ストックという花。伸びた花茎のまわりにたくさんの花が付いて、豪華な印象で冬の寄せ植えによく使われるものだ。しかし、私はあまりこの花を好んではいなかった。ガーデニングを始めた頃、パンジーなどと一緒に植えてみたのだが、花がすぐに終ってしまい、新しい花芽が出てくることもなかった記憶があるからである。
しかし、最近秋冬の寄せ植えを作っているYouTubeを見ていたら、ストックがおすすめの花として取り上げられていたので一株だけ植えてみた。
半信半疑で、ストックを一株だけ採用。後方の寄せ植えにあるピンクの花を付けたやや背の高いものがストックである。まだ、咲きはじめの状態。
植えてから一月が経ったストック。花が咲き進んで、見応えがある。ビオラがまだ育ち切っていないので、この寄せ植えの主役になっている。それでも、パンジー、ビオラが少しだけ大きくなり、アネモネの葉が出てきたので、寄せ植えのボリューム感が出てきた。
ストックはまだ主役と言ってよい存在感を示している。
相変らず花を付け続けるストック。近くでよく見ると花柄も見受けられるけれど、引いた視点から全体を見ると十分に鑑賞に値する。育ってきた紅葉葉(もみじば)ゼラニウムが美しい。
拡大すると粗も目立つが、それも咲いている花に隠れてしまいあまり気にならない。ストックはこまめに花柄を摘むと良いとされているが、私の記憶では、気付いたときにニ、三度咲き終った花柄を房ごと切り取った程度である。
植えてから一月半。ストックはまだ存在感を持って咲き続けている。寄せ植えも全体的にさらにボリューム感が出て良い感じになってきた。
とはいえ、ストックは本来春に咲く花。この花が終ったら、しばらく休息期間に入ってしまうかもしれない。それでも、二箇月近くものあいだ、休まず咲き続けてくれていることで、私の中で、ストックという花への印象は大きく変った。一度の失敗で駄目と決めつけてしまわず、何度か試してみることも必要だったようだ。
単に、最初に私が選んだストックの株がハズレだっただけなのかも知れないし、私がストックを敬遠している間に品種改良が進んで、長期間咲く良い花が開発されたということかもしれない。
インターネットで調べてみると、ストックは地域によっては冬の間も咲き続けるようだから、花が終った後に切り戻せば、続けて花が見られる可能性は残っている。これからの楽しみの一つである。
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