春爛漫

 花が満開になる季節がやってきた。春爛漫(はるらんまん)とは、まさにこのような状態を言うのだろう。冬の間主役を張っていたビオラやパンジーはいつの間にか脇役となり、代りに旺盛に成長したアネモネやチューリップの存在感が全体を支配するようになった。この勢力図は、季節の進行に伴ってさらに移り変わっていくのであるが、今しかないこの姿を楽しむのが植物を育てている醍醐味と言えるだろう。

花が咲き競う寄せ植え(2022年4月10日撮影)

 比較的最近寄せ植えに入れたヒューケラは、まだあまり成長しておらず、全体を引き締める働きは十分にできていない。

アネモネの花(2022年4月9日撮影)
アネモネの花(2022年4月9日撮影)

 アネモネは、球根を植えれば、ほとんど手間いらずで花が咲く。咲き終った花柄を摘んでいれば次々と蕾(つぼみ)が上がってきて、美しい花を長期間楽しむことができる。是非、寄せ植えや花壇に加えたい品種である。

チューリップの花(2022年4月9日撮影)

 チューリップも咲いた。昼近くなってから撮影したので、花が開ききってしまっている。暗くなると花が閉じるので、早朝に撮影すればチューリップらしい写真が撮影できるはずだが、朝寝坊の私はいつもその機会を逃してしまう。今年のチューリップはすべて去年咲かせた球根を再利用したものだが、結構な確率で花を咲かせてくれた。チューリップの球根は、再利用しても花が咲かないと思い込んでいたのだが、間違っていたらしい。

ビオラとアリッサム、ヒューケラの寄せ植え(2022年4月10日撮影)

 こちらも絶好調だ。ヒューケラがもう少し存在感を示してくれると、良いと思うのだが。隅で小さくなっていて、いつまでも脇役のままだ。季節が進む中で、ヒューケラがもう少し大きくなってくれると良いのだが。

咲き競うコンテナの花々(2022年4月9日撮影)

 この状態も、にぎやかでよいと思う。コンテナに植えている植物は、先にお見せしたものと同様である。

チューリップの花(2022年4月9日撮影)
チューリップの蕾(つぼみ)(2022年4月9日撮影)
チューリップの蕾(つぼみ)(2022年4月10日撮影)

 こちらは、原種系チューリップの蕾。よく見かけるチューリップに較べると小さく、野性味豊かな花が咲くのだが、「植えっぱなしでも毎年咲く」とと書かれていたので、次に植える時は花壇に植えてみようか、と思っている。

春爛漫(2022年4月10日撮影)

 9日のチューリップの蕾は、翌日には花開いた。これも、開ききっていてチューリップらしくない咲き方だ。が、これはこれで良いと思う。

金魚草の花(2022年4月10日撮影)

 長く休んでいた金魚草もようやく開花を始めた。近いうちに、満開の金魚草の姿をお見せできることだろう。金魚草も育てるのが簡単で、良く咲く品種である。季節にもよるが、園芸店で取り扱われている可能性が高いので、比較的容易に入手できる。これもおすすめだ。

アネモネの花(2022年4月9日撮影)
アネモネの花(2022年4月9日撮影)

 アネモネの素朴な花の姿は私を魅了する。素直に美しいと思う。そしてアネモネを見る時、私はいつも聖書の言葉を思い浮かべてしまう。

 野の百合は如何(いかに)して育つかを思へ、勞せず、紡がざるなり。されど我汝らに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服装(よそほひ)この花の一つにも及(し)かざりき(マタイ6:28-29)

 アネモネの原産地はヨーロッパ南部から地中海沿岸という。聖書の地に自生して咲く花だ。以前も書いたと思うが、聖書に名高きこの聖句の「百合」はアネモネのことだという説がある。イエスが指した野に咲き乱れる花々の中にアネモネも咲いていたはずなのだから。

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冬の花たち

パンジー(2021年12月12日撮影)

 ハンギング・バスケットに咲いたパンジー。パンジーは花が豪華でよいのだが、陽当りがよくない場所に置くと花付きが悪くなる。暖かくなるまでの間は、花の付かないこともある。環境の悪い我が家では、やや扱いにくい品種である。

ビオラ(2021年12月12日撮影)

 ビオラは生物学的にはパンジーと同じ品質である。違いは、花の大きさである。パンジーの方が花が大きく、ビオラは比較的小さい。ビオラについて特筆したいのは、その花付きのよさである。パンジーの開花が止まっているような時でも、冬を通してたくさんの花を付けている。ガーデニング初心者におすすめの品質で、これを植えておけば、失敗することは少ないだろう。

 我が家では、毎年欠かさずに植えている。冬の園藝に欠かせない品種である。

玄関の寄せ植え(2021年12月12日撮影)

 上の写真では、ストック、金魚草も花を付けている。金魚草も、陽当りのよくない場所に植えても、花付きはよい方だと思っている。花もちもよい。

 ストックについては、先日いろいろと書いたばかりだが、花もちが良いことだけ、もう一度書いておこう。

冬越し柱のロベリア「アズーロコンパクト」 (2021年12月12日撮影)

 この夏手に入れたロベリア「アズーロコンパクト」。花期が終ったのに花が終らないので、余っていた鉢に適当に移植したものだが、師走に入っても元気に花をつけつづけているものだ。青々とした葉が付いて、一向に勢いが衰えない。

 捨て去るのも忍びないので、冬越しに挑戦中である。

名残の薔薇「グラハム・トーマス(Graham Thomas)」(2021年12月12日撮影)

 つる薔薇として仕立てているグラハム・トーマスが一輪花を付けている。花の美しい時を逃してしまったようだが、来年までしばしの別れだと思うと、愛おしく感じるものだ。

 これから、本格的な寒さがやってくるが、もう少しの間だけ、めげることなく咲き続けてもらいたいものである。

寒気到来

 昨日から気温が上がらず、更に強い風が吹いて屋外にいることがためらわれるくらいの寒さである。昨日は家内と買い物に行ったため苗を探すことができず、今日はあまりの寒さに園芸店に物色に行くことを諦めてしまった。ハンギングバスケットがまだ二つ余っているので、11月のうちに何か植えたいと思っていたのだが、体がまだ寒さに慣れていないせいか、寒さがこたえるのだ。

 仕方なく、今日はビオラの花柄摘みと伸びてきた九条葱の収穫だけ行って、あとは暖かい部屋でのんびりすることにした。たまには何もしない日も必要である。

寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 というわけで、今日の寄せ植えをお見せしたい。上の写真二つは10月末につくった寄せ植え。ストックは久し振りに植えてみたが、以前の記憶よりは長くよく咲いているようだ。まだ蕾(つぼみ)が残っている。ストックは咲き終えたら、切り戻せばまた咲くはずである。薄いピンクが美しい。

 パンジー、ビオラ、金魚草、紅葉葉(もみじば)ゼラニウム、グレコマ、初雪葛(はつゆきかずら)。どれも元気に育っている。やはり、この時期の方が園藝は楽して楽しめる。これまで園藝シーズンは春に始まり秋に終わると思っていたが、秋に始めるガーデニングの方が容易に花が楽しめ、害虫の被害も少なく、植えた草花が無駄に大きくならず、水遣りの手間も少なくすむのでおすすめである。奥のコンテナの左端には、アネモネの葉が見えている。春に咲くアネモネの花が楽しみである。

寄せ植え(2021年11月28日撮影)
寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 上のプラスチック鉢の寄せ植えは金魚草の開花が終り、次の花を待っている状態。葉色もよく、新芽もたくさん出ているようだからまた黄色い花を見せてくれるだろう。こちらでも、三つ葉に似たアネモネの特徴的な葉を見ることができる。今年もアネモネの可憐な花をたくさん見ることができるだろう。

寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 先週作った寄せ植えは勿論元気一杯だ。肥料をやるのは少し早かったかもしれないが、他のコンテナに施肥したついでに、つい肥料を入れてしまった。それでも、寒いから無駄に成長することはないと思う。ヒューケラの葉の深い色が綺麗である。

ビオラ(2021年11月28日撮影)
ビオラのある寄せ植え(2021年11月28日撮影)

 たまさか撮った写真が綺麗に写った。先週作った寄せ植えの一部を近接撮影したものである。使っているカメラはRicoh CX4。

 園藝の写真を撮影するために愛用しているものだ。この週末園藝家の休日に載せている写真も、ほとんどがこのカメラで撮影したものである。かなり手荒く扱ったが、今のところ使うことができている。ここで紹介しようと思って調べてみたら、もう10年も前に購入したものだった。最近、動きがおかしくなってきたので買い替えたいのだが、気に入ったモデルが見付けられず、使い続けているものである。

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寄せ植えが元気です

 先週作った寄せ植え。当然のことながら、どれも大変元気である。

 植え付けてから最初の週末に少しだけ手入れをした。と言っても、パンジー、ビオラの花柄を摘んだだけのことである。ストックは一週間たっても見た目に変化なし。萎れた花もない。金魚草も同様である。

寄せ植え(2021年10月31日撮影)
寄せ植え(2021年10月31日撮影)

 この時期の寄せ植えは、植えてしまえば手間がかからない。水遣りも週末にすれば大抵大丈夫だし、花柄摘みも週末に気を付けるようにすればそれ以上の作業は必要ない。害虫被害もほとんどないし、肥料も緩効性肥料を月に一度やれば十分だ。

 必要なのは、美しい花を目にして満足することだけなのである。

寄せ植え(2021年10月31日撮影)
寄せ植え(2021年10月31日撮影)

 花を楽しむには春夏が適期だとお思いの方が多いことだろう。私もそう思っていた。しかし、実際に花を植えてみると、この時期の園藝の方が、春夏の園芸の十倍楽で十倍楽しい。花を育ててみたい方は、是非この時期に始めることをおすすめする。

寄せ植えの金魚草(2021年10月31日撮影)

 金魚草は非常に手間のかからない植物で、花が一通り咲き終えたら、切り戻せばまた芽を伸ばして花を付ける。本来、春夏の花だが、この時期に植えるとどうなるかはこれからの楽しみである。

紅葉葉(もみじば)ゼラニウム(2021年10月31日撮影)

 美しい葉を付ける紅葉葉ゼラニウム。漢字で書くと妙な字面になるが、葉は非常に美しい。これも来年の春までどのような表情を見せるか、ある意味実験だ。

可憐なビオラの花(2021年10月31日撮影)

 そして、来春まで必ず咲き続けるビオラも当然寄せ植えに入れてある。あまり陽当りの良くない場所でも、ビオラだけは毎年良く咲いてくれるのである。

 雨あがり花うるはしき菫かな  藝

来春に向けた寄せ植え

 来春に向けた寄せ植えを作成した。今日作成したのは、コンテナ寄せ植え四つ。今頃になって夏の花が勢いを盛り返して来たので、カリブラコア(ミリオンベル)とロベリア(アズーロコンパクト)は、余っていた鉢に植替えて冬越しに挑戦してみた。

準備したもの

  • ストック 1株
  • 金魚草  3株
  • 紅葉(もみじ)葉ゼラニウム 2株
  • パンジー 4株
  • ビオラ  8株
  • 培養土(14L)  3袋
  • 鉢底の炭(5L) 1袋
  • チューリップの球根(一般)(去年植えたもの)
  • 原種系チューリップの球根(去年植えたもの)
  • アネモネの球根(去年植えたもの)
  • 初雪葛(流用)
  • グレコマ(流用)

 以上しめて3,140円(税込)。少ない小遣いから出した、なけなしの費用である。

作成した寄せ植え(2021年10月24日撮影)

 ネットで調べると、紅葉葉ゼラニウムは関東では戸外で冬を越せないという情報もあったのだが、購入した苗についていたラベルに寒さに強いと書かれていたため、それを信用して寄せ植えに入れてみた。ヒューケラを買おうか迷っていた時に見つけたもので、価格がヒューケラの半額だったので浮気してしまったものだ。葉が非常に美しく、寄せ植えが引き立っていると思う。他は、この時期に作る寄せ植えとしては定番のものばかりである。

 ヒューケラは、安くて良い葉色のものが見つかるまで、引き続き探し続けることになるだろう。

 地中には、去年咲いたチューリップの球根を再利用してみた。うまく咲くかはわからないが、今年咲かなければまた来年咲かせることもできるはずだ。原種系チューリップは去年は分散して植えたのだが、今年はまとめて植えてみた。集中して咲くので、美しいのではないかと思う。

 株の間には、これも去年植えて掘り上げておいたアネモネの球根も忍ばせてある。

作成した寄せ植え(2021年10月24日撮影)

 今回購入しなかった葉物に、グレコマ・バリエガータと初雪葛(はつゆきかずら)がある。これはだいぶ前に購入したものだが、何度かのコンテナの改造を乗り越えて、今も元気に育っている。そればかりか、株分けで増やしてどちらも少しずつ増えている。用土の上に伸びた枝を放っておくと、そこから自然に根を出すので新しい株を作ることも容易である。

 真面目に育てれば、ハンギングバスケットから垂れ下がるグレコマや初雪葛をたくさん作ることができるだろう。

 カメラの調子が悪かったらしく、寄せ植えを作っている途中の写真が残っていなかった。ために、完成後の写真しかお見せすることができない。作り方は昨年と同様なので、御興味のある方は、こちらを御覧いただきたい。

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秋冬のガーデニングに向けて

 夏も終り、秋も深まりつつある今日この頃。夏の花はどれも元気がなくなり、特にペチュニアは寿命を迎えたようだ。そして今、これから植木鉢やコンテナに何を植えるか考え始めている。

昨年植えた寄せ植え(2021年4月16日撮影)

使用可能な鉢、コンテナ

  1. コンテナ(上の写真)      ・・・2
  2. プラスチック鉢(大)(下の写真)・・・2
  3. ハンギングバスケット      ・・・4
  4. プラスチック・素焼鉢(中)   ・・・4
  5. 素焼コンテナ(小)       ・・・1

 1、2で去年作った寄せ植えは会心の出来であったので、今年もチューリップ(一般、原種系)とアネモネの球根をしのばせた寄せ植えを作ってみたい。

 球根は去年植えて今年回収しておいたものに、ムスカリなどを少し追加してみたいと思っている。二年目のチューリップはうまく咲かないと思っていたのだが、調べてみると咲かせている方もたくさんおられるようなので、私も挑戦してみることにする。

昨年植えた寄せ植え(2021年4月4日撮影)

これから植えたい候補

  • パンジー、ビオラ
  • ガーデンシクラメン
  • アリッサム
  • 金魚草
  • ゼラニウム(開花後は葉物として)
  • ヒューケラ
  • ムスカリの球根
  • チューリップの球根(一般)(去年植えたもの)
  • 原種系チューリップの球根(去年植えたもの)
  • アネモネの球根(去年植えたもの)
  • 初雪葛(流用)
  • グレコマ(流用)

 去年の写真を見てみると、コンテナの方にもう少し葉物を入れても良さそうだ。

 葉物として、以前から店頭で見付けて気になっていたのがヒューケラである。葉の形や色具合が絶妙で、我が家の寄せ植えに加えてみたいと思っていたのだが、値が張るので手を出しかねていたのである。待っていてもなかなか安くなることがないのは、強健で長期間店に置いても問題ないからなのであろう。

 今から作る寄せ植えにゼラニウムを入れるのは、安価に流通しているし、葉物としても美しいと思うからである。ゼラニウムの花も私は好きだ。葉色の美しいゼラニウムが見つかったら、中サイズの植木鉢に一株だけ植え付けても良いかもしれない。

去年植えたアネモネ(2021年4月1日撮影)

 アネモネは素晴らしいから、寄せ植えに入れるだけではなく、花壇にも植えてみたいと思っている。が、さて、植えられる場所が残っているかな。

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アネモネが繁っています

 今日は空は晴れ渡っているが、風が強く屋外にいると非常に寒い。

 その寒さの中で、アネモネが元気に育ち、葉を繁らせている。

球根を隠した秋の寄せ植え(2021年1月29日撮影)

 風でアネモネの葉がそよぎ、見ていると心地よい。

 しかし、その風のおかげで、撮影した写真はどれも一部がぶれてしまった。動画も撮ってみたが、何故か風の音が寒々しいばかりで、心地よいとはお世辞にも言えぬ動画となってしまった。

球根を隠した秋の寄せ植え(2021年1月29日撮影)

 なにゆゑ衣のことを思ひ煩(わづら)ふや。野の百合は如何にして育つかを思へ。勞せず、紡がざるなり。されど我なんぢらに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服裝(よそほひ)この花の一つにも及(し)かざりき。(マタイ6章28、29)

 新約聖書のイエスの最も有名な言葉(山上の垂訓)の一部だが、現代では、ここで百合と訳されている花はアネモネだという説が有力である。その説を知ってから、私はアネモネを見る時に必ず、この若かった頃に読んだ聖書の言葉を思い出す。

球根を隠した秋の寄せ植え(2021年1月29日撮影)

 寄せ植えにしたパンジーも健気に花を付けている。そして、深い位置に植えたチューリップは、まだ顔を見せない。

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アネモネの球根その後

 芽を出したアネモネが順調に成長している。瑞々(みずみず)しい若葉を元気に伸ばしていて、美しい。アネモネの球根は植えてすぐ水やりをしない方が良いので湿った状態の土に植えたのだが、植えた翌日に雨が降ってしまったので少し心配していた。

 球根を植付けたのが11月1日、芽を出したのに気付いたのが、11月28日である。それから一週間。仕事が忙しくてゆっくり見る間もない間に、しっかりと葉を伸ばしている。随分と成長したものだ。心配は杞憂だったようである。

球根を隠した寄植え(2020年12月6日撮影)
芽を伸ばしたアネモネ(2020年12月6日撮影)
芽を伸ばしたアネモネ(2020年12月6日撮影)

 鉢植えを置いたのがあまり陽当りが良くない場所だったせいか、パンジーの花付きが良くない。こちらは今後に期待と言ったところだろうか。

球根を隠した寄植え(2020年12月6日撮影)
芽を伸ばしたアネモネ(2020年12月6日撮影)
芽を伸ばしたアネモネ(2020年12月6日撮影)

 写真には写っていないのだが、コンテナに植えたアネモネも5株ほどは芽を出している。そのうちに、パンジーを追い越すほどに背を伸ばすだろう。

アネモネ(2020年12月6日撮影)

 球根が余ったので、花壇の隅に植えておいたのだが、こちらも元気に目を出している。ビオラの寄せ植えの裏になっているので、そのうちビオラの寄植えの置き場所を考えなければならない。

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寄せ植えの植替え

 立冬を過ぎたので、暦の上では昨日から冬である。体感的には、まだ晩秋のようだが、冬は着実に近づいている。ペチュニアやカリブラコアなどの夏の花はまだ咲き続けているけれども、本格的な寒さがやってくる前に植替えを行って、次に植える草花の根を張らせておく必要がある。

 というわけで、先週に引き続き、今週も寄せ植えの植替えを行った。

【用意したもの】

  • パンジーの苗      1株
  • ビオラの苗       3株
  • ガーデンシクラメンの苗 1株
  • ハンギングバスケット  1
  • コンテナ寄植え     1
  • 培養土(土が足りなくなったときのため)

 最初に、古くなった夏の草花を取り除く。初雪葛(はつゆきかずら)は冬の寄せ植えにも使うので、そのまま残しておく。古い植物の根がコンテナ深くまで張っているので、スコップで土を混ぜながら、残っている根を取り除く。古い根は完璧に取ることはできないので、ある程度根が固まっている部分を取除けば、それで問題ない。

 鉢底石が入っている場合は、石までかき混ぜてしまわないように加減が必要だ。

 植付ける前に、苗をポットのまま仮置きして出来上がりをイメージする。もう一株くらい植えたい感じだが、株が育ってくれば隙間が埋まってよい感じになるはずだ。

 こちらは、二株植えればちょうどよい感じだろう。寄せ植えは、ぎゅうぎゅうにたくさん植えれば見栄えが良くなることは判っているのだが、たくさん苗を買うには、たくさんお金が必要になるので、そこは財布と相談して楽しめばよいと思っている。毎年、この大きさのバスケットには一株ずつ植えていたので、これでも今年は少しだけ奮発したのである。

 春にやった肥料がまだ効いているはずだから、今回の植替えでは元肥は施さなかった。

 上の写真のコンテナには、この後、百円ショップで買ってきた原種系チューリップの球根を4球追加しておいた。これもちょっとした愉しみ。

 冬の寄せ植えは成長が遅いから、もう一株ずつ植えても大丈夫だったと思う。

 所定の場所に置いて、たっぷりと水を遣れば植替え作業の終了である。苗に咲き終った花が付いていたから、花柄摘みもついでにやっておいた。

 伸びすぎた初雪葛を切り詰めたものを挿し穂として、ハンギングバスケットに挿してみた。季節外れだから根付くかどうかわからないが、どうせ捨てるものだから駄目でもともとである。垂れ下がる葉があると見栄えが良くなるので、一本でも付いたら良いのだが。