秋明菊

 秋明菊(しゅうめいぎく)が今年も順調に開花している。この秋明菊は、葉が元気に繁りすぎて旺盛に横に拡がったため、通路の脇に植えたせいで通行に支障が生じてしまった。右にクリスマス・ローズ、左に秋明菊でどちらも葉を拡げる植物だったので、通路が両側から葉に覆われてしまったのは、私の不勉強のたまものである。

秋明菊(2021年9月5日撮影)

 これから秋明菊を植える方は、株が拡がることを計算に入れて、通路から50cm程度離して植え付けることをおすすめする。クリスマス・ローズも同様だ。

 長年、庭にいろいろと植付けてきた結論だが、西洋の草花は派手で良いのだけれど、地植えにするのは日本の気候に合った植物が便利で経済的でもある。我が家では、薔薇(ばら)、木槿(むくげ)、秋明菊、花にら(イフェイオン)、クリスマス・ローズ、クレマチス等が、多年にわたり花を付けてくれるので重宝している。何が良いか判らなければ、古くから日本で栽培されてきた植物にすれば間違いないだろう。これら丈夫な植物を中心に、空いたスペースや鉢植えで季節の一年草を楽しむのが良いと思う。

秋明菊(2021年9月12日撮影)

 我が家では、狭い庭にいろいろ欲張って植えたために、窮屈になってしまった。庭造りを手掛ける前に、植物の性質に関する十分な知識があれば良かったのだが。こればかりは仕方のないことである。

秋明菊(2021年9月12日撮影)

 経験して初めて身に沁みることもある。思えば、これは人生の選択と同じではあるまいか。年経てから思えば、別の生き方があったはずと。