ペチュニアの摘芯

 今年最初のペチュニアの摘芯(ピンチ)を行った。摘芯とは、長く伸びた枝を適当な場所で切り取っていく作業である。私は、植木鉢の縁の位置を目安に、ジョキジョキ切ってしまうことにしている。

ペチュニア(摘芯前)

 摘芯の目的は、脇芽を増やし株の形を整え花数を増やすことである。
 ペチュニアの場合、この摘芯の作業は必須と言ってよいだろう。ペチュニアに限らず、植物には一般的に頂芽優勢という性質があって、枝の先端にある芽が優先して伸びるようになっている。そのため、手を加えないままにしておくと脇芽が育たず、ヒョロヒョロとした草姿になってしまう。
 頂芽優勢を抑えるために枝の先端を切り取ることにより、脇芽の成長を促してこんもりとした草姿を作り、花数を増やすのである。

ペチュニア(摘芯後・2019年5月6日撮影)ペチュニアの葉が青く瑞々しく美しい

 摘芯は、一度で終わりでなく、株の姿が乱れてきたらその都度、幾度か行う必要がある。

 うっかりして摘芯しないままにしておくと、枝がヒョロヒョロと伸びて株元に葉がなくなり、そのヒョロヒョロした枝の先端に花がついているような、残念な状態となってしまう。そうなってから摘芯しても脇芽が出なくなってしまうので、定期的に摘芯をおこなうことが肝要なのである。

 皆さんも毎週一度で良いのでペチュニアをよく観察して、伸びすぎた枝に気付いたら、摘芯するようにするとよい。が、無理する必要はない。せっかく植えたペチュニアだから、気が向いたときに鑑賞するだろう。鑑賞のついでにペチュニアを観察して、株の姿が乱れていたら摘芯することを習慣にすればよいのである。