猛暑の中で咲くシクラメン

 春に鑑賞するために植えたガーデンシクラメン。ほとんどの株は地上部が枯れて、球根になって眠っているはずだが、暑さの中でも葉を残している株もある。そのうちの一株、最も元気良く緑の葉を伸ばしている株の中に、今日、ピンク色の何かを見つけた。

猛暑に咲くシクラメン(2019年8月18日撮影)

 近づいて見て、私は目を瞠(みは)った。ガーデンシクラメンが花を咲かせていたからである。時は8月。シクラメンは本来なら冬から春にかけて花を咲かせる植物である。葉を残していても夏の間は活動を止めているはずだ。枯れずに葉を残している個体も活動は停止しているはずなのである。

猛暑に咲くシクラメン(2019年8月18日撮影)

 花柄摘みをおこたっていたからか、一部の葉が傷んでしまっている。この時期に花が咲くはずはないので、きちんと視ることも稀になっていた。花柄を探す対象から外れていたことは言うまでもない。

 株元をあらためると、蕾がたくさん上がってきていた。開花期の株元を見るようである。この様子だと、しばらくシクラメンの花を楽しむことができるかも知れない。

ガーデンシクラメン( 2019年8月18日撮影)

 ふと思ったのだが、これは、もしかすると狂い咲きなどではなく、枯れずに残ったガーデンシクラメンが秋を感じて通常の開花を始めただけのことなのかもしれない。暦の上ではすでに秋になっているのだから、そんなことがあっても良いだろう。

 ともかく、これからしばらくの間はシクラメンの花を見ることができそうだ。

 これからしばらくの間は、猛暑に咲くガーデンシクラメンの様子を毎日気を付けて視るようになるだろう。