今年も、いろいろな生き物が庭を訪れる。蝶や蜂などの動きの速い生き物は撮影することができないのだけれども、蛙などのおっとりした生き物は写真をのことことができる。蛙という生き物は、じっと動かずにいることが多く、近寄ってみようとすると顔を背(そむ)けて嫌がったりするところがユーモラスである。


この蛙は、冬の間に土を掘り返すと出てくる種類だ。長く耕していなかった硬い土の中に、しっかりと隠れて寒さを避けていた種類である。

鉢植えに液肥をやっている間に天道虫(てんとうむし)が邪魔しに現れた。さして高さもない液肥の蓋によじ登って、もっと高いところを探していたが、やがて羽を広げて飛び立っていった。天道虫は油虫を食べてくれるので益虫とされている。
初夏の忙しい時に作業を邪魔されるのは困るのだが、こちらも天道虫の邪魔をしないようにしていると時がゆっくり進むような気がして、少しだけゆったりとした気分になれるのであった。