冬の寄せ植えを夏の寄せ植えに

 冬の寄せ植えから夏の寄せ植えに入れ替える作業を行った。実際に作業を行ったのは一週間前のことだったのだが、その日はコンテナ四つ分の植替えを行い、その後、用があって外出して疲れてしまい、ブログに上げることができなかったため、一週間明けての公開である。

植替え前の冬の寄せ植え(2022年5月29日撮影)

 毎年、夏と秋の寄せ植えの入替え時期になると悩んでしまうのが、咲き誇っている寄せ植えをいつ解体するかということである。次に植える苗のことを考えれば早く植え替えた方が良いのに決まっているのだが、せっかく咲き誇っている草花を処分するのに勇気が必要なのだ。

植替え前の冬の寄せ植え(2022年5月29日撮影)

 花は盛大に咲いていても、草姿は伸びきって老化が進んでいる。そして、入れ替える時期を遅らせると、それにつれて次に植える苗の流通も終ってしまい、欲しい苗、良い苗が入手できなくなってしまう。

 そこで、先週コンテナ四つ分の寄せ植えの入替えを行ったのである。毎週一鉢ずつ作業することができなかったのには理由があって、セットものの方が苗が安価であり、また元の寄せ植えから葉物(ヒューケラ、初雪葛(はつゆきかずら)、グレコマ)を流用するために一度に作業してしまった方が融通が利くからである。

用意したもの

  • 培養土・・・・・・4袋
  • ペチュニア苗・・・1株
  • カリブラコア苗・・・・・・4株
  • ラバテラ苗・・・・・・1株
  • ロベリア苗・・・・・・1株
  • マリーゴールド苗・・・・・・2株
  • カリブラコア(ミリオンベル・オレンジ)・・・・・・4株(流用)
  • ロベリア(アズーロコンパクト)・・・・・・1株(流用)
  • 撫子(なでしこ)・・・・・・2株(流用)
  • 金魚草・・・・・・3株(余っている鉢に植え替えて夏越に挑戦)
  • ヒューケラ・・・・・・3株(流用)
  • 初雪葛・・・・・・3株(流用)
  • グレコマ・・・・・・1株(流用)

 ミリオンベルは去年挿木で増やして夏の寄せ植えや鉢植えとして活用し、有り合わせのプラ鉢に植え替えて冬越しさせたものである。ロベリアは去年の夏から鉢植えで育てていたもので、冬越しに成功して今年も元気に育ってきたので、寄せ植えに入れてみることにしたものだ。どちらもサントリーが育苗した品種で、育てやすくたくさん花が咲くので気に入っている。撫子(なでしこ)は冬の間ハンギングバスケットで育ててきたもの。まだ咲き続けるはずだ。

 作業としては、まず不要になった植物を処分し土も取り除く。本当は鉢を洗ったり乾かしたりした方がより良いのだと思うが、多忙な私にそんな余裕はない。古い土を取り除いたら、すぐに新しい寄せ植えの作成に取り掛かる。

 近所のホームセンターでは、古い土を引き取ってくれるので、重宝している。この日も植替えが終った後、買ってきた培養土の袋に古い土を入れてホームセンターへ返しに行った。古い土の処分に悩む必要がないのは有難いことである。

 鉢底に鉢底の炭を入れ、新しい培養土を適当な高さまで入れ、買ってきた苗や流用する植物を植付けて作業は終了である。実際の話、植え付ける作業は容易なのであるが、準備と後片付けが大変なのだ。

 寄せ植えが完了したところ。流用したのはロベリア(アズーロコンパクト)、ヒューケラ、初雪葛。それに購入してきたカリブラコア、ペチュニア、ラバテラを加えた。全て一度寄せ植えから外して、新しい土で植えなおした。元気なロベリアを入れたことで、最初からなかなか豪華にできたと思う。

 今年初めて出会ったのがラバテラという品種。葵(あおい)科だから、木槿(むくげ)やハイビスカスと近い種類だ。花を見るとそれも納得できるところがあって、小振りのハイビスカスのような花が咲くのである。ラバテラには一年草タイプと多年草タイプとがあって、手に入れたのは多年草タイプの方。耐寒性はあまり強い方ではないとのことだが、何とか冬越しさせてみたいと思っている。

 マリーゴールド、ロベリア、カリブラコア(新)が新しい苗。カリブラコア(ミリオンベル・オレンジ)、初雪葛が流用したものである。まだ花が少なく、株間も空いているので見頃を迎えるまではもう少し時間がかかるだろう。

 奥の寄せ植えは、カリブラコアだけが新しい苗。それに古い寄せ植えから外したヒューケラ、撫子、カリブラコア(ミリオンベル)、そしてグレコマ・バリエガータを加えたものだ。まだヒューケラの存在感が強いが、主役になるはずのカリブラコアやマリーゴールドが育つまでに長い期間は必要ないはずだ。

 手前の寄せ植えは、カリブラコアとマリーゴールドが新しい苗。古い寄せ植えから外して流用したのはヒューケラ、初雪葛、撫子、カリブラコア(ミリオンベル)だ。

 一昨日、せっかく植え替えたばかりで雹に見舞われてヒューケラの葉がいくつか落ちてしまったが、大きな被害を被ることなく今日を迎えることができた。

 ハンギングバスケットがまだ四つ余っているので、そこには何を植えることにしようかな?

真夏のガーデニング

 8月になった。現在の外気温は34.3度。ペチュニアの花柄摘みをしようと植木鉢に近づいたが、身の危険を感じて作業は中止。まだ鉢は湿っていたように見えたのだが、念のため水遣りだけは行った。真夏の水遣りはできれば朝のうちに行うべきなのだが、昨日夜更かししたので、寝過ごしてしまったのである。

真夏のロベリア(2021年8月1日撮影)

 今年は隔週で液肥をやることにしていたのだが、戸外にいる時間を少しでも少なくするため、盛夏の間は化成肥料を鉢に置く方法に変更した。鉢の数が多いので液肥を規定濃度に薄めてジョウロで鉢に与えていく作業は、ホースにつないだ散水ノズルから水をやっていく作業に比較すれば、結構な時間の必要な作業なのである。

真夏の寄植え(2021年8月1日撮影)

 暑さの中、夏の花が元気に咲いている。このような気候に無理して屋外で作業をすることは控えた方が良い。今日は、夕方、涼風(すずかぜ)が立った頃に、面倒を見ることにしよう。涼風が立てばの話だが。

ペチュニアとカリブラコアの寄せ植え

 このところ夏らしい天気が続き、夏の花が盛大に開花している。これはペチュニアとカリブラコアの寄せ植え。ロベリアの挿木苗も発根を確認して植え付けたのだが、これは芽を伸ばすことはなかった。

ペチュニアとカリブラコアの寄せ植え(2021年7月25日撮影)

 夏らしい寄せ植えになったと思う。今年は挿木で増やした苗を寄せ植えにしたのだが、そうすることによって花色がそろって、落ち着いた雰囲気になった。

寄せ植えのカリブラコア(2021年7月25日撮影)

 これはミリオンベル。サントリーの開発したカリブラコアの園芸品種である。手間がかからずにこんもりと育ち、たくさん花を咲かせるのでお気に入りの品種である。オレンジ色が夏の陽射しに映える花だ。

寄せ植えのペチュニア(2021年7月25日撮影)

 こちらはサフィニア。これもサントリーの品種だ。ペチュニアは花柄摘みが必要で、定期的に摘芯(ピンチ)しないと徒長してみすぼらしい草姿となる。こちらは見栄えは良いが、手間のかかる花である。

 肥料が足りないのか、気温が高すぎるのか、花弁の先端の模様が不揃いになっている。これが綺麗に入っていると涼しげで素晴しい花なのだが。

カリブラコアが枯れてきたので植え替えてみた

 玄関前を飾っていたカリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」が株元から枯れあがってきたので、植え替えてみた。これは去年植えたものが冬越しして今年も見事に開花したものだが、先週くらいから水遣りした水が土に浸透する前に鉢底から抜けてしまう症状が生じていた。それでも、繰り返し水をやって土に浸透するように試みていたのだが、どうもうまくいかなかったようだ。

枯れてきたカリブラコア(2021年7月22日撮影)
枯れ始める前のカリブラコア(2021年7月18日撮影)

 考えられる原因は、根が回り切ってしまったか、鉢と土の間に水道(みずみち)ができてしまって、土に浸透する前に水が鉢底から抜けてしまうようになったかのいずれかであろう。単に、株が老化して枯れてきたということも考えられないことではないが。

梅雨の最中のカリブラコア(2021年7月4日撮影)

 もう一つ考えられる原因は、梅雨の間に株が疲弊してしまったことだ。一年草として売られているものだから、そうだとしたら諦めなければならない。

植替え候補地

 植替えする場所は、挿木で増やした苗を植えたが、うまく根付かなかった場所である。幸い植え替えられる場所が残っていたので、ここにカリブラコアを植えることにする。

花壇に下ろしたカリブラコア(2021年7月22日撮影)

 原因はいろいろ考えられるが、最も気になった症状が、水やりしてもそれがきちんと土に吸収されないということだったので、花壇の空いている部分に植え替えてみた。暑かったので写真を撮るのを失念したのだが、鉢から外してみたところ、根が回ってしまっているようには見えなかった。ただ、根鉢がしっかりしていたので、二年の間にそこそこ根が回っていたことは間違いないだろう。

 ともかく、水遣りがうまくできていなかったことが原因であるならば、地植えにするのが最善の解決策だ。

 後日、元気に復活したカリブラコアをお見せできれば良いのだが。

夏到来(その2)

夏の寄せ植え(2021年7月18日撮影)
カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年7月18日撮影)

 上の寄せ植えの苗は、葉物のグレコマ初雪葛(はつゆきかずら)を除いて全て挿木で増やしたものだ。ロベリアも植えたのだが、うまく成長しなかった。ロベリアの挿木は歩留りが悪かった。私には難しかったようだ。

カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年7月18日撮影)

 これが挿木で増やしたカリブラコアの親株。去年購入して、冬を越したものだ。盛大に良く咲いているが、水遣りの水が土に沁み込まないうちにそこから流れてしまうので、根が回ってしまっているようだ。涼しくなったら、植替えを考える必要がありそうだ。

カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年7月18日撮影)

 これも挿木で増やしたミリオンベル。我が家では多年草として育てられそうなので、花壇に定植してみた。庭に定植した苗はうまく育っていないが、こちらは元気に成長して、花を付けている。

 夏は始まったばかりである。

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夏到来

 天気予報で梅雨明けの発表があった。てっきり梅雨明け宣言がされるものだと思っていたのだが、最近ははっきりと宣言することができなくなったらしい。「関東甲信地方と東北地方が梅雨明けしたとみられる」というすこぶる歯切れの悪い発表であった。天候にかかわることは外れて当り前なのだから、この際昔ながらの宣言を出してもらいたかったところである。

 さて、ともかく昨日からは急に夏の暑さがやってきて夏本番という気分になった。梅雨の間下を向いていた鉢植えの花も、まばゆい陽射しの中で元気に点を目指して咲き誇っている。

 我が家の花の姿をお見せしておきたい。

オステオスペルマム(2021年7月18日撮影)

 去年は何株か育てたオステオスペルマムだが、今年は一株だけ育てている。梅雨明けと同時に、すごい勢いで開花を始めた。

ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(2021年7月18日撮影)
ペチュニア「サフィニア(ももいろハート)」(2021年7月18日撮影)

 サフィニアは強健で良く育つので毎年育てている。花付きが良いので、花柄摘みが間に合わないのが玉に瑕(きず)である。同じサフィニアだが、ももいろハートの方が花茎が太く、よりねばねばしている。ちなみにペチュニアは茎や葉がねばねばしているものである。

 ハンギングバスケットに植えているのはどちらも挿木で増やしたもの。ここまで大きくなると、挿木苗を育てたものであることを忘れてしまいそうになる。

ロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(2021年7月18日撮影)

 このロベリアは、先週梅雨の最中に切戻しを行ったもの。一週間しか経っていないのに、既に枝を伸ばして花を付け始めている。

カリブラコア「ふわリッチ」(2021年7月18日撮影)

 これはミリオンベルを買いに行って、目当ての花が見つからなかったので、代りに購入してきたものである。サカタのタネから販売されている「ふわリッチ」のホワイト、イエロー、ローズピンクが混植になっている苗を鉢植えにしたもの。三色とも消えずにしっかりと咲き続けてくれている。あまり期待していなかったのだが、思ったより良く咲いた。これもミリオンベル同様花柄摘みをしなくても花付きに影響がないようで、手間いらずである。

ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(2021年7月18日撮影)

 これは、最初に一株だけ買った苗。挿木で増やした苗の親株。挿し穂を採った元の株である。手間を減らすため、カリブラコア中心の鉢植えにしたかったのだが、ペチュニアばかり挿木が成功してしまい、今年もペチュニア中心に育てることになってしまった。

 今からこんなことを言うのもいかがかと思うが、来年はミリオンベルの他の色を購入し、アズーロコンパクトやカリブラコアなどの、比較的手間のかからない品種を中心に育てることにしたい。ペチュニアの花柄摘みはなかなか大変なのである。

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本日も雨天なり

 このところ梅雨らしい天気が続き、毎日が雨模様である。昨日は雨がやんだので、ペチュニアの花柄摘みなど一応の作業をすることができたのだが、今日は朝から雨で、せっかくの休日なのに、庭に出ることができない。

雨に咲く桔梗(ききょう)(2021年7月4日撮影)

 六月初旬から咲き続けた桔梗(ききょう)の花も盛りを過ぎたようだ。今年はまめに花柄を切り取っていたつもりだが、蕾が上がらなくなってきた。
 写真に「ミリオンベル」と書かれたタグが写っているが、桔梗の花のすぐそばに雑草のように映っているのが挿木で増やしたカリブラコア「ミリオンベル」で、タグはそのためにさしたものだ。挿木で増やしたので、ミリオンベルの株はとても小さい。

雨に咲くロベリア「アズーロコンパクト」(2021年7月4日撮影)

 苦瓜(ゴーヤ)のために設置したネットが写り込んでしまっているが、こちらは挿木で増やしたロベリア「アズーロコンパクト」。ロベリアは挿木が難しく、うまく根付いたのはニ、三割程度だった。これはその中でもうまくいった一株。ロベリアは花柄摘みに神経質になる必要がないので、真夏に手間をかけるのが大変な南側の庭に地植えにしたものである。

雨にうたれ枝垂れる夏の花(2021年7月4日撮影)

 夏の花は晴天の中で空を目指して元気に咲く姿が好きなのだが、今日は雨の重さに鉢植えの花はどれも枝垂れてしまっている。写真に付けた説明書きが俳句のようになっているのに気付いて、俳句の真似事でもしてみたくなった。この方面はまったくの素人なのだが、戯れに一句。雅号は藝にして、ちと洒落てみた。

 つゆ寒や雨に枝垂れる鉢の花   藝齋

挿木苗のその後

 指し木で作った苗が定着し、どんどん育って大きくなっている。挿木で増やすと同じ花色の苗がたくさんでき、結果として花色が統一できて見栄えが良くなる。園芸店で購入すると、ついいろいろな花色の苗が欲しくなるので、庭の花色がバラバラになって煩雑な感じになってしまうものであるが、そうならないのも挿木で増やすことの思わぬ効果である。

カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年6月27日撮影)
カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年6月27日撮影)

 上の写真は、昨年植えたミリオンベルから挿木で作った苗を植えたものだ。去年、ミリオンベルは他の色も植えたのだが、この色を付ける花だけが残った。発根して少し経った苗を花壇に直接植えたのだが、根付いてくれたようだ。うまく育っている。

挿木苗で作った寄せ植え(2021年6月27日撮影)

 こちらは、挿木苗で作った寄せ植え。ロベリアも植え付けたのだが、成長していないので、活着しなかったようだ。ロベリアは挿し穂のままの緑色をしているので、様子見の状態である。

ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(2021年6月27日撮影)

 サフィニアはいつも失敗することがない。この花色は、清々しい模様で気に入っている。このプランターには同じ花色のサフィニア(挿木苗)を二株植えてある。ここまで成長すれば、もう挿木であったことは忘れて良いだろう。普通のサフィニアの寄せ植えとなった。

カリブラコア「ミリオンベル(オレンジ)」(2021年6月27日撮影)

 このミリオンベルも順調に育っている。夏の陽射しに映える花色だ。ミリオンベルは、花柄を摘む必要がないことになっているので、手間がかからずおすすめである。特に盛夏の時期の園芸作業はできるだけ短時間で済ませる必要があるので、ミリオンベルは有難い園芸品種である。今年もミリオンベルの苗を探したのだが、タイミングが悪かったのか回り逢うことができなかった。

 ちなみに、この挿木苗の兄弟を庭に植え付けたのだが、そちらの方は生育が思わしくない。庭に下ろすには、もう少し鉢増ししながら育ててからの方が良かったようだ。ただ、枯れてしまったわけではないので、これから成長し始める可能性もある。これも様子をみているところである。

ペチュニア「サフィニア(ももいろハート)」(2021年6月27日撮影)

 同じサフィニアでも、「ももいろハート」の方がやや育てやすいようだ。生育も早く、花付きもより良い。可愛らしい花色で、おすすめである。サフィニアは夏の花壇に欠かせないものだ。

ペチュニア「サフィニア(江戸しぼり)」(2021年6月27日撮影)
ペチュニア「サフィニア(ももいろハート)」(2021年6月27日撮影)

 こちらはハンギングバスケットに一株ずつ植えたもの。どちらも旺盛に育っている。このあと、どんどん育って大株になるはずだ。こうして一株ずつ植えたものを、並べておけば寄せ植えのようになる。管理も簡単なので、こういう方法もおすすめだ。

地植えしたロベリア「アズーロコンパクト(スカイブルー)」(2021年6月27日撮影)

 こちらは庭の花壇に地植えしたアズーロコンパクト。挿木で増やすのが最も難しかったのはこのロベリアで、挿木が成功したのは庭に下ろした二株だけ。十本近く挿木したはずだから、成功率はかなり低い。しかも、ロベリアは夏期が短いので、挿木することはあまりお勧めできないが、我が家のアズーロコンパクトはまだ旺盛に咲いているから、しばらくは涼しげな花を見せてくれるはずである。

 今年植えてみて判ったが、このアズーロコンパクトも我が家の環境によく適合してくれる品種で、旺盛に生育してたくさんの花を付けてくれている。花柄摘みも不要で、時々伸びすぎた部分を切り取るだけで良いので、手間がかからない。

 ミリオンベルとアズーロコンパクトを中心に育てるようにすれば、お手入れ簡単な庭になるはずだ。来年はこの二種類を植えることにしてみたいと思っている。

挿木苗の定植(その2)

 5月中旬に挿木を行ってから三週間。挿木苗の経過が良好である。サフィニアは少ない土にもかかわらず、花を付けている。間違いなく根付いているものと思われる。

挿木苗(2021年6月6日撮影)
根付いたアズーロコンパクト(2021年6月6日撮影)
新芽を伸ばすアズーロコンパクト(2021年6月6日撮影)

 最初に行ったジフィーセブンへの挿木はうまくいかなかったのだが、二度目の挿し穂はしっかり根付いて良く育っている。アップの写真では、蕾が付いていることが判るだろう。ロベリアの挿木ははじめて行ったのだが、うまく根付かせることができたようだ。

 写真を撮り忘れたが、ジフィーポットを裏から見ると気持ち悪いほどたくさんの根が出てきていた。挿木は成功である。

成長したサフィニア(2021年6月6日撮影)

 サフィニア(ペチュニアの園芸品種)は挿木で根付きやすい。虫に食われてしまったらしい苗もあるが、全体として良好な結果だと言ってよいだろう。

新芽を出したミリオンベル(2021年6月6日撮影)

 以前挿木で増やそうとした時は、ほとんど根付かなかったカリブラコアだが、今回は新芽が出始めた。これもうまく根付いたようだ。

 この肥料を植付ける前に土に混ぜ込んだ。この数年はこの肥料が気に入っている。何といっても、一年間効くというのが良い。庭の花壇は、最近手をかけているので肥料は控え目に施す。肥料分が多くなり過ぎても良くないので、加減も必要である。

定植したミリオンベル(2021年6月6日撮影)

 ミリオンベルを地植えした。これも蕾が付いているようである。周囲に見える黒いものは、物置の片隅から出てきたバーベキュー用の炭を砕いたもので、土壌改良のつもりで投入したものだ。ミリオンベルはカリブラコアの園芸品種。うまく育てることができれば、この場所で冬越しさせても良いと思っている。

定植したサフィニア(2021年6月6日撮影)
定植したサフィニア(2021年6月6日撮影)

 サフィニアを地植えにすると花柄摘みが大変なので最近は避けてきたのだが、苗が余ってしまったので久し振りに地植えにした。地植えのペチュニアについては、花後の管理は無理なく適当に行う予定である。

定植したロベリア(2021年6月6日撮影)

 ロベリアの園芸品種アズーロコンパクト。これも蕾が付いているから、近く花を見せてくれることだろう。これは、花柄摘みは必要ない品種である。長く咲くらしいので、草姿が乱れてきたら切り戻しを行う程度で良いはずだ。

 今回庭に地植えにした苗は、全部で7株(のはず)である。地植えにすると水遣りの手間が省けるし、大抵の品種は生育もより旺盛になる。そして、花柄摘みの必要のない品種なら、手間いらずで庭を彩ることができる。これなら、無精な私でも素晴らしい庭を作ることができるはずである・・・・・・多分。

挿木苗の定植

 2週間前に挿木が発根したようなので、コンテナに定植することにした。作業の様子を簡単に紹介しておこう。

用意したもの

  • 挿木で増やした苗・・・・・・多数
  • 初雪葛(はつゆきかずら)・・・・・・1株(解体した鉢植えから再利用)
  • グレコマ・・・・・・・・・・・・1株(解体した鉢植えから再利用)
  • 培養土・・・・・・使いかけと1袋
  • 鉢底の炭・・・・・・1袋
  • コンテナ・・・・・・2個

 初雪葛は古い寄せ植えを解体した時に、根が露出してしまったのでバケツに付けて吸水させている。少し増えすぎたので、必要な分だけ残した。

挿木で増やした苗(2021年5月30日撮影)
挿木で増やした苗(2021年5月30日撮影)

 挿木苗はかなりの割合で発根しているようである。

コンテナの底に鉢底の炭を投入する
鉢底の炭の上から培養土を加える

 網が付属していないコンテナは、底に鉢底の炭を2センチ程度敷きつめて、その上に培養土を入れる。適当なところで苗を配置して、仕上がりの高さを確認する。使用した苗はサフィニア(江戸しぼり)2株とロベリア(アズーロコンパクト・スカイブルー)1株、そしてグレコマである。グレコマは根を大幅に整理し、地上部も大胆に切り詰めた。

 さらに土を足して苗がちょうど隠れるような高さにそろえ、土を入れた部分を割箸(わりばし)などで突いて土を安定させる。突きすぎると土の団粒構造を破壊するので、ほどほどにしておく。水やりして土が下がってしまった場合は、さらに土を加えればよい。

 網が付属しているコンテナの場合は、鉢底に炭を入れる必要はないので、いきなり培養土を投入して、同様に苗を植付けた。こちらに植え付けたのは、ミリオンベル(オレンジ)、サフィニア(ももいろハート)、初雪葛(はつゆきかずら)である。

 植え付けが終って、元の場所にコンテナを戻した。この後、水をたっぷりとやって、本日の作業は終了である。上の段の寄せ植えは挿木に使用したジフィーセブンが見えてしまっていたので、この後土を加えておいた。