今日のアネモネはカップ咲き

 昨日お見せしたアネモネの花は開ききった状態であったけれども、今日のアネモネは美しいカップ咲きの状態になっていた。

カップ咲きのアネモネ(2021年3月20日撮影)

 思えば今日は曇り空。昨日は晴れていた。そして、アネモネは昼に開き夜に閉じる性格を持っている。ということは、曇り空の日には、このようなカップ咲きの状態を見せてくれるのではないか。

カップ咲きのアネモネ(2021年3月20日)

 背景に写り込んでいるのは、水仙と原種系チューリップである(まだ葉だけの状態です)。右端に、沈丁花の花も少しだけ写り込んでいる。コンクリートブロックに誘引したつる薔薇も写っている。

 ここは玄関前の花壇。敷地の北側にあるが、前面道路が広いため季節によっては早朝の光が当たっている。

 アネモネは花壇の前に置いた鉢植えで育っている。

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アネモネが開花した

 アネモネが開花した。

 明日は春分の日。春たけなわである。

 毎日、朝に晩に蕾(つぼみ)のアネモネを見てなかなか咲かないと思っていたのだが、今日たまたま家にいて、昼に開き夜に閉じたアネモネの花を見て思ったことがある。

今年最初のアネモネの花(2021年3月19日撮影)
今年最初のアネモネの花(2021年3月19日撮影)

 本当は既に開花していたのに、咲いていることを私が知らなかっただけなのではないか。昼間家にいないので、咲いている姿を目にすることがなかっただけなのではないか、ということである。

 遠い昔にアネモネを植えたことがあったはずだが、咲いた花が夜に閉じることは記憶になかった。そして、アネモネの花は、夜の間、蕾に戻ったかのように綺麗に花を閉じることができるのであった。(夜のアネモネの写真はありません。)

風にそよぐアネモネ(2021年3月19日撮影)

 アネモネの名はギリシア語の風(anemos)が語源になっている。長く伸びた花茎の先に咲いたアネモネの花は、わずかな風にもゆらゆらと揺れて風の花と呼ぶに相応しい風情を持っている。英語ではwindflowerとも呼ぶらしい。勿論anemoneとも呼ぶようなのであるが。

 イエスの説教にある「野の花(古い翻訳では野の百合となっている)」の一つがアネモネであるという説がある。私は新約聖書の地を訪れたことはないが、アネモネの原種は彼の地に自生しているということなのだろう。

 だから、アネモネの花を見る時、私は少しだけ厳粛な気持になるのである。 

 なにゆゑ衣(ころも)のことを思ひ煩(わづら)ふや。野の百合は如何にして育つかを思へ、勞せず、紡がざるなり。されど我なんぢらに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服裝(よそほひ)この花の一つにも及(し)かざりき。

文語訳聖書(マタイ6:28,29)
アネモネのある寄せ植え(2021年3月19日撮影)

 今年はパンジーの寄せ植えにチューリップとアネモネの球根をしのばせてみた。結果は写真のとおりである。ほんの少しの出費と、ちょっとした工夫でこんな素敵な寄せ植えになった。(ボサボサなだけじゃないか、とは言わないでください。)

 冬の間はパンジーの寄せ植えとして、春はパンジーのある球根植物の寄せ植えとして、それぞれ違った表情を見せてくれる。

 そして、これから、チューリップの花が咲くはずである。三つ植えたチューリップの最後の一つが芽を出していないが、そのうち出てくることだろう。いや、アネモネやパンジーをかき分けて探せば、既に地上に顔を出しているのかも知れない。

 愉しみはまだまだこれからだ。

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オステオスペルマム

 この冬に植えたオステオスペルマムが大量の花を付けている。蕾がたくさん付いた開花苗を買ったので、私が咲かせたわけではないのだが、壮観である。

オステオスペルマム(2021年3月12日撮影)
オステオスペルマム(2021年3月12日撮影)

 一昨年もこの花はたくさん購入したのだが、鉢植えの水遣りが間に合わず庭に下ろしたら、いつの間にかすべて消滅してしまった。

 やはり、きちんと面倒を見ないと駄目ですな。今年は、あまり陽当りは良くないが、水遣りの便利が良い場所に置いて、そこで育ててみることにしよう。

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春の芽吹き

 冬の間、休眠していたクレマチスが春の新芽をたくさん伸ばしている。冬の初めに地面から1メートルほどのところでバッサリ切っても、夏の終りには手を伸ばしても届かないほどの高さにまで、トレリスにからみながら伸びていくだろう。そして、紫の大輪の花を次々と咲かせることだろう。

クレマチス(2021年3月14日撮影)

 クレマチスは多年草なので、一度植えればあまり手をかけなくても毎年咲いてくれる。うまくからませる場所が確保できれば、庭に迎えたい植物である。

 フェンスに誘引したつる薔薇も、眠りから覚めて新芽を伸ばしている。これは、最高に美しい薄いピンクのグラデーションを持った花を付けるピエール・ド・ロンサールである。地植えにした薔薇も、多少手間はかかるが毎年繰り返し咲くのでおすすめだ。

黒系のクリスマスローズ開花

 黒花のクリスマスローズが開花した。他のクリスマスローズが開花しても、しばらくの間はこの株だけが蕾のままであったのだが、今日見たら花が開いていた。すぐ南側に塀があって、陽当りの悪い場所に植えたので、開花が遅れるのかも知れない。

 我が家のクリスマスローズはこれですべてが開花した。

クリスマスローズ開花(2021年3月14日撮影)

 春になって新しい葉が出てきたから、枯れた葉だけを選んで株本から切り取る作業をした。クリスマスローズも新緑が美しい。

 後ろに花にら(イフェイオン)の葉が見える。クリスマスローズが繁ると花にらが陰に隠れてしまうので庭に植え替えたのだが、そのとき取り切れなかった球根が今もこの場所で育っているのだろう。小さく青い可憐な花を今年も咲かせてくれるはずだ。

クリスマスローズ開花(2021年3月14日撮影)
クリスマスローズ開花(2021年3月14日撮影)

 黒い花なので派手さはないが、黒いクリスマスローズには独特の美しさがある。紫の混じったような独特の深みのある色だ。

 私は開きかけの蕾の、コロンとしたたたずまいが特に好きだ。

花にら(イフェイオン)開花

 今日、遅い朝食をとってから庭に出ると、花にら(イフェイオン)が一輪咲いていた。蕾が出ているのも確認しないうちに、である。韮(にら)のような葉が繁っているのを見て、花はまだ先だなと思っていたのが、つい先週のことだったはずだ。

花にら開花(2021年3月14日撮影)

 忙しさに庭を顧みる余裕のない数日のうちに、急激に花芽を伸ばし、そして花を付けたのだ。春の草花は、忙しい私の目を盗むようにして、めざましいまでに成長を遂げるのである。

 先日の水仙と言い、アネモネと言い、成長が驚くほど速い。春たけなわという言葉が実感される今日この頃である。

花にら開花(2021年3月14日撮影)

 我が家の花にらは、小さく青い可憐な花をたくさんつける。球根植物なので何もしなくても、毎年繰り返し咲く。今年のように、不景気で花を買う気になれないような年でも必ず咲くので、庭が寂しくならずにすむ。

 重要なのは、その球根を植えるに相応しい場所を見つけることだ。私は、一度この花にらを玄関の花壇に植えてから、その前面に葉の繁るクリスマスローズを植えたため、せっかくの花にらが見えなくなり、球根を庭に移植した経緯がある。

 花にらはまだ咲きはじめたばかりだ。

 蕾もたくさん上がってきているから、これからしばらくは花にらの咲くのを目にすることができるだろう。

水仙が咲きました

 水仙が咲きました。つぼみが綻(ほころ)び始めたのに気付いてから、ほんの数日後の出来事です。

花開いた水仙(2021年3月12日撮影)

 以前も書きましたが、水仙は英語で「narcissus」といい、これはギリシア神話のナルキッソス(ナルシス)の名に由来します。ナルキッソスとエコー(木霊)の悲しい神話は簡単に調べられますのでここに書き写すことはしませんが、美しく残酷で悲しい物語です。

花開いた水仙(2021年3月12日撮影)

 神罰により水面(みなも)に写る自らに恋に落ち、そこから離れられなくなって命を落としたナルキッソス。

花開いた水仙(2021年3月12日撮影)

 ナルキッソスが亡くなったあと、そこにひっそりと咲いていたのが、水仙(narcissus)だったのです。

蕾の綻びかけた水仙(2021年3月8日撮影)

 写真を調べてみると、蕾が綻びかけた水仙の写真を撮って、まだしばらく咲かないなと思ったのが四日前のことでした。

 春になると植物は急速に動き始めるようです。

アネモネが咲きそうです

 球根を入れた寄植えのアネモネが咲きそうになってきた。なかなか蕾(つぼみ)がでないと思っていたが、忙しさに様子をみることを忘れている間に蕾が上がってきていたのである。

アネモネのある寄植え(2021年3月12日撮影)
アネモネの蕾(2021年3月12日撮影)
アネモネの蕾(2021年3月12日撮影)

 数日のうちには、つぼみが開きそうだ。我が家でアネモネを咲かせるのは、久し振りになる。風に揺れるアネモネを見られるのはすぐだ。

クリスマスローズ復活!

 しおれてしまったクリスマスローズが復活した。昨日、帰宅時にしおれているのに気付いて、夜のうちに水をやっておいたクリスマスローズ。今朝、家を出る前に確認したら、復活していた。

 今後は水を切らさないように注意しなければならない。

復活したクリスマスローズ(2021年3月11日撮影)

 写真は、家を出る直前に撮ったものだ。

 それにしても、このクリスマスローズ。花が上を向いて咲いているのが不思議である。一度水を切らしたからだろうか。クリスマスローズの品種改良は、上を向いて咲くのを目指していると聞いたことがあるが、これは?

チューリップの芽がでた

 寄せ植えを作る時に、地中に隠したチューリップの球根が芽を出した。これまでは、チューリップが小指の先くらいの大きさのうちに気づいたのだが、暖かくなって成長が格段に速くなったせいか、今回はいつの間にかこんなに大きくなっていた。

チューリップの芽が出た(2021年3月8日撮影)
チューリップの芽が出た(2021年3月8日撮影)
チューリップの芽が出た(2021年3月8日撮影)

 これは原種系ではなく、一般的なチューリップ。だから、見慣れたチューリップの花が咲くことだろう。

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