挿木の仕方(再挑戦)

 前回行った挿木はうまく根付かなかったので、一般的な方法にやり方を変更して再挑戦してみました。その様子を紹介していきたいと思います。

用意したもの

  • 種蒔きポット・・・・・・1個
  • さし芽・種まきの土・・・・・・1袋(念のため二つ買っておきましたが一つで足りました)
  • 乳酸菌飲料の容器・・・・・・4個
  • 土入れ・・・・・・大1、小1(小だけで十分です)
  • 園芸用鋏(はさみ)・・・・・・1個(できれば研いでおいた方が良いでしょう)
  • 割り箸・・・・・・1本あればよいでしょう
  • 親株カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(写真左下)・・・・・・1株
  • 親株ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(写真左上)・・・・・・1株
  • 親株ロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(写真右上)・・・・・・1株
  • 親株ペチュニア「サフィニア(ももいろハート)」(写真右下)・・・・・・1株

 今回はこの四株のクローンを作ろうとしているわけです。

 前回、失敗した理由はジフィーセブンを使ったためではないかと考えて、ここの部分を他の資材に変更しました。挿木をするには土に肥料分を含んでいてはいけないのに、ジフィーセブンのパッケージをよく読むと「肥料入りで栄養たっぷり」と書かれているではありませんか。「花・野菜・ハーブの育苗・さし芽にオススメ」と書かれているので、てっきり肥料分は含まれていないと早とちりしていたようです。ジフィーセブンなら場所を取らないので良いかと思ったのですが。

 そこで、今回は種蒔き用の連結ポットとさし芽・種まきの土を用意してみました。用土に肥料分が含まれていると書かれていないことを、何度か確認したことは言うまでもありません。(何故か肥料が含まれていないと書かれた用土は見たことがない。)

 挿し穂の材料となる枝を切り取ります。切り口を斜めに切り、土に挿す部分の葉を切り取ります。

 ペチュニアの摘芯(ピンチ)は鉢からはみ出た部分を切り取るのが一般的で、今回の作業は摘芯というには深く切りすぎた状態となっています。可能なら、より早く苗を植えて親株がもう少し大きくなってから、摘芯を兼ねて挿し穂を採った方が良いと思います。

 咲いている花や蕾は花茎から切り取ります。特に花芽(上の写真の赤く丸を付けた部分)を忘れずに切り取るようにしましょう。

 挿し穂を採った後の親株。これはサフィニア(ももいろハート)です。サフィニアはペチュニアの園芸品種で、サントリーが開発した品種。苗はラベルのない一般的なペチュニアに較べると倍くらいの価格がしますが、強健で育てやすく旺盛に生育してたくさんの花を咲かせ続けてくれることを考えると、それだけの価値があるものだと思います。今回はこれを指し木で増やしていくことにします。

 サフィニアのもう一つの花色、江戸しぼりも同様に作業をしていきます。

 挿し穂とするため、江戸しぼりの枝を切り取ったところ。株がまだそれほど育っていなかったので、株本近くまで切り取ることになりました。

 江戸しぼりは白い花の縁が紫色になる清々しい花色の品種で、今年、人気の花色らしく、ホームセンターで見本鉢がおかれていました。今回作業したもう一つの花色のももいろハートも人気色らしく、これも見本鉢にたくさん花が咲いていました。

 挿し穂ができたところ。挿し穂は、できたそばから次々に水を入れた容器に挿して、水揚げしておくようにします。

 ロベリアの園芸品種アズーロコンパクトも、同様に挿し穂を作っていきます。

 アズーロコンパクトもサントリーの開発した園芸品種です。気が付くと、挿木で増やすのは全てサントリーの開発した園芸品種になってしまいました。これまでの経験から、サントリーの苗を使うと失敗することが少ないので、個人的にはこの会社のブランドを信頼しているのです。

 最後に、ミリオンベルの挿し穂を作ります。

 作った挿し穂を、容器に入れて1、2時間程度水揚げします。

 水揚げが終了したら、種蒔きポットに専用の用土を入れ、挿木をさしてたっぷり水をやれば作業は終了です。土が乾いたらたっぷり水をやるようにして2週間ほどで結果が出ることと思います。挿し穂が余ったので、前回失敗したジフィーセブンにも挿しておきました。こちらはうまくいけば御の字です。

 挿木の作業は以上で終了です。