多肉植物に臥牛という品種がある。旅先で見付けて、衝動的に購入したものだがどこで買ったかは忘れてしまった。株の姿が牛が寝ている姿に似ているので付けられた名前のようだ。
6月終りころに株の間から花芽のようなものが伸びていることに気付いた。短い間にめきめきと花芽を伸ばした。花が咲くであろうことについては確信が持てたが、どんな花が咲くのかは想像もできなかった。
花茎が伸びきったように見えたが、この状態で咲いているのかとも思えるし、これから小さな花がたくさん咲くようにも思えた。
答えがこちらである。可愛らしい花が、鈴蘭(すずらん)やスノーフレークのように下を向いて咲いた。花の開いた部分に雌蕊が覗いているのが判るだろう。
臥牛はガステリア属に分類されているが、この名は花が胃(gaster)に似ていることに由来しているそうである。