童子堂の藤

 法雲寺の次に秩父三十四所観音霊場第二十二番札所華台山童子堂を訪ねた。羊山公園で手に入れたパンフレットに、寺の名と一緒に印刷されている「藤」の字を見付けたからである。

童子堂

 茅葺の風情ある山門をくぐると、本堂の前に藤棚があった。藤は満開で辺りに甘い香りを放っていた。山門の茅はそろそろ葺き直しが必要に見えるが、古びた山門もまた風情があって好ましい。

童子堂の藤(2021年4月30日撮影)
童子堂の藤(2021年4月30日撮影)
童子堂の藤(2021年4月30日撮影)

 秩父の札所は今回初めて訪ねてみたのだが、どちらも訪れるだけの価値がある場所であった。また機会があれば別の寺に詣でてみたい。

 花を観賞する前に、寺に参拝し御朱印をいただいたことは言うまでもない。

法雲寺の藤

 羊山公園を訪れた後、秩父三十四所観音霊場第三十番札所瑞龍山法雲寺へ行ってみた。

 この寺を訪れたのは特に事前にリサーチしていたからではなく、羊山公園で手に入れたパンフレットにこの寺の名物として「藤」の字が印刷されているのを発見したからである。芝桜公園にいたるまでの道中で、山に生えている野生の藤の開花をたくさん目にしていたので、この寺の藤も開花しているに違いないと思ったからである。

瑞龍山法雲寺の藤(2021年4月30日撮影)瑞龍山法雲寺
瑞龍山法雲寺の藤(2021年4月30日撮影)瑞龍山法雲寺
瑞龍山法雲寺の藤(2021年4月30日撮影)瑞龍山法雲寺
瑞龍山法雲寺

 法雲寺の藤はまだ三分咲き程度。満開の藤を見るには、まだ少し待つ必要がありそうだった。しかし、由緒ありそうな寺は端正なたたずまいで庭園も素晴らしく、藤が満開になっていなくても十分に観光価値のある場所であった。札所巡りも良いが、この寺だけを目的に訪れて、新緑の庭を楽しむのも贅沢な時の過し方と言えるのではないだろうか。

 藤が満開になっていれば、さらに素晴らしい景色だろうけれども。

 なお、花を観賞する前に寺に参拝し、御朱印をいただいたことは言うまでもない。