木槿(むくげ)の花が咲いた

 連日の雨で庭を眺めることも忘れていた私は、先の休日に久し振りに出た晴れ間に、庭に咲く木槿(むくげ)の花に気付いた。

今年最初の花を付けた木槿(2021年7月10日撮影)

 最初の花はカメラを向けにくい場所で花開いたため、うまく撮れた写真はいくつもない。上の写真も上部が切れてしまっている。数枚撮った写真は、どれも液晶画面を見ないで写したため、どれも失敗作ばかりであった。

木槿(2021年7月10日撮影)

 我が家の木槿は冬の間に、短く切り詰めたせいか開花が遅れていたようである。近所で同じ花が咲いているのに気付いてから、しばらく経ってからようやく花を見せた。

 次に剪定する時は、もう少し加減して切り詰めることにしよう。

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カサブランカ開花

 庭の百合(ゆり)「カサブランカ」が開花した。一昨年に植えたもので、今年三度目の開花となる。

百合「カサブランカ」(2021年7月11日撮影)

 三年目を迎えて株も充実してきたのだろう。鑑賞のためにはもう少し低い位置で咲いてくれたほうが嬉しいのだが、ぐんぐんと背を伸ばして、気付けば見上げるばかりのところに花が付くようになってしまった。

百合「カサブランカ」(2021年7月11日撮影)

 百合は強い香りを放つはずであるが、昨日の豪雨のせいか全く匂いは感じない。初め、庭の手入のためにしたばかり見ていた私は、高いところで百合が咲いたことに気付かなかったほどである。

百合「カサブランカ」(2021年7月11日撮影)

 遠くに植えたはずの胡瓜(きゅうり)の葉がここまで進出しているのは、家内の丹精のたまものである。平日私は庭を見ることができないので今気づいたのだが、百合の支柱と胡瓜の支柱の間に支柱が横に掛け渡してあって、胡瓜が誘引されているではないか。

 鑑賞する植物と、収穫する植物とは一応分けておきたかったのだが、家内にとっては花より団子なのであろう。が、これ以上はびこったら、カサブランカに絡んだ胡瓜は切り取るつもりである。

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ロベリアの切り戻し

 鉢植えのロベリア「アズーロコンパクト」の花が少なくなり、花柄ばかりが目立つようになってきた。この品種は本格的な切り戻しは必要ないはずだが、長雨で株が弱っているように感じたので、思い切って切り戻しを行った。

満開のロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(2021年6月27日撮影)
枝垂れるロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(2021年7月4日撮影)

 二週間前は、元気に美しく咲いていたのだが、連日の雨で株が枝垂(しだ)れ花柄ばかりが目立つようになった。上の写真は一週間前のものだが、この後も雨の日が続き、アズーロコンパクトは見苦しい状態になっていたのである。

切り戻したロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(2021年7月10日撮影)

 切り戻してさっぱりさせたロベリア。たまの休日の晴れ間、久しぶりの暑さの中で、外出前に急に思い立って作業を行ったので、切り戻す直前の写真はない。

 来週か、再来週あたりには、また美しく咲いたロベリアの姿をお見せすることができるだろう。

本日も雨天なり

 このところ梅雨らしい天気が続き、毎日が雨模様である。昨日は雨がやんだので、ペチュニアの花柄摘みなど一応の作業をすることができたのだが、今日は朝から雨で、せっかくの休日なのに、庭に出ることができない。

雨に咲く桔梗(ききょう)(2021年7月4日撮影)

 六月初旬から咲き続けた桔梗(ききょう)の花も盛りを過ぎたようだ。今年はまめに花柄を切り取っていたつもりだが、蕾が上がらなくなってきた。
 写真に「ミリオンベル」と書かれたタグが写っているが、桔梗の花のすぐそばに雑草のように映っているのが挿木で増やしたカリブラコア「ミリオンベル」で、タグはそのためにさしたものだ。挿木で増やしたので、ミリオンベルの株はとても小さい。

雨に咲くロベリア「アズーロコンパクト」(2021年7月4日撮影)

 苦瓜(ゴーヤ)のために設置したネットが写り込んでしまっているが、こちらは挿木で増やしたロベリア「アズーロコンパクト」。ロベリアは挿木が難しく、うまく根付いたのはニ、三割程度だった。これはその中でもうまくいった一株。ロベリアは花柄摘みに神経質になる必要がないので、真夏に手間をかけるのが大変な南側の庭に地植えにしたものである。

雨にうたれ枝垂れる夏の花(2021年7月4日撮影)

 夏の花は晴天の中で空を目指して元気に咲く姿が好きなのだが、今日は雨の重さに鉢植えの花はどれも枝垂れてしまっている。写真に付けた説明書きが俳句のようになっているのに気付いて、俳句の真似事でもしてみたくなった。この方面はまったくの素人なのだが、戯れに一句。雅号は藝にして、ちと洒落てみた。

 つゆ寒や雨に枝垂れる鉢の花   藝齋

挿木苗のその後

 指し木で作った苗が定着し、どんどん育って大きくなっている。挿木で増やすと同じ花色の苗がたくさんでき、結果として花色が統一できて見栄えが良くなる。園芸店で購入すると、ついいろいろな花色の苗が欲しくなるので、庭の花色がバラバラになって煩雑な感じになってしまうものであるが、そうならないのも挿木で増やすことの思わぬ効果である。

カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年6月27日撮影)
カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年6月27日撮影)

 上の写真は、昨年植えたミリオンベルから挿木で作った苗を植えたものだ。去年、ミリオンベルは他の色も植えたのだが、この色を付ける花だけが残った。発根して少し経った苗を花壇に直接植えたのだが、根付いてくれたようだ。うまく育っている。

挿木苗で作った寄せ植え(2021年6月27日撮影)

 こちらは、挿木苗で作った寄せ植え。ロベリアも植え付けたのだが、成長していないので、活着しなかったようだ。ロベリアは挿し穂のままの緑色をしているので、様子見の状態である。

ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(2021年6月27日撮影)

 サフィニアはいつも失敗することがない。この花色は、清々しい模様で気に入っている。このプランターには同じ花色のサフィニア(挿木苗)を二株植えてある。ここまで成長すれば、もう挿木であったことは忘れて良いだろう。普通のサフィニアの寄せ植えとなった。

カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年6月27日撮影)

 このミリオンベルも順調に育っている。夏の陽射しに映える花色だ。ミリオンベルは、花柄を摘む必要がないことになっているので、手間がかからずおすすめである。特に盛夏の時期の園芸作業はできるだけ短時間で済ませる必要があるので、ミリオンベルは有難い園芸品種である。今年もミリオンベルの苗を探したのだが、タイミングが悪かったのか回り逢うことができなかった。

 ちなみに、この挿木苗の兄弟を庭に植え付けたのだが、そちらの方は生育が思わしくない。庭に下ろすには、もう少し鉢増ししながら育ててからの方が良かったようだ。ただ、枯れてしまったわけではないので、これから成長し始める可能性もある。これも様子をみているところである。

ペチュニア「サフィニア(ももいろハート)」(2021年6月27日撮影)

 同じサフィニアでも、「ももいろハート」の方がやや育てやすいようだ。生育も早く、花付きもより良い。可愛らしい花色で、おすすめである。サフィニアは夏の花壇に欠かせないものだ。

ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(2021年6月27日撮影)
ペチュニア「サフィニア(ももいろハート)」(2021年6月27日撮影)

 こちらはハンギングバスケットに一株ずつ植えたもの。どちらも旺盛に育っている。このあと、どんどん育って大株になるはずだ。こうして一株ずつ植えたものを、並べておけば寄せ植えのようになる。管理も簡単なので、こういう方法もおすすめだ。

地植えしたロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(2021年6月27日撮影)

 こちらは庭の花壇に地植えしたアズーロコンパクト。挿木で増やすのが最も難しかったのはこのロベリアで、挿木が成功したのは庭に下ろした二株だけ。十本近く挿木したはずだから、成功率はかなり低い。しかも、ロベリアは夏期が短いので、挿木することはあまりお勧めできないが、我が家のアズーロコンパクトはまだ旺盛に咲いているから、しばらくは涼しげな花を見せてくれるはずである。

 今年植えてみて判ったが、このアズーロコンパクトも我が家の環境によく適合してくれる品種で、旺盛に生育してたくさんの花を付けてくれている。花柄摘みも不要で、時々伸びすぎた部分を切り取るだけで良いので、手間がかからない。

 ミリオンベルとアズーロコンパクトを中心に育てるようにすれば、お手入れ簡単な庭になるはずだ。来年はこの二種類を植えることにしてみたいと思っている。

桔梗咲き進む

 桔梗(ききょう)といえば秋の花だと思っていたのだが、もう咲き進んできた。これは、通路の両側、ウッドデッキの近くに一昨年植えたものだ。桔梗は宿根草なので、一度植えれば、毎年繰り返して咲いてくれる重宝な品種である。

 できればもう少し上を向いて咲いてくれると有難いのだが、そのうち株の力が満ちてくれば、上を向いて咲くようになるかも知れない。

桔梗(2021年6月10日撮影)

 枯れた花をこまめに摘み取っていれば、どんどん咲いてくれるはずだ。が、週末園藝家の私は、平日面倒を見ることができない(しないだけでもある)ので、どこまで咲かすことができるかは分からない。

桔梗(2021年6月10日撮影)

 私は、桔梗の花色と花の形が好きである。旅の途中で高原に咲く桔梗を見たときなどは、爽やかな気分になる。秋の七草のひとつとして古くから鑑賞されてきたのも、もっともなことだ。

桔梗(2021年6月10日撮影)

 桔梗は古く朝顔といわれ、万葉集にも次のように詠まれているらしい。

朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり(あさがほは、あさつゆおひてさくといへど、ゆふかげにこそさきまさりけり)

万葉集より(作者不詳)

今年最後のピエール・ド・ロンサール

 この上なく美しい花を咲かせるピエール・ド・ロンサールの最後の花が咲いた。この薔薇は一季咲きなので、今年最後の花である。

今年最後のピエール・ド・ロンサール(2021年6月5日撮影)
今年最後のピエール・ド・ロンサール(2021年6月5日撮影)

 蟷螂(かまきり)が薔薇に乗っているのはユーモラスだ。蟷螂は害虫を食べてくれるので、益虫である。大切にしたい。

今年最後のピエール・ド・ロンサール(2021年6月6日撮影)

 ピエール・ド・ロンサールの唯一の欠点は年に一度しか咲かないことだと言われるが、それは長所でもある。

 四季咲きの薔薇は何度も咲く代りに、強健さに欠けることが多い。花を咲かせるために、エネルギーを使ってしまうので、茎や葉を強くすることができなからではないかと、私は勝手に思っている。

今年最後のピエール・ド・ロンサール(2021年6月6日撮影)

 ともかく、このピエール・ド・ロンサールは年に一度しか咲かないけれども非常に強健で育てやすく、一度に盛大に咲いてその後だらだら咲かないのがかえって潔い。

 これから薔薇を育てようと思っている方にお勧めしたい素晴しい品種である。

挿木苗の定植(その2)

 5月中旬に挿木を行ってから三週間。挿木苗の経過が良好である。サフィニアは少ない土にもかかわらず、花を付けている。間違いなく根付いているものと思われる。

挿木苗(2021年6月6日撮影)
根付いたアズーロコンパクト(2021年6月6日撮影)
新芽を伸ばすアズーロコンパクト(2021年6月6日撮影)

 最初に行ったジフィーセブンへの挿木はうまくいかなかったのだが、二度目の挿し穂はしっかり根付いて良く育っている。アップの写真では、蕾が付いていることが判るだろう。ロベリアの挿木ははじめて行ったのだが、うまく根付かせることができたようだ。

 写真を撮り忘れたが、ジフィーポットを裏から見ると気持ち悪いほどたくさんの根が出てきていた。挿木は成功である。

成長したサフィニア(2021年6月6日撮影)

 サフィニア(ペチュニアの園芸品種)は挿木で根付きやすい。虫に食われてしまったらしい苗もあるが、全体として良好な結果だと言ってよいだろう。

新芽を出したミリオンベル(2021年6月6日撮影)

 以前挿木で増やそうとした時は、ほとんど根付かなかったカリブラコアだが、今回は新芽が出始めた。これもうまく根付いたようだ。

 この肥料を植付ける前に土に混ぜ込んだ。この数年はこの肥料が気に入っている。何といっても、一年間効くというのが良い。庭の花壇は、最近手をかけているので肥料は控え目に施す。肥料分が多くなり過ぎても良くないので、加減も必要である。

定植したミリオンベル(2021年6月6日撮影)

 ミリオンベルを地植えした。これも蕾が付いているようである。周囲に見える黒いものは、物置の片隅から出てきたバーベキュー用の炭を砕いたもので、土壌改良のつもりで投入したものだ。ミリオンベルはカリブラコアの園芸品種。うまく育てることができれば、この場所で冬越しさせても良いと思っている。

定植したサフィニア(2021年6月6日撮影)
定植したサフィニア(2021年6月6日撮影)

 サフィニアを地植えにすると花柄摘みが大変なので最近は避けてきたのだが、苗が余ってしまったので久し振りに地植えにした。地植えのペチュニアについては、花後の管理は無理なく適当に行う予定である。

定植したロベリア(2021年6月6日撮影)

 ロベリアの園芸品種アズーロコンパクト。これも蕾が付いているから、近く花を見せてくれることだろう。これは、花柄摘みは必要ない品種である。長く咲くらしいので、草姿が乱れてきたら切り戻しを行う程度で良いはずだ。

 今回庭に地植えにした苗は、全部で7株(のはず)である。地植えにすると水遣りの手間が省けるし、大抵の品種は生育もより旺盛になる。そして、花柄摘みの必要のない品種なら、手間いらずで庭を彩ることができる。これなら、無精な私でも素晴らしい庭を作ることができるはずである・・・・・・多分。

挿木苗が根付いた

 先週の日曜日に植えた挿木苗が旺盛に成長している。これはサントリーのサフィニア(ペチュニアの園芸品種)である。昔、挿木をした時もペチュニアは簡単に根付いた記憶があるが、今回挿木したサフィニアもたくさん根付いた。やはり、記憶の通りの結果となった。

挿木で増やしたサフィニア(2021年6月6日撮影)

 上の写真はサフィニアの「江戸しぼり」という花色。白い花の縁(ふち)が紫に色付いて爽やかな風合いである。まだ一輪しか咲いていないが、たくさん咲くと華やかになる。二週間も経てば、もう少し見栄えが良くなるだろう。

挿木で増やしたサフィニア(2021年6月6日撮影)

 こちらは同じサフィニアの「ももいろハート」。ピンクのブロッチがハートマークに見えるということらしいが、まあ、その気になってみればそう見えないこともないと言ったところか。しかし、可愛らしい色合いで、咲いているのを見ると愉しい気分になる。こちらも、花付きが良い品種なので、今後が楽しみである。

 どちらも、ここまで育てばもう枯れずに秋まで咲き続けるだろう。苗を買っても同じことができるのだが、少し手間をかけた分だけ達成感を味わうことができるのだ。