暑さも和らいできました

 9月に入り、朝晩は涼風が吹き日中の暑さも和らいできました。夏の間は、園藝作業をするために早起きをして比較的涼しい時間帯に雑草取りなどを行ってきたのだが、陽が高くなっても庭に出ることができるようになってきた。

満開の寄せ植え(2022年9月4日撮影)

 今年の寄せ植えは、割とうまくいった感じで、水もちも良く猛暑の中水切れを起こすこともなかった。毎朝水遣りを行っていても、夕方には水が不足してしおれてしまうことも過去には多々あったのである。

寄せ植えに咲いたペチュニア(2022年9月4日撮影)

 私は桜色の花を付けるペチュニアが大好きで、毎年のように植えているが、今年のペチュニアは当りであった。ちょっと高価なものを選んだのであるが、その価格差は十分に取り返せたと思う。まだまだ元気に咲き続けそうだ。

ヒューケラの寄せ植え(2022年9月4日撮影)

 ヒューケラの寄せ植えも、なかなか美しくよいと思う。一部が赤く色づいてきたのは、気候のせいだろうか。それとも、根詰まりして元気をなくしているのか。これも、秋の植替えシーズンが来たら、一度ばらして作り直すことにしたほうが良さそうだ。

花壇にこぼれる(2022年9月4日撮影)

 花壇に植えたのは、ペチュニア、バーベナ、グレコマ。どれも挿木で増やしたものだが、物凄い勢いで成長している。グレコマは別名「垣通し(かきどおし)」というほどで、垣根を越えてどんどん伸びていく様から名付けられたようだ。これまでは、鉢植えでしか育てたことがなかったので、あまり旺盛に成長するというイメージは持っていなかったのだが、確かに伸びた先で根を下ろしながら横に広がっていく性質を持っている。

 植えた者の意図としては、花壇から垂れ下がる様子を演出したかったのだが、グレコマは意図に反してこの写真の奥の方へもどんどん伸びている。秋に寄せ植えを作る時の材料にできると思い、とりあえず伸びるに任せているのだが。

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根付いた挿木苗を定植しました

 挿木苗が順調に育ってきたので、暑さの本格的になる前、朝のうちに花壇に定植した。といっても、九時前なのに少し動いただけで玉の汗が流れるような暑さで、なかなか大変である。「楽して楽しむガーデニング」をモットーにしてきたはずだったが、生き物を育てるということはそれなりに手間のかかることである。

挿木苗(2022年7月3日撮影)

 根付いた挿木苗の詳細は次のとおりだ。先週も書いたが、すべて根付くとは思っていなかったのだが、結果はほとんど満点となった。グレコマ・バリエガータの挿木の一つが枯れてしまったほかはすべて根付いた。グレコマの枯れた後に差し込んだバーベナがこれも根付いたので、満点と言っても良いだろう。バーベナ(PW社のスーパーベナ)は寄せ植えに直接挿した挿木も順調に育っているようである。PW社の商品はなかなか素晴らしい。

挿木苗詳細

  • ペチュニア・・・・・・3株
  • グレコマ・バリエガータ・・・・・・3株
  • バーベナ(PWのスーパーベナ)・・・・・・1株

 植える場所についてはいろいろ思案したのだが、結局玄関花壇の空いているスペースに植えることにした。枝豆を収穫したあとの家庭菜園が空いているのだが、そこに植えると茄子科のペチュニアは菜園に悪さをする恐れがあることに気付いた。我が家の家庭菜園では、茄子科の夏野菜を連続して育てたために、連絡障害を起こしたことに思いいたったからだ。思案の末、連絡障害を助長するかもしれないペチュニアを菜園に植えることはやめたのである。

空いていた花壇(2022年7月3日撮影)

 さて、玄関花壇には春先に咲いた花の球根が残っているかもしれないので、事前に十分に調査したうえでの定植である。伸びていた雑草を抜いて、ペチュニア3株、バーベナ1株、グレコマ1株を植えてみた。

花壇に苗を定植(2022年7月3日撮影)
花壇に苗を定植(2022年7月3日撮影)

 ペチュニアは有り合わせの鉢に3株挿したので、定植する時に根鉢をくずしてしまった株もあるので、すべて根付かないかも知れない。手元にあったはずの極小サイズの移植ごてが見当らないので、割箸で作業したのだが、少々手元が狂ったようなのだ。そこで、地上部を短くして根と葉のバランスを取り戻させるため、ペチュニアは、摘芯を兼ねて三株とも地上部を小さく切り戻しておいた。

 バーベナは、小さなポットに挿しておいたので、根鉢をくずさずに定植することができたから、摘芯はせずに成長を待つことにした。

 近いうちに花壇を彩る薄い桃色のペチュニアと、ラベンダーブルーに白いストライプ模様が入ったバーベナ、そして花壇の縁から垂れ下がるグレコマが楽しめるはずである。

余ったグレコマは寄せ植えに追加(2022年7月3日撮影)
こちらもグレコマ追加(2022年7月3日撮影)
寄せ植えに追加したグレコマ・バリエガータ(2022年7月3日撮影)

 余ったグレコマは、寄せ植えの隙間に追加してみた。グレコマは葉の色や形が美しく、地上に向けて垂れ下がっていく様子が気に入っている。グレコマは、どれも小さなポットで育てたので、根鉢をくずすことなく定植できたから、遠からずしてきっと寄せ植えから下がる綺麗な葉を見ることができるだろう。

 気付けば外は雨になったらしい。これで少しは涼しくなれば良いのだが。

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挿木が根付いて困った話

 寄せ植えに加えたペチュニアの摘芯で出た枝。軽い気持で挿木にしたら、全部根付いてしまったようだ。私好みの薄い桃色の花を咲かせるペチュニアは、思ったより強健であった。挿木をした時期も良かったのかも知れない。

挿木のペチュニア(2022年6月26日撮影)

 正直言うとすべて根付くとは思っておらず、一、二本根付けば上等だと思っていたのだ。そして、挿木を作ったときは空いていたハンギングバスケットは、先日寄せ植え作りに使ってしまった。植える鉢がないのである。いや、鉢はあるいにはあるが、置き場所に困るのだ。

 陽当りが良く、鑑賞にも適した場所があるのだが、そこは水やりに不便な場所なので夏は鉢植えを置かないことにしているのである。

 それとも最近作った寄せ植えの隙間に差し込むかな。玄関の花壇に空いているところがあったようだから、そこへ植えても良いかもしれない。

バーベナとグレコマ・バリエガータの挿木苗(2022年6月26日撮影)

 こちらは、バーベナのスーパーベナとグレコマ・バリエガータ。これらも結果は良好だ。

 スーパーベナはPW社(Proven winners)が育種したバーベナ。誘惑に負けて購入し、植える場所に困って庭の花壇の条件の良くない場所(陽の当りづらい部屋から見づらいところ)に植えたのだが、旺盛に枝を伸ばしてウッドデッキの陰から可憐な花をのぞかせてくれるようになった。PWの苗は丈夫で扱いやすいものが多いので気に入っている。庭から掘り上げて夏の寄せ植えに入れるか迷ったけれども、せっかく定着したのだからと思いそのままにしておいたものだ。

 そのスーパーベナから作った挿木苗。これも三つ挿し穂を作って、一つは苗として挿木し、二つは寄せ植えに直接挿木した。写真はないのだが、直接挿した方の挿し穂も新しい芽が動き始めているから、うまく根付いたようだ。このバーベナも定植する場所に困ってしまう。

 今日、枝豆を収穫した家庭菜園が空いたから、家内に内緒でそこに植えてしまおうかな。

 挿木が根付くのは楽しいのだが、結果を待てずに苗を購入してしまう私の性格に問題があるようだ。

挿木苗の定植

 2週間前に挿木が発根したようなので、コンテナに定植することにした。作業の様子を簡単に紹介しておこう。

用意したもの

  • 挿木で増やした苗・・・・・・多数
  • 初雪葛(はつゆきかずら)・・・・・・1株(解体した鉢植えから再利用)
  • グレコマ・・・・・・・・・・・・1株(解体した鉢植えから再利用)
  • 培養土・・・・・・使いかけと1袋
  • 鉢底の炭・・・・・・1袋
  • コンテナ・・・・・・2個

 初雪葛は古い寄せ植えを解体した時に、根が露出してしまったのでバケツに付けて吸水させている。少し増えすぎたので、必要な分だけ残した。

挿木で増やした苗(2021年5月30日撮影)
挿木で増やした苗(2021年5月30日撮影)

 挿木苗はかなりの割合で発根しているようである。

コンテナの底に鉢底の炭を投入する
鉢底の炭の上から培養土を加える

 網が付属していないコンテナは、底に鉢底の炭を2センチ程度敷きつめて、その上に培養土を入れる。適当なところで苗を配置して、仕上がりの高さを確認する。使用した苗はサフィニア(江戸しぼり)2株とロベリア(アズーロコンパクト・スカイブルー)1株、そしてグレコマである。グレコマは根を大幅に整理し、地上部も大胆に切り詰めた。

 さらに土を足して苗がちょうど隠れるような高さにそろえ、土を入れた部分を割箸(わりばし)などで突いて土を安定させる。突きすぎると土の団粒構造を破壊するので、ほどほどにしておく。水やりして土が下がってしまった場合は、さらに土を加えればよい。

 網が付属しているコンテナの場合は、鉢底に炭を入れる必要はないので、いきなり培養土を投入して、同様に苗を植付けた。こちらに植え付けたのは、ミリオンベル(オレンジ)、サフィニア(ももいろハート)、初雪葛(はつゆきかずら)である。

 植え付けが終って、元の場所にコンテナを戻した。この後、水をたっぷりとやって、本日の作業は終了である。上の段の寄せ植えは挿木に使用したジフィーセブンが見えてしまっていたので、この後土を加えておいた。