この上なく美しい花を咲かせるピエール・ド・ロンサールの最後の花が咲いた。この薔薇は一季咲きなので、今年最後の花である。


蟷螂(かまきり)が薔薇に乗っているのはユーモラスだ。蟷螂は害虫を食べてくれるので、益虫である。大切にしたい。

ピエール・ド・ロンサールの唯一の欠点は年に一度しか咲かないことだと言われるが、それは長所でもある。
四季咲きの薔薇は何度も咲く代りに、強健さに欠けることが多い。花を咲かせるために、エネルギーを使ってしまうので、茎や葉を強くすることができなからではないかと、私は勝手に思っている。

ともかく、このピエール・ド・ロンサールは年に一度しか咲かないけれども非常に強健で育てやすく、一度に盛大に咲いてその後だらだら咲かないのがかえって潔い。
これから薔薇を育てようと思っている方にお勧めしたい素晴しい品種である。