秋明菊(しゅうめいぎく)が満開となった。本日は秋分の日。昼と夜とが同じ長さになる日だ。
挿木苗中心で植付けを行ったことが原因か、天候不良が原因かは判らないのだが、今年は、ペチュニア、カリブラコア、ロベリアなどの一年草はどれも順調に育たず、寂しい結果となった。例年であれば、咲き誇るばかりに大量の花が咲いているはずなのだが。
枯れてしまうことがあっても、すぐに新しい苗を買ってきて空いた場所に植えるのだが、今年は不景気の影響で苗を購入する気になれなかった。医療の進歩によって、新型コロナウイルスが普通の風邪になる日が、一日も早く来ることを祈るばかりである。
そんな中で、秋明菊だけは順調に育って大量の蕾(つぼみ)を付け、旺盛な開花を見せてくれている。やはり、古くから日本で育てられてきた種類は、手間なくして良く育つもののようだ。
植えたままの花にら(イフェイオン)は、今年も律儀に芽を出してくれた。写真を撮ったのはこの部分だけだったのだが、他の場所にもたくさん目を出しているので、例年どおり青い小さな花を今年もたくさん見せてくれることだろう。
我が家に咲く秋明菊の花形は、必ず不揃いである。が、ピンクの花びらと黄色い雄蕊(おしべ)そして緑色の雌蕊(めしべ)は十分鑑賞に値すると思う。実は秋明菊には花弁は存在せず、花弁に見えるのは萼片なのだそうだ。花びらに見える部分が不揃いなのは、花弁ではないからなのかもしれない。
今年最初の秋明菊が咲いたのが8月23日だから、今日でちょうど一月咲き続けていることになる。まだまだ蕾が残っているから、もうしばらくこの素朴な花を楽しむことができることだろう。