グラハム・トーマスが見頃になった

 部屋でくつろいでいれば、窓から入るそよ風が心地よい季節となった。日中に庭で作業をしていると直射日光が強烈で、今日は園芸用の笠を久し振りに使用することになった。夏到来を実感した今日の庭仕事である。

 そんな中で、玄関花壇のグラハム・トーマス(Graham Thomas)が見頃を迎えている。

グラハム・トーマス(2021年5月6日撮影)
グラハム・トーマス(2021年5月6日撮影)

 グラハム・トーマスはイギリスの育種家デビッド・オースチン(David Austin)の作出した薔薇で、日本の気候の下ではつる薔薇として仕立てることも可能な品種である。黄色の花が鮮やかで、大変強健に育つ優秀な薔薇だ。可能なら建物の外壁などに仕立てると、広範囲を薔薇で覆いつくすことができるだろう。

グラハム・トーマス(2021年5月9日撮影)
グラハム・トーマス(2021年5月9日撮影)

 我が家では、この薔薇を玄関花壇のトレリスに誘引して育てている。グラハム・トーマスは冬の仕立て直しの作業や施肥を適切に行ってさえいれば、定期的な消毒などの必要はない。いや、本来は定期的に殺虫剤や殺菌剤を噴霧すればより美しい状態で鑑賞することができるのだろうが、私は無理せずできる範囲で園藝を楽しむことにしている。だから、盛夏になると葉や花が害虫の被害を受けることになるが、害虫を見付けたときに市販の殺虫・殺菌剤を噴霧して防除する程度で大きな問題になることはない。十五年以上この方法で育てているが、グラハム・トーマスは毎年旺盛に成長して、元気に花を付けてくれる。

グラハム・トーマス(2021年5月9日撮影)
グラハム・トーマス(2021年5月9日撮影)

 薔薇を育て始めたばかりの頃は、本で勉強してその通り作業していたのだが、薔薇づくりを教科書通りになるのは本当に大変だった。鉢植えの薔薇は土替えといって、真冬に鉢の土を全て入れ替える必要があるのだが、寒風の中で薔薇の土替えをした翌日は必ず風邪をひいてしまい、楽しみのためにやっているのか義務でやっているのか分からなくなってしまった時期があった。薔薇のために最善の作業を教科書どおりにやるのは、週末園藝家の私には無理だったのだろう。

 今は、休日にできる範囲で薔薇の面倒を見ることにしている。強健な品種はそれで枯れることはないし、そうでもない薔薇は、私には縁がなかったということなのだろう。何種類かの薔薇を枯らしてしまったが、強健な薔薇は今も私のために毎年咲いてくれるのである。

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