もみじ葉ゼラニウムに霜除けを

 秋の終りに作った寄せ植えに入れたもみじ葉ゼラニウム。本当はヒューケラが欲しかったのだが、葉の色が美しかったのと価格が安かったのに魅かれて、心変わりして選んだものである。苗についていたタグの説明を読んで寒さにはあまり強くないことは解っていたが、高を括って寄せ植えに入れてしまった。

植え付け直後の状況(2021年10月31日撮影)
植え付け直後のもみじ葉ゼラニウム(2021年10月31日撮影)

 もみじ葉ゼラニウムは大変美しい葉を持っている。その美しさは他にないもので、寒さに強ければ、毎年寄せ植えに入れたいくらいである。

枯れそうなもみじ葉ゼラニウム(2022年2月13日撮影)

 しかし、結果は無残にも枯れそうになってしまった。葉がしおれはじめた頃に、掘り上げて部屋に入れることも考えたのだが、この寄せ植えには地中に球根が忍ばせてあるため、その方法をとることはできなかった。下手にスコップを入れるとせっかくの球根を傷つけてしまう恐れがあったからである。

枯れそうなもみじ葉ゼラニウム(2022年2月13日撮影)

 高を括って、耐寒性の低い植物を寄せ植えに加えた結果がこれである。写真は見苦しくなった完全に枯れた葉は除去した後で撮影したもの。よく見ると、まだ健気にも新しい葉が展開しようとしているように見える。まだ枯れずに生きている証拠である。冬の間は、根だけ残して冬眠してくれるとありがたいのだが、この品種にはそういった能力はないらしい。次に冬の寄せ植えを作る時は、寒さに強い植物を選定しなければなるまい。

霜除け設置!(2022年2月13日撮影)
霜除け設置!(2022年2月13日撮影)

 もみじ葉ゼラニウムの上部に霜除けを設置してみた。

 最初に、植木鉢を逆さに置いてみた。座りも良く、防寒の効果は間違いないと思われたのだが、寒さは防げても陽が当らなくなってしまうのでその方法はやめにした。夕方に設置して、朝に取り外すことができるなら、その方法も悪くないだろう。しかし、私はずぼらなことにかけては人後に落ちない人間だ。きっと、面倒になって置いたままになってしまうに決まっている。

 そこで、次に考えたのがビニール袋を割り箸で止める方法である。超小型の簡易ビニール・ハウスだ。見苦しいので、こうする必要が生じないように初めから適切な品種を選ぶことが重要であったことは言うまでもないが、ことここにいたってはこうするよりほかに方法が思いつかなかったのである。

 生き返れ。

 もみじ葉ゼラニウムよ。

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厳冬の中の草花

 日本列島が寒気に包まれている。私の暮している埼玉県でも最低気温が氷点下5度になったらしい。早朝に出窓のアルミサッシを確認したら、結露が凍り付いているほどであった。

真冬の薔薇「グラハム・トーマス(Graham Thomas)」(2021年12月26日撮影)

 本来なら、この時期まで残しておくべきではない薔薇の花。つる薔薇の仕立て直しをしたときに、切り取るべきだったのだが、最後の花を観たくて残しておいた蕾。寒さのために完全に開ききることができないようだ。折を見て、切り取ってしまわなければならないと思っているが、この美しさになかなか踏ん切りがつかないのである。

寒さにしおれたロベリア「アズーロコンパクト」(2021年12月27日撮影)

 ロベリアも夏の花。季節が終ってもなかなか枯れる様子がないので、思い切って冬越しさせてみようと思っているものである。写真では判りにくいが、耐寒性を持っているはずもないロベリアは寒さに新芽がしおれてしまった。

 それでも、小さな蝶のような花が少しだけついていることがお判りになるだろうか。

耐寒性の強いヒューケラ (2021年12月27日撮影)

 一方で、耐寒性の強いヒューケラは寒さをものともせずにいつもと変らぬ姿を見せている。最近、ヒューケラの美しさが気になっているので、これから作る寄せ植えに積極的に選んでいきたいと思っている。苗の価格が比較的高価なのであるが、多年草なので長く使えることを考えると、コストパフォーマンスは悪くないのではないかと思っている。

 ビオラやスィート・アリッサムも、厳しい寒さに何の問題もななかったようだ。アリッサムは花の終りが近づいたようだから、折を見て花柄を摘まなければならないだろう。が、今はまだ寄せ植えの中で花の存在感が強いので、それももうしばらく後のことだ。

寒さにしおれてしまった紅葉葉(もみじば)ゼラニウム(2021年12月27日撮影)
寒さにしおれてしまった紅葉葉(もみじば)ゼラニウム(2021年12月27日撮影)

 紅葉葉(もみじば)ゼラニウムは耐寒性があまり高くない。冬の寒さを心配していたのだが、やはり寒さで傷んでしまった葉があるようだ。タグの裏側を見ると、凍らなければ戸外でも大丈夫という意味のことが書かれていたが、霜が降りなければ大丈夫と勝手に解釈している。今朝のマイナス5度の寒気は何とかしのいでくれたようである。

 

来春に向けた寄せ植え

 来春に向けた寄せ植えを作成した。今日作成したのは、コンテナ寄せ植え四つ。今頃になって夏の花が勢いを盛り返して来たので、カリブラコア(ミリオンベル)とロベリア(アズーロコンパクト)は、余っていた鉢に植替えて冬越しに挑戦してみた。

準備したもの

  • ストック 1株
  • 金魚草  3株
  • 紅葉(もみじ)葉ゼラニウム 2株
  • パンジー 4株
  • ビオラ  8株
  • 培養土(14L)  3袋
  • 鉢底の炭(5L) 1袋
  • チューリップの球根(一般)(去年植えたもの)
  • 原種系チューリップの球根(去年植えたもの)
  • アネモネの球根(去年植えたもの)
  • 初雪葛(流用)
  • グレコマ(流用)

 以上しめて3,140円(税込)。少ない小遣いから出した、なけなしの費用である。

作成した寄せ植え(2021年10月24日撮影)

 ネットで調べると、紅葉葉ゼラニウムは関東では戸外で冬を越せないという情報もあったのだが、購入した苗についていたラベルに寒さに強いと書かれていたため、それを信用して寄せ植えに入れてみた。ヒューケラを買おうか迷っていた時に見つけたもので、価格がヒューケラの半額だったので浮気してしまったものだ。葉が非常に美しく、寄せ植えが引き立っていると思う。他は、この時期に作る寄せ植えとしては定番のものばかりである。

 ヒューケラは、安くて良い葉色のものが見つかるまで、引き続き探し続けることになるだろう。

 地中には、去年咲いたチューリップの球根を再利用してみた。うまく咲くかはわからないが、今年咲かなければまた来年咲かせることもできるはずだ。原種系チューリップは去年は分散して植えたのだが、今年はまとめて植えてみた。集中して咲くので、美しいのではないかと思う。

 株の間には、これも去年植えて掘り上げておいたアネモネの球根も忍ばせてある。

作成した寄せ植え(2021年10月24日撮影)

 今回購入しなかった葉物に、グレコマ・バリエガータと初雪葛(はつゆきかずら)がある。これはだいぶ前に購入したものだが、何度かのコンテナの改造を乗り越えて、今も元気に育っている。そればかりか、株分けで増やしてどちらも少しずつ増えている。用土の上に伸びた枝を放っておくと、そこから自然に根を出すので新しい株を作ることも容易である。

 真面目に育てれば、ハンギングバスケットから垂れ下がるグレコマや初雪葛をたくさん作ることができるだろう。

 カメラの調子が悪かったらしく、寄せ植えを作っている途中の写真が残っていなかった。ために、完成後の写真しかお見せすることができない。作り方は昨年と同様なので、御興味のある方は、こちらを御覧いただきたい。

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