たくさん花を咲かせた今年の秋明菊(しゅうめいぎく)も、そろそろ花の終りを迎えようとしている。あれだけ旺盛に咲いていたが、今はちらほらと花を付けるのみとなった。
桃色の可憐な花も来年まで見納めだ。
最初の花が咲いたのが八月下旬のことだから、二箇月にわたって咲き続けていたことになる。長いようで短い花期であったが、だからこそ季節を感じることができるというものだ。
私は秋明菊の花柄は摘まずに残しておくことにしている。特に理由はないのだが、暑い時期からたくさん花が付くので、体力的に花柄摘みが間に合わないということもある。が、それでも十分に長い期間花が咲く。
秋明菊は日本で自生している地域があるくらいだから、放任でいいと思っている。事実、我が家の庭では、秋明菊は放任状態でも旺盛に生育している。花付きも申し分ない。
秋明菊が咲き終った後に残る緑色の丸い雌蕊(めしべ)も可愛らしく見て楽しい。これも観賞価値があると思っている。よく考えると、先日植えたアネモネも同じ金鳳花科(きんぽうげか)。なるほど私はこのような花が好きらしい。