庭改造計画

 家を買って二十有余年。自分の庭を持つと同時に始めた園藝だが、狭い庭を有効活用したくて、若かった私は通路を残してすべて花壇にした。いろいろと植物を植えた。

 その結果、クリスマスローズの葉が通路をおおい、庭に出るにも支障のある状態となった。秋明菊も麻紐で矯正する前は、同様に通路に葉を拡げていたし、中央花壇の薔薇も枝を伸ばして、通行の邪魔になること、しばしばである。

庭の現状(2021年10月3日撮影)

 上の写真は、木槿(むくげ)と薔薇の間から通路部分を撮影したところ。秋明菊がたくさん咲き、正面のクレマチスも名残の花を付けていて綺麗だと思ったのだが、撮った写真を見てみると美しくないので記事にするのを諦めたものだ。

 植物はたくさん生えたが、庭としては失敗作と言って差し支えないだろう。私も家内も年を取る。このままでは、庭で転んで怪我をするようなことにもなりかねない。植物の性質を知らずに庭造りを始めた結果である。園藝はむずかしいものだ。

 そこで、最近庭の改造を考え始めた。イメージを図で示すと次のようになる。

 中央を陣取っている花壇を撤去して、スペースに余裕のある庭に改造する。家から見て右側の通路の一部は花壇に変更。残念だが、薔薇は撤去し、秋明菊、花にらの球根などは、通路から花壇に変更した部分に移植する。

 新しくできたスペース部分は今の通路と同様のタイル敷にするか、あるいは煉瓦敷にしたい。タイルは大きな面積を安価に舗装することができるので採用したのだが、実際やって見ると苔が生えて滑りやすい。せっかく改造するのだから、この際煉瓦を買ってきて煉瓦の庭にしてみても良いのはないかと思っている。

 街で見かける庭というものは、中央に空いた部分があって、隣地との境界周辺に花壇を配置してあるのが一般的だが、結局のところ、日本の住環境ではそうするのが最善の方法なのかも知れない。

 植物を移植することを考えると、時期としては冬か早春にすべきである。が、舗装の材料を購入するのに費用が掛かるから、いずれ景気が回復してから着手することになるだろう。煉瓦の格安セールでも見つければ別かも知れないが。