ヘメロカリスの植付け

 近所の農協直売所のようなところで、買い物ついでにヘメロカリスの開花苗を購入してきた。

 どこに植えるか一晩考えた末に、庭に地植えにすることにした。ヘメロカリスは日本原産の野萱草(のかんぞう)や日光黄萓(にっこうきすげ)、夕菅(ゆうすげ)の仲間。日本の気候を好む多年草で育てやすいらしい。放っておいても毎年咲くようなので、庭に植えてみることにした。

 我が家には北側の花壇と、南向きの庭がある。南向きの庭にはクリスマスローズ、秋明菊、桔梗、クレマチス、花にら(イフェイオン)、百合が植えてあり、どれも多年草や球根植物で、手間がかからず毎年必ず咲いて季節を感じさせてくれる。薔薇も二株植えてあるが、これらも定期的に毎年咲く。ここにヘメロカリスを一株加えたのである。

ヘメロカリスの苗(2021年4月25日撮影)

 ヘメロカリスの苗を庭に植付けるために腐葉土も用意した。写真を撮る前に、開封して土と混ぜてしまったので、写真は空袋である。腐葉土は近所の百円ショップで購入したものだ。

 購入した苗はヘメロカリスと書かれた棚に置かれていたが、花の姿は日光黄萓か夕菅そのままに見える。品種改良されて複雑な色の花を付ける品種もあるようだが、この素朴な色合いも私には好ましく感じられた。購入した苗は、もしかしたら原種のままなのかも知れない。そもそもヘメロカリスというのは野萱草(のかんぞう)、日光黄萓(にっこうきすげ)、夕菅(ゆうすげ)の属する「忘れ草属」のことなのである(ヘメロカリス属)から、夕菅がヘメロカリスとして売られていても嘘ではない。

 腐葉土と土とを攪拌したところ。すぐそばに木槿(むくげ)が植えてあるので、太い根が干渉しない場所を探した。

 根は回っていないので、くずさずにそのまま植えることにした。

 深植えや浅植えにならないように気を付けて、植えて付けを行う。

 植付け完了。上で咲いているのは、ピエール・ド・ロンサールである。