水仙が咲きました。つぼみが綻(ほころ)び始めたのに気付いてから、ほんの数日後の出来事です。
以前も書きましたが、水仙は英語で「narcissus」といい、これはギリシア神話のナルキッソス(ナルシス)の名に由来します。ナルキッソスとエコー(木霊)の悲しい神話は簡単に調べられますのでここに書き写すことはしませんが、美しく残酷で悲しい物語です。
神罰により水面(みなも)に写る自らに恋に落ち、そこから離れられなくなって命を落としたナルキッソス。
ナルキッソスが亡くなったあと、そこにひっそりと咲いていたのが、水仙(narcissus)だったのです。
写真を調べてみると、蕾が綻びかけた水仙の写真を撮って、まだしばらく咲かないなと思ったのが四日前のことでした。
春になると植物は急速に動き始めるようです。