り戻しを進めれば、寄せ植えのバランスを取り戻すことができるかもしれない。

寄せ植えと撫子(2020年5月5日撮影)

 撫子の花は大変可憐である。どんどん蕾(つぼみ)が上がってきているから、しばらくの間は花を見せてくれるだろう。

撫子(2020年5月5日撮影)

 やなり、気候が撫子を成長させたのだろう。薄い桃色の花を付けるもう一株の撫子も金魚草の海から顔を出した。こちらも文字どおり蕾が上がってきている。これから、いくつも花を付けることだろう。

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ボンザマーガレット復活

 旺盛に育っていたボンザマーガレットが急に萎れて、株元から枯れあがってきた。虫害を受けたのではないかと思い、土中の害虫を駆除できる薬剤を土に混ぜ込んでみたのが、この3月1日のことである。

 その後の株の状態はと言えば、悪化は食い止められたけれど、目覚ましく回復することもなかった。

 しかし。

ボンザマーガレット(2020年5月1日撮影)
ボンザマーガレット(2020年5月1日撮影)
ボンザマーガレット(2020年4月26日撮影)
ボンザマーガレット(2020年5月1日撮影)

 御覧のとおり、ボンザマーガレットは復活した。花色も黄色からピンクへと美しく変化している。もともと花色が変るのに惹かれて購入したものなのである。

 しかし、コンテナに植えたものがここまで大きく成長するとは驚きだ。サントリーのWebページを見ると、こんもりと傘のように巨大に育っているから、これで正しい草姿なのだろう。

 我が家の場合は、花が一段落したら、剪定して少し小さくした方が良いかもしれない。

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秋明菊が葉を繁らせています

 昨年庭に植えた秋明菊。最初の年は、咲いている株を庭に下ろしたら花がすべて萎れてしまい、可憐な花を楽しむことができなかった。

秋明菊(2020年4月26日撮影)

 その秋明菊が、新芽を伸ばして新緑が青々と美しい。元気に育っている証拠であろう。今年の開花が楽しみである。

秋明菊(2020年4月26日撮影)

 多年草は花だけではなくて、こうして花咲くまでの成長を身近に感じることもガーデニングの楽しみである。

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桔梗が成長しはじめた

 宿根草の桔梗(ききょう)が、いつの間にか育ち始めていた。冬の間は、枯れてしまったように見えるのだが、根だけが生きていて暖かくなると地上に芽を出し、育つのである。

地上部が復活した桔梗(2020年4月26日撮影)
地上部が復活した桔梗(2020年4月26日撮影)

 告白するが、下の写真の相棒を雑草と一緒にむしってしまった。根こそぎにしようとして、球根に気付き、手を止めたのだが、後の祭りである。跡には無残に地上部がなくなった球根だけが残った。球根は太っているようなので、まだ復活するかもしれない。そう思って、球根に静かに土をかけておいた。たまたまタグの付いていなかった桔梗があったことを、ぼんやりと思い出した。いや、確かにそんなことがあった。

 タグのなかった桔梗の後ろには、新たに手書きのタグを差し込んでおいたことは言うまでもない。

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木槿(むくげ)の剪定

 今日は木槿(むくげ)の剪定を行った。この伸び放題の木槿をコンパクトに整える。

木槿(剪定前)

 昨年、思い切って小さく刈り込んだ木槿が夏を越したらここまで大きくなった。このままにしておくと、来年さらに大きくなってしまうので、適当な大きさに選定する必要がある。

 木槿の剪定は簡単である。どこで切っても、旺盛に育ってたくさん花を咲かせてくれるから、何も頭を使う必要はない。枝も比較的細くて柔らかいものが多いので、あまり力が必要になることもない。

木槿(剪定後)

 剪定後の状態である。人の背丈程度の高さである。もっと刈り込んでも良いのだが、今年はこの程度にとどめておくことにした。

同時に手入をしたピエール・ド・ロンサール

 ついでに、つる薔薇(ピエール・ド・ロンサール)を仕立て直しておいた。木槿の枝が邪魔になって、手を出すことができなかった部分である。来年も木槿の枝に隠れてしまうだろうが、木槿の枝が育つ前に花を咲かせてくれると思ってこの位置に結んでみた。

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つる薔薇の仕立て直し(その3)

 今日は、つる薔薇の仕立て直しを行いました。

つる薔薇(作業前)

 この、好き勝手に伸び放題の薔薇を整理します。薔薇の種類はラブリー・メイアン。何も手を掛けなくても咲く強健な薔薇(修景薔薇)として手に入れたもの。

 本当に何もしなくても良く咲く品種である。

 しかし、強健なのは良いが、枝が伸びすぎて困ることが多くなった。御覧の通りに狭い庭なので、庭に出るたびに細い薔薇の枝が服に絡まったり、素肌の腕が引っ掻かれたりするからである。特に家内には不評で、私が薔薇を購入しようとするたびに否定するのはそのために違いないと思っている。

つる薔薇(作業後)

 通路が通りにくくならないように、この薔薇の成長期にはこまめに枝を管理しないといけないのだが、なかなか手が回らないようになると家内の小言を聞かなければならなくなる。

 ラブリー・メイアンはつる薔薇として育てる品種ではないが、オベリスクを設置して枝を誘引できるようにした。最近は、それをつる薔薇として仕立てるようにしている。

つる薔薇(作業後)

 不要な枝を切って、オベリスクに適当に誘引し終わった状況。今日は、こんな作業でも軽く汗ばむほどの陽気になった。不要な枝とは、細い枝、古い枝、二股、三股になっている部分があればその中の比較的細く短い枝のことである。

 枝と枝との間は、できれば30cmほど間隔を開けた方が良いとは思うが、なかなかそんな教科書通りにできることは少ない。枝が曲がらなかったり、長さが足りなかったり、力を入れ過ぎて枝を折ってしまったりすることがあるからだ。

つる薔薇(作業後)

 今日の薔薇(ラブリー・メイアン)は枝が柔らかく、これまで作業を行ったつる薔薇の中では最も扱いやすい品種であった。

 薔薇に凝った時期があって、随分たくさんの品種を購入したのだが、今はこの三種類だけが残っている。不思議なことに、どれもつる薔薇として育てているものだ。地植えにして枝を伸ばす育て方をしていることが、良い結果をもたらしているのかも知れない。

 我家の薔薇だが、花の美しさでは、まずピエール・ド・ロンサールが第一、グラハム・トーマスが第二。このラブリー・メイアンはその次であろう。強健さは第一なのだが。

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