数日かけて書いてきた「クレマチスの育て方」のページを公開した。
育て方を調べながら書いていると、普段自分がやっていたことや、できていなかったことが理解できるようになってくる。昔調べたのだから知っていたはずなのだが、惰性で作業してしまうので、時には基本を復習する必要があるようだ。
今育てているクレマチスは新旧両枝咲きの「ザ・プレジデント」。実はこの品種名は、この記事を書くために調べてみるまですっかり忘れていた。過去に書いた園芸メモを見て、品種名を確認することができたのである。我ながら、几帳面ににメモしてありました。
このクレマチスについて調べていたら、こんなページにたどり着いた。庭に植えてある「ザ・プレジデント」と「晴山(はるやま)」という品種とを組合せて植える提案である。花の形がそっくりで色だけが鮮やかなまでに異なる。
これを見てすぐに真似したくなってしまった。すでに紫の大輪クレマチス「ザ・プレジデント」は植えてあるのだから、これに一株の苗を足すだけで目の覚めるような色の対比を楽しむことができる。園芸店でこの苗に出会ったら多分躊躇なく購入してしまうだろう。
どちらも新旧両枝咲きなので、同様の管理ですむようだ。というより、一緒に植えたら、冬の間は区別できないのだからそれでなくては一緒に育てることは難しいのである。
関連
学名:Clematis
英名:Clematis
科名:キンポウゲ科
属名:センニンソウ属
クレマチスには多くの品種があり、開花の時期、花の咲かせ方にもいろいろあります。新しく伸びた枝に花を咲かせるもの、冬の間にあった枝から花を咲かせるもの、そのどちらからも花を咲かせるものの三種類があり、剪定の仕方が異なるので、自分がどの種類のクレマチスを育てているかしっかり覚えておく必要があります。
- 新枝咲き:今年伸びた枝に花を咲かせる
- 旧枝咲き:昨年の枝に花を咲かせる
- 新旧両枝咲き:昨年の枝から伸びた新しい枝に花を咲かせる
複数のクレマチスを育てている場合には、特に注意が必要です。
我家では3種類のクレマチスを育てていましたが、現在に至るまで生き残ったのが写真にあるクレマチス「ザ・プレジデント」です。新旧両枝咲きのクレマチスで、放任しておいても良く咲いています。
環境、置き場
陽当りの良い場所で育てます。半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなります。風通しの良い、水はけのよい土壌を好みます。
植え付け
苗の根鉢を崩さない(鉢増し)限り、植替え、植付けは真夏を除き一年中可能ですが、適期は株が活動を休止している冬の間です。用土は市販の培養土で特に問題ありません。
水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりします。鉢植えの場合、地上部が大きいので、一日二回水やりが必要になる場合があります。
庭植えの場合、乾燥した日が続いたりしない限り、水やりの必要はありません。
肥料
クレマチスは多量の肥料を必要とします。春から秋の生育期(開花期)には定期的に緩効性肥料などを施します。なお、我が家では施肥を神経質に管理しなくても良く開花しています。隣に植えている、トマトや胡瓜(きゅうり)などのために施した肥料を吸い上げているのかも知れません。
病害虫
うどん粉病が生じることがあります。うどん粉をまぶしたような症状が葉や花首に発生したら、発生した部分を切り取って処分するか、薬剤を噴霧します。
アブラムシやナメクジがつくことがありますので、見つけ次第薬剤を散布して防除します。
剪定
新枝咲き(四季咲き)クレマチスの剪定
新枝咲きクレマチスは、新しく伸びた枝に花を咲かせるタイプです。冬の剪定は地表にニ、三節残してほぼ丸坊主になるまで剪定します。春の剪定は花後に株の三分の一から半分ほどを残してバッサリと切り取ります。切り取る場所は節と節の中間できるようにします。
旧枝咲きクレマチスの剪定
旧枝咲きクレマチスは古い枝から伸びだ短い枝に花を咲かせます。冬の剪定は芽の付いていない枝、不要な枝を切り落とします。春の剪定は、一季咲きの場合、花柄を摘みます。四季咲きの場合は花後の枝をニ、三節切り取ります。切り取る場所は節と節の中間できるようにします。
新旧両枝咲きクレマチスの剪定
新旧両枝咲きクレマチスは古い枝から伸びた枝に花を咲かせます。冬の剪定は芽の付いていない枝、不要な枝を切り落とします。株の半分ほどまで切り戻しても大丈夫です。春の剪定は、花後の枝をニ、三節切り取るようにします。切り取る場所は節と節の中間できるようにします。
どのタイプかわからない場合
どのタイプのクレマチスかわからなくなってしまった場合は、冬には株の半分程度を切り取ってしまいます。春は花後にニ、三節切り取ります。よく観察しているうちに、上記のどのタイプかわかるようになったら、そのタイプに適した剪定を行うようにします。
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